例えば誰かから異性を紹介してもらったとします。
しかし、その異性と話している時には「なんか自分とは合わないな」と思ってしまったり、ちょっとした言動から「この人とは価値観が合わないな」と思うこともあると思います。
しかし、このような時に相手を傷つけるような断り方をすればトラブルの原因にもなりますし「あんな人紹介するなんてひどい!」などと紹介してくれた人に言うと、相手も不愉快に思ってしまうことでしょう。
そこで今回は、お見合いの上手な断り方について、タイミング・断るかどうかを見極め方法・断る際のマナーの3点を解説していきます。
お見合いを断るタイミング
お見合いは、適切なパートナーを見つけるプロセスの一環ですが、すべてのお見合いが成功するわけではありません。
時には、相手に断りを入れる必要が生じます。
ここでは、お見合いを断る適切なタイミングについて詳しく解説します。
タイミングを見極めることは、相手に敬意を払いつつ、自分自身の感情も大切にするために重要です。
お見合いをする前
事前に得た情報に基づいて、お見合いをする前に断ることもあります。
プロフィールや事前のやり取りから、相手との相性が良くないと感じた場合、お見合いを行う前に断ることが適切です。
この段階で断ることには、双方の時間を節約し、無用な期待を避けるというメリットがあります。
断る際は、誠実で敬意を表す言葉を選び、できるだけ早めに伝えることが大切です。
お見合いをした後
お見合いの実際の会合を終えた後、お見合いでの相手の印象や会話に基づいてお見合いを断る場合もあります。
直接会って話すことで、相手との相性や価値観の違いが明らかになるからです。
この段階で断る場合、お見合いの終了後すぐに、しかし礼儀正しく感想を伝える形で断りを入れると良いでしょう。
相手への尊重を忘れずに、正直かつ優しく理由を述べることが重要です。
デートをした後
お見合い後に数回デートを重ねた後に断る場合、より慎重にタイミングを選ぶ必要があります。
複数回のデートを経て、相手との将来的な関係を真剣に考えた結果、相性が合わないと感じることがあります。
このタイミングで断る場合、直接会って話すか、電話などの個人的なコミュニケーション手段を用いると良いでしょう。
相手に感謝の気持ちを伝えつつ、率直に自分の気持ちを伝えることが重要です。
尊重と誠実さを持って断ることで、相手の感情を考慮した上での決断となります。
お見合いを断るか見極めるポイント
お見合いにおいて、相手との続行を決めるか、それとも断るかを判断するのは難しい場面です。
適切な判断を下すためには、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。
お見合いを続けるかどうかを見極めるための、主要なポイントを詳しく説明します。
ポイントを基に判断することで、自分にとって最良の選択をすることが可能になります。
希望条件に合っているか
お見合いの最初の判断基準は、相手が自分の希望条件に合っているかどうかです。
年齢、職業、趣味、生活スタイルなど、事前に設定した条件を満たしているかを考慮することが重要です。
希望条件を満たしているかどうかは、将来のパートナーとしての相性を判断する一つの方法です。
しかし、条件をあまりに厳しく設定しすぎると、良い相手を見過ごすこともあるため、バランスが大切です。
性格が合うか
性格の相性は、長期的な関係を築く上で非常に重要です。
お見合いの場では、相手の性格や振る舞いを観察し、自分との相性を感じ取ることができます。
コミュニケーションの取り方、価値観、人生観など、性格の相性が良いかどうかを見極めることは、お見合いを断るか続けるかの重要な基準となります。
価値観が一致しているか
価値観の一致は、お見合いでの相手との関係を深めるための重要な要素です。
例えば、家族観、キャリア観、結婚に対する考え方など、価値観が合うかどうかを確認することは非常に重要です。
価値観の違いは、将来的な衝突の原因となる可能性があるため、お見合いの初期段階で見極めることが望ましいです。
一緒にいて結婚後の生活を思い描けるか
相手と一緒にいるときに、結婚後の生活をポジティブに思い描けるかどうかも、お見合いを断るか続けるかの重要な判断基準です。
相手との将来を想像してみて、それが幸せなイメージであるかどうかを考えることが大切です。
相手との関係で安心感や幸福感を感じられるかどうかは、お見合いを続けるか断るかの重要なポイントとなります。
お見合いを断るときに大事なマナー5つ
「スルー」は避けること
人間、自分が興味をもてない相手に対しては無関心になってしまうこともあると思います。
その為、お見合いで知り合った相手が自分の好みでなかった場合には「もう連絡するのは面倒くさいな」と思ってしまい、メールや電話を無視してしまうこともあるのではと思います。
また、お見合いにおいてお断りの連絡を入れることは、「相手も嫌な思いをするんじゃないかな」と、心苦しいと言うのもあると思います。
しかし、もしもあなたが逆の立場だったとして、このような態度を取られたらどう思うでしょうか?恐らくですが、お断りをされるよりも不愉快な気持ちを持ってしまうことでしょう。
また、場合によっては「不誠実な人」と思われてしまうことになり、紹介者もあなたに対してネガティブな気持ちを持ってしまうことになりかねません。
その為、仮にお断りをする際にはきちんと連絡を入れるようにすると良いのではと思います。
上司や同僚など仕事関係者が持ってきた縁談話であればその後もやりにくくなるでしょう。
紹介者にもお礼を忘れないこと
たとえばですが、あなたの子どもが「母の日だから」と言ってカーネーションのイラストを描いてくれたとします。
仮にこのカーネーションがあまり上手じゃなかったとしても、あなたは恐らく「あんたって本当に絵が下手ね。
私はもうちょっときれいなイラストのものが欲しかったな」などとは言わないと思います。
大抵の人は「ありがとう」とお礼を言うことでしょう。
これは、お見合いの場合にも同様です。
仮に紹介者が紹介してくれた方があまり魅力的に感じないような方だったとしても「自分のためにわざわざ異性を紹介してくれたこと」自体についてはお礼を言った方が良いと思います。
紹介者の方も、100%上手くいくとは考えていないと思います。
その為、しっかりと「紹介してくれたこと」についてお礼を言えば、不愉快になる気持ちも減ると思います。
相手の悪口は絶対に控えること
次に「紹介者側が、紹介した方のことをどう思っているのか」についても考えることが重要です。
例えばあなたにとってはあまり相性のいい相手ではなかったのかもしれませんが、紹介者にとってその人は大切な友人である可能性もあります。
そのような相手に対して悪口を言ってしまうと、あなたと紹介者の関係まで悪化することに繋がりかねません。
その為、お見合いで仮にお断りをする際にも、相手のことについて悪口を言うことは控えるようにした方が良いと思います。
相手の言動に問題があった時には、そのことを話すことも大事な時があるとも思いますが、特に問題が無いのに、例えば「話がつまらない」「教養が足りない」などの理由で悪口を言うことは避け、「価値観が合わない」などのように相手を責めない言い方をすると良いと思います。
友人の話です。30代であまりオシャレではない同僚女性に、「結婚したいとは思っている」というから、釣り合いを考えて地味だけれど誠実な男性を紹介したそうです。
そしたら、彼女は「見た目が、ちょっと野暮ったいし、話していてもつまらない」と自分を棚に上げて断ったのです!分かりやすい言葉で言えば彼女はブスなのです。
彼女が紹介されたお見合い相手を「ダサいから」と断ったという話はあっという間に職場に広まってしまって、「性格にも問題ありだよね」といわれていて、もう誰も紹介しないそうです。
紹介された相手は、合わないとしても、女として男としてのレベルは相応なのです。
自分を磨く努力もそうですが、相手を悪く言うのは言語道断。
「自分が正しい、相手は間違っている」は避ける
お見合いなどで、どうしても相手と自分の価値観が合わないことは多いと思います。
しかし、このような時に「自分の価値観は正しくて相手の価値観が間違っている」と言う前提でお断りをすることは避けた方が良いと思います。
例えば、あなたが「お見合い後の初デートで手をつなぐのは早すぎる」と考えているのに相手が手をつないできたとします。
このような時にも「初デートでいきなり手をつなぐなんて、常識が無いと感じました」などと言ってしまえば相手は非常に傷ついてしまうことでしょう。
また、このような断り方をしてしまうと紹介者もあなたに対して「心が狭い人」と思うかもしれません。
その為、「相手の価値観がおかしいと思った」と言うよりは「自分との価値観が違うように感じた」と言う考え方を持って断るようにすると良いのではと思います。
曖昧な言い方はしない
最後に「曖昧な断り方をすることは避けること」が重要になります。
例えばお見合いの後に断るとしても「お友達としてなら良いのですが、恋人としてはまだ難しいと思います」と言う断り方をしてしまったら相手はどう思うでしょうか。
もしかしたら「お友達から始めましょう」と言う意味で受け取ってしまう可能性もあるかもしれません。
その他にも「今は○○で忙しくて恋愛のことは考えられない」と言う言い方をしてしまっても、相手としては「○○が終わったら自分とまた付き合ってくれるかもしれない」と思ってしまうかもしれません。
このような態度を取ってしまうと、相手にも期待を持たせてしまうことになってしまうかもしれません。
お見合いをお断りする際には様々な「定型文」があります。
このような文章も読みながら「どうすれば相手を傷つけず、また変な期待を持たせてしまわないか」を考えるようにすることが大事になることでしょう。
結婚相談所なら仲人が断ってくれる
会うのも断るのもエネルギーを使いますよね。
友達、親戚、上司が持ってきた縁談は、その後も人間関係が続くためいろいろやりにくいと思います。
結婚相談所であれば、お見合いをした時、お互いに連絡先もフルネームも知りません。
1回会ってみて、また会いたいかどうか仲人に伝えて、また会ってみたい場合は結婚相談所が仲介して連絡先交換を行い2回目につながります。
お断りの理由が知りたい場合は、仲人に聞くこともできます。
気を使いすぎず、無駄に傷つくこともなく、断ったからといってその後の関係がまずくなることもありません。
断るのが苦手だから、結婚相談所で婚活する方もおります。
結婚相談所といっても、仲人に対面でお見合い後の報告をするのでなく、お見合い後にシステム上で「OK」「NO」を押すだけというところもあります。(エン婚活エージェント、ゼクシィ縁結びエージェントなどはこの仕組み)
まとめ~お見合いを断るときにはマナーが大事!~
お見合いで大事なことは、「自分が相手を気に入らない場合でも、相手は自分のことを気に入っているかもしれない」と言うことです。
もしもあなたが「良いな」と思った相手から「あなたのように常識が無い人とは付き合えないと思いました」などと言われたらどう思うでしょうか?恐らくですが、相当に相手を傷つけることになると思います。
これは紹介者に対する態度でも同様です。
もしもあなたが自分の仲の良い友人を紹介したにもかかわらず「あんな自分勝手な人と話して詰まらなかった」などと悪口を言われてしまったらどう思うでしょうか?恐らくですが、紹介したこと自体を後悔してしまうことになることでしょう。
その為、お見合いを断る際には「自分が言われたらどんな気持ちになるのか」についても注意を払い、きちんとした対応を取るようにして頂ければと思います。