婚活の世界では、メールやLINEのやりとりにもしっかりと限度と配慮を持つことが大切です。
現代の婚活では、直接会う前のデジタルコミュニケーションが非常に重要な役割を果たします。
特に忙しい平日は、お互いの理解を深める貴重な手段としてメールやLINEが活用されます。
しかし、そのやりとりにはバランスが必要。
今回は、婚活中のメールの効果的な使い方について、基本的なアプローチと注意点をご紹介します。
適切なタイミングでのやり取りや、内容の工夫で、婚活の成功へと導くことができるでしょう。
婚活で出会った相手に、最適なメール返信とは?
筆者がときどきお世話になる広告代理店の男性社員、祐次さん(35歳、仮名)。先日、生まれて初めて婚活パーティーにでかけたそう。
学生時代はバスケットボールに熱中し、さわやかスポーツマンタイプの祐次さんですが、現在はお腹の出っ張りも少々気になってきて、「そろそろ本気で婚活しないと結婚できないかも!」と、本腰を入れて結婚相手を探し始めました。
右も左もわからないまま参加した婚活パーティーでしたが、なんと意中の女性・綾香さんとカップリング成立! メールアドレスを交換することができました。
相手からメールが届いた! どう返信する?
本来ならば、カップリングが成立した当日中に2人でゆっくり話をして、よりお互いを理解し合うのが理想です。
でも、婚活初心者の祐次さんは、カップリング成立だけで頭がいっぱいの状態。
なんとかメールアドレスは交換できたものの「この後、2人で食事でもどうですか?」とスムーズに声をかけられず、そのまま解散となりました。
「もっと話がしたかったな~」なんて悔みながら電車で帰宅する際中、さっそく届いたのです!
綾香さんからのメールが!!
「今日はありがとうございました。
祐次さんといろいろお話ができて楽しかったです。特に映画の話、興味しんしんでした!」
さあどうする?
ここからが肝心です。
今後につながるメールのやりとりや文面について、祐次さんと一緒に考えていきましょう。
次につながる! 絆が深まる! 婚活中のメール返信
SAKURAKO borrow from his pose. / MIKI Yoshihito (´・ω・)
人は、自分と似ている人に共感や好意を持ち、安心感を覚えます。
そう! 心理学でいうミラーリングの効果です。
その名の通り、鏡のように相手と同じことをすることで、親しみを抱かせることができます。
婚活パーティーでカップリング成立後、祐次さんに届いた文面をもう一度見てみましょう。
「今日はありがとうございました。
祐次さんといろいろお話ができて楽しかったです。特に映画の話、興味しんしんでした!」
この場合、ミラーリングの手法を使うと、このような返信文になりますね。
ミラーリングを使った返信例
「こちらこそありがとう!
ぼくも綾香さんと話ができて本当に楽しかったです。
綾香さんが見たいと言っていたフランス映画、今度銀座の〇〇〇で上映するそうです。
ぜひ週末、一緒に見に行きませんか?」
ね? どうでしょう?
「ありがとう」から始まり、「話ができて楽しかったこと」→「映画の話」→「映画デートのお誘い」と、文章の書き方や構成、相手の言葉を尊重しながら、多少自分の言葉に変えつつ、マネして書くだけ。
相手が絵文字や記号をところどころに使っていたら、やはり同じような感覚で使ってみます。
こうすると、最後の「映画デートのお誘い」が、とてもスムーズに、自然な流れで伝わります。
きっと綾香さんも「誘ってくれて嬉しいです。ぜひ一緒に行きましょう!」とOKしてくれるはず。
まずは一安心ですね、祐次さん。
ただしこのミラーリング効果、メールでは効果大ですが、実際のデートで多用しすぎると「この人、私のマネばかりして気持ち悪い」と逆効果になる恐れもあるのでご注意を。
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メール返信に質問を入れて、相手に関心があることを示す!
メールでは、自分の話をするだけでなく、相手に興味や関心を示し、「あなたのことがもっと知りたい」という気持ちを表現できるといいですね。
そのための手段として、メール文に質問を入れるという方法があります。
たとえば、
「先月公開した〇〇〇の映画はかなりおすすめだよ。〇〇さんは、最近どんな映画に感動した?」
「明日は早番の仕事、がんばってね。そういえば、〇〇さんはどうして保育士になろうと思ったの?」
などなど。
相手のメール内容に対して、まずはきちんと共感&尊重の姿勢を示し、さらに質問を加えることで、お相手は「自分のことを受け入れ、理解しようとしてくれる人だ」と感じ、距離がグンと近づくはず。
また、質問を投げかけることで、相手も返信メールを出しやすくなり、メール交換が盛り上がる効果も期待できます。
気をつけたいのは、相手とのメール交換のリズムを無視して短時間に何通も送信したり、それほど絆が深まっていないのに、自分の聞きたいことだけを一方的に質問してしまうこと。
「早く相手のことを知りたい!」という気持ちはわかりますが、物事には順序があります。焦りすぎは禁物。相手への思いやりを忘れずに!
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“自分のことより相手のこと”を優先し、いたわりや感謝の気持ちを伝えて!
Thanksful for my Boy and his Dog / Au Kirk
何度も重ねて言いますが、婚活のメールでは“自分のことより相手のこと”を優先した文章を書くことが大切です。
相手にアプローチしたいあまり、自分の武勇伝や自慢話ばかり書き連ねたり、「週末はいつも〇〇さんとデートしたいです!」「ぼくたちが結婚したらこんな家庭になりそうだね」など、先走り過ぎた内容だと、ドン引きされてしまう可能性が大!
また、会って間もないのに、「会社の上司が最悪な人で……」「仕事がつらいから転職したい」など、グチやマイナス思考の内容もNG!
メール文では、ぜひ、お相手の身体をいたわる気持ちや、感謝のことばを伝えてください。
「お仕事お疲れさま! 夜遅くまで大変だけど、あまり無理しすぎないでね」
「昨日はありがとう! 〇〇さんの言葉ですごく元気が出たよ!」
など、自分の話ばかりでなく、相手に対する思いやりや心配りを素直に表現して、あなたの誠実な気持ちを伝えましょう!
婚活中のメールの重要性
婚活中は、メールがとても大きな意味を持ちます。
ここで改めて、婚活中におけるメールの重要性をおさらいしましょう。
忙しい日々でも連絡を取りやすい
結婚相談所を利用している方の多くは、働き盛りで日常が忙しいものです。
平日にデートや電話をする時間が取りづらいことも珍しくありません。
しかし、忙しさに任せて連絡を怠ると、相性が良い相手であっても関係が薄れがちに。
次のデートまで良好な関係を維持するためにも、メールのやり取りが欠かせません。
メールは相談所を通じて紹介された相手との主要なコミュニケーション手段。
こまめな連絡で、頻繁に会えない間も関係を保ちましょう。
真剣な気持ちを伝えやすい
直接の会話では緊張して自分の気持ちを上手く表現できないことがありますが、メールなら文章を通じてじっくりと伝えることが可能です。
送信前に十分に検討できるため、適切な内容や表現を選ぶことができます。
また、相手も何度も読み返すことができるので、メールは感情を伝えるのに有効な手段です。
ただし、内容には注意を払いましょう。
定期的なメールで興味を示せる
メールを頻繁に送ることや、相手のメールに迅速に返信することで、相手への興味を示すことができます。
お互いに忙しい中でも、時間を見つけて連絡することは、相手への関心の表れです。
「忙しい中、ありがとうございます」や「返信が遅れてすみません」などの一文を加えることで、思いやりの心を示し、他の異性と差別化を図りましょう。
婚活中のメールを上手に活用するポイント
漫然とメールのやりとりをしていても、相手には気持ちが届きません。
婚活中のメールは重要なアイテムなので、ポイントを押さえて活用しましょう。
相手に負担をかけないメール内容にする
メールを書く際には、自分の感情が高ぶってしまい過剰な内容になることがあります。
自分を卑下する内容や、相手に過度に干渉する内容のメールは、相手を困惑させる可能性があります。
相手の立場や気持ちを配慮し、適切な感情表現を心がけることが重要です。
相手が負担に感じずに応答できる、バランスの取れたメール内容を心がけましょう。
共通のルール設定でストレスフリーなメール交換
婚活中の2人が長く良い関係を維持するためには、お互いがメール交換で負担を感じないよう、事前にルールを設けることが重要です。
例えば、メールの返信タイミングに関するルールを設定すると良いでしょう。
人によっては仕事中にスマートフォンを見ることができない、またはメール通知が気になって仕事の妨げになることも。
深夜のメール返信に対する感覚も異なります。
メールに関する感覚は人それぞれなので、メールの送受信タイミングに関する共通のルールを決めておきましょう。
返信可能ならばタイムリーなメールを
お付き合いを続けていく上で、相手からのメールに対して返信が遅くなる、または返信を怠ることが出てくるかもしれません。
結婚相談所を利用している人の多くは「忙しいのだろう」と理解を示すでしょう。
しかし、メールの返信がないと「自分への関心が薄れたのでは」と不安を感じることもあります。
そして、不安を感じる相手に対して信頼感が薄れる可能性も。
そのため、返信可能なタイミングになったら、忘れずにメールを返信しましょう。
これは相手への思いやりであり、あなたへの評価を高める行為になります。
婚活中に相手から交換を得やすいメールの内容とは
相手に良い印象を持ってもらうには、当然メールの内容にも気を配らなければなりません。
ここでは婚活メールの内容として押さえたい点を解説します。
絵文字や顔文字で親しみを演出する
文章だけでは固く感じられることがあるため、絵文字や顔文字、スタンプなどを適度に使うことで、メールの印象をやわらかくし、親しみを表現するのが効果的です。
しかし、絵文字や顔文字の使用は控えめにし、相手の好みやタイプに合わせた選択が重要です。
無理に慣れない絵文字を使うことは避け、相手が快適に感じる範囲で利用しましょう。
適切に絵文字や顔文字を使うことで、メールのやり取りが楽しくなり、相手との距離を縮めることができます。
思いやりの伝わるメールで相手を安心させる
メールは、目の前にいない相手に対して自分の気持ちや考えを一方的に伝えるコミュニケーション手段です。
実際の対面会話とは異なり、表情や声色で感情のニュアンスを伝えることができないため、相手が抵抗を感じないような内容と表現を心がけることが大切です。
メールの文章は、常に「読んだ相手がどう感じるか」を考慮し、相手の立場に立った書き方をしましょう。
これにより、相手への思いやりが伝わり、より良い関係を築くことができます。
婚活中のメールで注意すべき点
婚活中のメールは、相手との距離を縮められるツールである一方、注意しなければならない点も多いアイテムです。
ここでは婚活メールをやり取りする上で注意したい点を解説します。
プライベートな質問は控えめに
交際開始直後では、相手のことを知りたい気持ちが強くなるものですが、メールでの踏み込んだ質問は慎重に。
メールでは相手の感情を読み取るのが難しいため、相手が不快に感じる可能性もあります。
対面や電話でのコミュニケーションと異なり、メールでは文章の解釈に個人差があるため、特にデリケートな内容に関する質問は避けた方が無難です。
婚活関連の話題は慎重に
メールでは気軽なコミュニケーションが期待されることが多いため、婚活に関する重たい話題は適さないかもしれません。
例えば、過去のお見合いの数や過去の交際相手について問うような内容は、相手に不快感を与えたり、返信に困らせたりする可能性が高いです。
そのため、こういった話題はメールでは避け、対面での会話でゆっくりと取り上げるのが適しています。
会話のキャッチボールを意識する
良いコミュニケーションとは、会話のキャッチボールがスムーズに行われることです。
メールのやり取りでも、この原則は変わりません。相手からの質問に答えるだけでなく、自分からも質問を返すなどして、対話を活性化させましょう。
また、メールの長さや言葉遣いを相手に合わせることで、より自然で気持ちの良いコミュニケーションを築くことができます。
相手が快適に感じるメールのやり取りを心がけることで、関係の強化につながります。
まとめ:婚活のメール返信は、あなたの好感度を左右する!
メールでいい関係が作れたら、ぜひデートの約束を!
婚活において、メールはとても大切なコミュニケーションツールです。メール返信の内容一つで、「この人とは会いたくない」「直接会ってもっと話したいな」など、あなたの好感度はまったくちがうものになってしまいます。
顔が見えないコミュニケーションだからこそ、言葉選びややりとりのリズムは、とても大切。自分のアピールを優先するのでなく、「あなたのことをもっと知りたい」という姿勢でメールをしましょう。
メールでいい関係が構築できたら、ぜひデートに誘ってみてください! きっとOKの返事が来るはずです。
- 相手のメールのマネをしよう!……人は、自分と似ている人に共感や好意を持ち、安心感を覚えるもの。相手の言葉ややりとりのリズムを尊重し、やや自分の言葉に変えてマネすることで、親しみを抱かせる効果あり。
- メール返信に質問を入れて、相手に関心があることを示す!……相手のメール内容に対して共感&尊重の姿勢を示し、さらに「〇〇さんは▲▲ですか?」と質問を加えることで、距離がグンと近づくはず。
- “自分のことより相手のこと”を優先し、労わりや感謝の気持ちを伝えて!……自分アピール満載メールやグチや不満などのマイナス思考はNG。相手への思いやりや心配りを表現して、誠実な気持ちを伝えよう!
素敵な出会いがありますように!