婚活を楽しんでいますか?
疲れちゃう原因とその対処法を成婚者が分かりやすく解説
「婚活楽しんでいますか?」
こう聞かれて、あなたが明るく「ハイ!」と答えられるとしたら、とても稀有な方です。多くの方が、「大変」「疲れる」「終わりが見えない」「将来が全く見えない」と仰います。
それはそうですよね。婚活って、本当にとても大変なのです。
なぜ婚活が大変かを改めて整理してみましょう。「そんなこと分かっているよ、今苦労しているんだから!」と仰る方も、それがいかに大変なことかを改めて整理することで解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。
婚活の大変な理由①「自分でゴールを決めなければいけない」
まずは、これが一大事です。
私たちが受けてきた教育は、多くの場合、予め決まった正解が用意されていたり、予め決まったイベントが用意されていたりして、自分で自分の「正解」を決めるという訓練をしてきませんでした。
たとえば「高校受験」「大学受験」一つとっても、志望校は自分で決める必要がありましたが、多くの場合「この成績だったらこれくらいだよね」という了解があったように思います。
婚活は、「自分はどんな人生を送りたいか」「どんな結婚生活がいいか」「どんな結婚相手がいいか」など、すべて自分で意思決定する必要があります。自分の人生とは言え、これが意外としんどいんです。単に希望を言えばいいだけでなく、その妥当性の検証も自分でしなければならないことを考えるとなおさらです。
婚活の大変な理由②「自分で期限を決めなければいけない」
重要な人生のライフイベントは、多くの場合期限が勝手に定められています。
日本の場合、教育課程は、6・3・3・4制ですし、その後は一斉に就職活動です。浪人をする人もいますが、それでも2・3浪はかなりレアケースなので、多くの人はその決められた期限内で、ベストを尽くすことになります。
逆に、婚活は最初に期限を決めていても、それは自分の意思決定次第なので、「あと1年頑張ればもっといい人がいるかも」という誘惑に勝つことは難しいです。
当然、男女ともに年齢が上がるほど自分の市場価値は下がるので、いい人に出逢い結ばれる確率は下がっていきますが、確率は下がるだけで0になるわけではありません。この「決めた期限を守らない」誘惑に勝てる人は少ないのが実情です。
婚活の大変な理由③「どうすれば成功するのかがイマイチ見えない」
私は、「婚活で成功すること」と近いものは何かと聞かれると、「芸能界で成功すること」と答えています。つまり、「成功するには何かがないといけない」。けれども、その「何か」が何かがイマイチわかりにくいのが両者に共通することだと思うのです。
受験なら、参考書を読んで過去問を解くという、成功に至る道筋が用意されていますし、どれくらいの確率で成功しそうかは、模試を受けて偏差値を見れば大体わかります。ただ、婚活には残念ながらそれが無いのです。
勿論、容姿が良くて学歴が良くて収入が良くて性格が良くて年齢が若いというのが有利なことはわかるでしょう。
ただ、必ずしも婚活相手の全員がそれを求めているわけではないというのがネックなのです。
つまり、「容姿も大したことがない一般職の中年女性が、青年実業家に見初められた」みたいな例がないわけではありません。
そうした、統計家から見れば「例外」としてサンプルから除かれる極めてレアな例が、レアが故に過大広告されたりすると、もうどうしたらいいか分からないし、諦めがつかなくなって自分の理想を下げられず、歳ばかり取ってしまうという悲劇が起こってしまうのです。
婚活の大変な理由④何を努力すればいいのかがイマイチわからない
これは、③とも密接につながります。何が婚活のKSF(Key Success Factor)か分からないので、頑張りたい気持ちはあるけれど何を努力すれば、成果につながる努力なのかがわからないということです。
巷に流布する「女子磨き」が意味がないことはわかっても、「なら、何をしたらいい?」は分からない。分からないまま年を取ってしまうので、男女ともに重要な年齢というスペックを失いながら、頑張り疲れてしまう人がとても多いのです。
婚活の大変な理由⑤不都合な事実から目を背けず、自分と向き合わなければならない
まあ、婚活の中でこれが一番つらいと思います。
仕事ができない人は何か不都合が生じた時、その原因を外部に求めます。
- 「上司が評価してくれないから」
- 「うちの会社は見方が偏っているから」。
仕事ができる人は、外部要因を冷静に見つめつつも、自分にも原因を求めます。
「自分はこれがあるから評価されないから、もっとここを修正しよう」。
この考え方がないと、婚活もうまくいきません。特に婚活が長引いてくると、不都合な事実から目を背けたくなります。そこと向き合い、自分の市場価値と向き合いながら前に進める人のみが、婚活という戦場で戦う資格を得られるのです。
婚活女子に喝
①婚活すると決めたのは自分であると言い聞かせる
長くなりましたが、いかに婚活が大変か、改めてお分かりいただけたでしょうか。そして、その大変なことをいかに楽しめるかが、婚活を成功させることにも繋がります。婚活に疲れてヨレヨレの人は、やはり魅力がありませんからね。
では、この大変な婚活をどう楽しむか。私なりのコツをお伝えしましょう。
お見合い相手からNOが続いたり、自分より後に婚活を始めた人が婚約したりと心が折れるトピックが続くと、「なぜ自分だけうまくいかないのか」と悲劇の主人公になりがちですが、結婚したいと決めたのも自分。婚活辛くてやめるのも自分。すべて自分次第と言い聞かせましょう。
②婚活がうまく行った先の生活をイメージする
ダイエットと同じですね。痩せた自分をイメージして、それまで運動夜食制限をがんばるのがダイエットなら、幸せな結婚生活をイメージして、面倒なお見合いやデートをこなすのが婚活です。自分のビジョンを大切にしましょう。
③変な奴にあったら、人間観察の格好の場と言い聞かせ、ネタとして楽しむ
婚活は、普段逢わないような生き物に出くわすことがあります。婚活視点でいけば明らかに時間の無駄ですが、どうせ一定程度その人の相手をしなければならないなら、その時間を楽しみましょう。「この生き物がなぜ作られたのか?」「女子会のネタとして、どこを掘ればもっと面白いか?」など別のスイッチを入れることで時間を有効活用しましょう。
まとめ
婚活の大変さと、それでもその婚活を楽しむ方法について考えてみました。せっかく、貴重な時間を費やすのですから、ぜひ気楽に楽しみながら、それでもがんばる自分を慈しんでくださいね。