独身男性の貯金額の真実!?
データのよる貯金額の現実をお示しします
ある調査によると、20代~30代の独身男性の貯蓄額は以下のようになります。
(『マイナビ ウーマン』調べ)
- 100万円未満・・・6.4%
- 100万円以上~200万円未満・・・11.8%
- 200万円以上~300万円未満・・・32.1%
- 300万円以上~400万円未満・・・26.8%
- 400万円以上~500万円未満・・・17.2%
- 500万円以上~600万円未満・・・3.0%
これを多いとみるのか少ないとみるのか、いかがでしょうか?
200万円~400万円のゾーンに多くの男性が入っていることが分かります。貯金がこれだけあるということは、収入もそれなりにあり、貯める余地がないといけないことになります。
貯金している目的は人それぞれです。結婚資金にしたいという男性ももちろんいますが、それだけではなく「新規事業開拓資金」や「老後の積立」など今後の人生プランを考えたうえで目的を持ってお金を貯めている男性も多くいるようです。
実際の貯金額がこのくらいの人が多いということを理解していただいた上で、いくつかの見地から「年代」と「貯金」、そして「結婚」との関係について考えてみたいと思います。
年代と貯金、結婚についての考察
1.年代別、未婚・既婚別貯金のデータ
0~300万円未満
Money / free pictures of money
「家計の金融行動に関する世論調査(平成26年調査)」によると年代と独身者・既婚者の貯蓄は以下のような推移をたどっています。なお、未婚者は男女とも含まれますので、男性だけのものではないことに注意してください。
年代別の独身者・既婚者の貯蓄
平均貯金額 | |
全世代 | 580万円(単身世帯) |
948万円(ファミリー世帯) | |
20代の平均貯金 | 200万円(単身世帯) |
220万円(ファミリー世帯) | |
30代の平均貯金 | 461万円(単身世帯) |
370万円(ファミリー世帯) | |
40代の平均貯金 | 490万円(単身世帯) |
444万円(ファミリー世帯) | |
50代の平均貯金 | 802万円(単身世帯) |
800万円(ファミリー世帯) | |
60代の平均貯金 | 985万円(単身世帯) |
1342万円(ファミリー世帯) |
これを見ますと、30代~40代ではファミリー家庭ほうが貯金が少なくなっています。言うまでもなく、子育てや住宅ローンなどでお金がかかる時期ですので貯められません。ただし、妻も共働きのところが多く、インカムとしては独身者よりも多いということに意識を向けてください。
「独身貴族」を謳歌するもの良いのですが、それでもあまり差がないということは独身男性は刹那的な投資が多いということを表しているのかもしれません。
いざ40代などで結婚するとなった場合、必要とされるお金の山が後にずれますので、定年近くになり急にお金が無くなるといった状況が起きかねません。早くに結婚すれば、定年近くでリッチな生活ができるということです。
ここから考えても、結婚できるのにしないことは必ずしも得策ではないことが分かります。
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2.女性が結婚の際に男性に求める経済力
Money / free pictures of money
結婚相手である女性は男性に経済力を求めています。年収が高い男性のほうが人気があり、現に年収と既婚率の関係を見ると、年収が高い男性のほうが結婚できています。
経済力があれば男性の場合、容姿などの面はある程度大目に見てもらえるという婚活市場の現実があります。一方で年収だけ高ければ女性がOKするかというとそうでもないようです。こちらもある調査になりますが、「女性が結婚相手に求める貯金額」というものがあります。
ゼクシィユーザーアンケート「彼女がいる男性への恋や結婚相手の貯金額について」
「結婚相手の男性に求める理想の貯金額」について
- 1位:200~300万円未満
- 2位:400~500万円未満
- 3位:300~400万円未満
これだけ見ると、上で考察した実際の独身男性の貯金額でも十分に結婚できそうではあります。実際に結婚にかかる費用と、結婚前に希望する金額とでは差があります、実際は結婚してしまえば何とかなる場合も多いようです。
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3.恋愛結婚と婚活の場合では男性の貯金額への希望が異なる
Gran Bazar / “Stròlic Furlàn” – Davide Gabino
お互いに貧しくても、あるいは何らかのはずみで結婚してしまうということは良くあります。しかし、その場合はほとんどが恋愛結婚です。「好き」であるという感情が経済的な要素を越えて、相手と結ばれることを優先させてしまいます。
しかし、結婚相談所などの「婚活」の場合はそれとは異なります。あらかじめ相手の学歴や年収などを把握して、それをもって実際に会ってお付き合いするかどうか決めていくものですので、ステータスが重要な要素になります。
「貯金額」については多くの場合、記入欄はありませんが婚活が進んでいくにつれて女性から聞かれることもあると思います。婚活女性は上の調査以上に、男性の貯金額についても重要だと思っています。
年齢に見合った貯金がないと、実際の年収以上に「この人の経済観念は大丈夫なのだろうか」と疑いを持たれてしまいます。
女性の評価としては
年収が少なくても貯金が多い人 > 年収が多いが貯金が少ない人
です。実際に結婚生活を送る上では、余計なものに散在しない男性のほうが評価が高くなります。子供がいるのに高い車を買ってしまうような夫では困りますからね。
4.ただし貯めるだけでも良くない
Money / superscheeli
では貯金さえしていれば結婚につながるかというとそうでもありません。貯金はあるけれども、いつもボロボロの服を着ている、すり減った財布を使っている、時計のガラスが割れている、そんな男性とはお付き合いしたくないのも女性の本音になります。
するべき自己投資はして、しっかりと女性と釣り合うようなするのもまた大切なことになります。そのさじ加減が難しいのは事実としてありますので、目安としては貯金の平均くらいは貯めて、それ以上は服や小物、習い事などのスキルアップに充てるのも1つのやり方です。
結婚して子供が生まれてしまうと、そうしたことも難しくなってしまいますので、独身の内にできることをしておくことも大切です。年収は婚活で相手に伝わりますから、あまりに貯金が多いと「この人すごくケチな人ではないか?」と思われてしまうこともあるかもしれません。
なかなか答えが出ないのも婚活や結婚の難しいところであります。
貯金はその人の価値観を示すバロメーター
どういう人に見られたいのか、自分の通帳をもう1回見てください
貯金額で考えても、上で述べたように相反するような結果が出てしまいます。
- 貯金が少ない→散財癖、計画的に人生設計できない
- 貯金が多い→ケチ、自分へ投資しない
どちらともネガティブに捉えられてしまう可能性があります。要は年収と貯金額のバランスがとれていることが大切になります。
もう1度ご自身の通帳を見てください。収入に対して支出がどのくらいなのか、一般的な1人暮らしの人の場合、月収の3割を貯蓄に回せるとベターだと言われています。あまりそれにとらわれすぎることもありませんが、年齢とともに婚活にあたっての収入や貯蓄の要素が大きくなります。
少なくとも平均である200万円~400万円の貯金を目指して、自分の生活を見直していただければと思います。