お見合い結婚は成功率が高い?それでも失敗する夫婦の特徴
離婚率の低いお見合い結婚でも失敗してしまうのはなぜ?
恋愛結婚の離婚率は約40%、一方で、お見合い結婚の離婚率は10%と、成功率は高いことがわかっています。しかし、お見合い結婚でも離婚してしまう人は離婚してしまうもの…。
お見合い結婚に失敗する人には、どんな共通点があるのでしょうか。ここでは、失敗から成功の秘訣を学ぶべく、お見合い結婚で失敗する原因とその対処法をご紹介していきます。これからお見合いをする人は、ぜひ、要点を踏まえておいてくださいね。
成功率の高いお見合い結婚!でも失敗しちゃうのはなぜ?
1.急かす相談所…お互いを知らずに結婚してしまう?
結婚相談所でお見合いをすると、3ヶ月をめどに結婚を勧められます。これは、交際から90日で成婚料が発生することが多いためで、結婚相談所から急かされるようにして結婚をしてしまうことがあります。
結婚を決めたら、一般的には結婚式を挙げるもの…。出会って3ヶ月くらいは2人の時間を楽しめますが、その期間を過ぎると2人の会話は結婚式のことばかりになってしまいます。
出会って数ヶ月ではお互いのことをすべて把握できるわけではありません。やっと結婚生活が始まって落ち着いた頃には、「こんなはずじゃなかった」と思う点がたくさん出てきて、それに耐えられなくなると”離婚”を選択することになってしまいます。
◎対処法
お見合いの場合は、勤め先、年収、趣味だけでなく、さまざまな情報を交換します。でも、それだけでは「価値観」がわからないもの。もしお見合いをしたら、お互いの「価値観」がちゃんと把握できるように話し合っておくことが大切になるでしょう。例えば、
- 将来子どもは何人ほしい?
- 親と同居したい気持ちはある?
- 私は毎年海外旅行に行きたい
- 結婚したら家事は分担して助け合いたい
など、こちらから質問したり、自分の考えを述べたりしましょう。こんな風にやり取りをしてお互いの価値観を把握するようにすれば、少なくとも「こんなはずじゃなかった!」という状態は避けられるはずです。
2.良いところばかりが目立ち、悪いところが目に入らない
お見合いで交際を始めると、最初は相手のいいところばかりが目立ちます。「あんなこともできるんだ」「こんなこともできるんだ」と、相手のいい部分だけを見てしまうんですね。
最初のうちはお互いのことをあまりよく知らないため、相手にいいところを見てもらおうと頑張ります。人によっては、無理をして背伸びをし、自分のいい姿を見せようとしている人もいるでしょう。
加えて、自分の悪いところを打ち明ける人は多くありません。なるべく悪いところは見えないように隠すでしょう。
一緒に長い時間を過ごせば”ボロ”が出てかっこ悪い姿も見せるかもしれませんが、お見合い結婚のように結婚までの時間が短いと、ボロが出ないまま結婚してしまう可能性も…。結婚後に悪い部分が目に入るようになれば、離婚の2文字が浮かぶようになってしまうかもしれません。
◎対処法
どんな素敵な相手とお見合い結婚することになっても、必ず「悪いところがあるもの」と思って相手を見るようにしてください。良いところがたくさんあるのはとてもいいことですが、完璧な人はこの世にはいません。そのため、相手の悪いところはどこかな?と、あえて探すようにしてみましょう。
3.周りのムードに流されちゃう…焦って結婚を決めた
お見合い結婚に失敗する人たちに多いのが、周りのムードに流されて結婚を決めてしまったというパターンです。友人らが次々と結婚していくから、上司に結婚を勧められたから等、周囲の雰囲気に合わせてしまう人は多く、それが原因で離婚してしまうことも。
お見合い結婚の場合、長くともお見合いしてから1ヶ月程度でお返事をしなければならないので、周りに押し切られて結婚を決め、失敗した人もいます。
◎対処法
少しでも迷いがあれば、結婚をお断りするのが懸命です。周囲のムードに流されそうであれば、一旦お見合いや婚活などもやめるのもいいですね。
冷静になる時間を設けて、自分が本当に結婚したいのかなどを落ち着いて考えることを大切にしましょう。結婚するのは自分であり、友人や仲人など、他の人ではありません。
4.条件だけで理想の結婚相手を選んでいる
年収、勤務先、年齢、容姿など、結婚相手に求める理想の条件は多くの人が持っていますよね。でも、この条件が必ずあなたを幸せに導くものではありません。
結婚生活では、衣食住の好みから人生観や家族観など、さまざまな価値観がぶつかることになります。お見合いのプロフィールだけでは相手の価値観はわからないもの。条件だけで結婚を決めてしまうと、もっと事前に知っておきたかったと後悔することになるのです。
◎対処法
結婚相手に求める条件は一つの目安に過ぎません。条件がマッチしただけで舞い上がってしまうと、お見合い結婚後に価値観の不一致が起こり、離婚になってしまう可能性があります。条件だけを重視せずに、結婚後はどんな生活がしたいのか、具体的に話し合うようにしましょう。
5.結婚相手=取引先ではない!人を見る目が偏っている?
独身時代が長い男女の場合、仕事をバリバリこなしてきたという人も多いでしょう。その為、いつでも仕事モードが抜けず、お見合い相手も取引先のクライアントを見るような目になっていることが多くあるのです。
仕事相手は信用が第一で、「連絡がマメ」「いつもきちんとした服装をしている」「言葉遣いがきれい」などのポイントが高く評価されますよね。完璧主義なら完璧主義ほど、仕事では高評価を受けます。
でも、結婚相手というのは、必ずしもこれらの条件に当てはまる必要はありません。ちょっとダラダラしていても、それが「気楽で一緒にいやすい」というメリットにつながることもあります。
もし、仕事相手を見るような目で相手を見ていると、結婚生活において見ると窮屈な人を選んでしまうかもしれません。
◎対処法
仕事モードがオンになってしまう男性・女性は多いかもしれません。そんな人は、どんな結婚生活をしたいか、具体的に思い描いてみてください。もし、仕事相手としては足らない相手でも、それが結婚生活において影響がなければ、眼を瞑るようにしましょう。
友人などに既婚者がいれば、普段はどんな結婚生活を送っているのか、聞いてみると想像がつきやすくなります。
6.自分だけにやさしい相手と結婚してしまう
お見合い結婚の場合、先に挙げたように「条件」で相手を選びがちです。そのため、相手の性格まで見抜けず、結婚後に「こんな人だったなんて!」と驚愕することが少なからずあります。
結婚生活では、「思いやり」がないと何かとやっていけません。無償の愛情を注げるか、注いでくれるかどうかが、10年、20年と長い結婚生活を支えるもの。その思いやりが相手にあるのかを見極めることはとても重要です。
多くの人は、相手が「自分にやさしいかどうか」で相手がいい人かどうかを見極めようとします。でも、いざ結婚生活を始めると、急に冷たくなったり、思いやりのない言動をする人も…。このような状況が続けば、結婚生活の維持は難しいでしょう。
◎対処法
結婚後に思いやりがなくなり冷たくなる人は、「とりあえず結婚までこぎつければ」と、目先のことしか考えずにあなたにやさしくしている可能性が高いです。
こんな人は、いつもあなたにだけやさしく、他人には親切でない人が多い傾向にあります。そのため、交際期間中には、他人にもやさしく接しているかを見るようにしてみましょう。
- 店員さんにキツく当たる
- 車の運転が荒い
- 家族への思いやりが感じられない
などの特徴があれば、あなたにやさしいのは交際期間中だけかも…。長く一緒にやっていくためには、思いやりがとにかく大切です。
思いやりがある人は、義理の家族とも、近所の人ともうまくやっていけるもの。ぜひ、きちんと見極めてから結婚を決めてください。
とにかく焦りは禁物!自分の目で相手を見極めて
「自分の気持ち」に素直になって結婚を
お見合い結婚は仲人や結婚相談所など、第三者が絡んでくるのが恋愛結婚と違うところです。お見合い結婚をしようとすると、それらの第三者の声に結婚を急かされることもあるかもしれません。
でも、お見合い相手と一緒に暮らしていくのは自分です。妥協したり、焦って決めたりしては、結婚に失敗してしまうのは当然のことなのかも。きちんと自分の気持ちに素直になって相手を見極めることが、幸せなお見合い結婚には必要な条件です。