離婚によって色々な経験をし、沢山悩み苦しんだ方も沢山いらっしゃいます。
これからは子供と二人三脚で歩んでいくのだ!と心に誓った場合でも、いつ素敵なパートナーが現れるかわからないものです。
自分にとって大切な人が現れたのであれば、本来は新しい家族として付き合っていきたいですよね。
しかし、子連れである場合は、なかなか勢いだけで決めることはできません。
- 相手に懐いていれるだろうか?
- 家族として上手くやっていけるだろうか?
- 子供が不安にならないだろうか?
考えればキリがありません。
しかし子連れでの再婚は秘訣があり、それを頭に入れておくだけで幸せになれるのです。
子連れ再婚で幸せになれる6つの秘訣
子連れ再婚で成功するためのポイントをまとめました。
①理想のパパ・ママを押し付けない
Family Shoot 5 / left-hand
離婚を経験した方にとって、親が揃っていないという現実は受け止めてはいるものの、心のどこかでは子供に可哀想な思いをさせてはいないだろうか?という不安があります。
そんな時、一緒に歩めるパートナーに出会い、子供にとっての新しいパパorママができるのは大変幸せなことですよね。
しかし嬉しさのあまり、子供にとってこんなパパになってほしい、あんなママになってほしい!と知らず知らずの間に理想を押し付けてしまっている場合があります。
子供にとっての最高の親を求めてしまうのは、相手にとって大きなプレッシャーになってしまうのです。実際は、再婚でなくても理想の押し付けはあまり良くありません。
特に最初は、子供と仲良くなってくれたら良いな…。子供にとって悪いイメージがなければ良いな…位の気持ちで十分です。
お互いにこんな親でなければならない!という気持ちが強過ぎると毎日がピリピリしてしまいます。子供は親ほど理想のパパorママ像を描いていないケースが多いものです。新しいパートナーを選び、その方を愛しているならば、まずその方を認めてあげましょう。
・気を付けたいセリフ
「○○君のパパorママは、こんなことをしてくれたのに」
※あなたには出来ない!と言われた様に捉えてしまいます。
②良い家族作りを!と焦らない
Family Photo / Beegee49
一度失敗しているだけに、もう二度と失敗したくないと思います。そして、多かれ少なかれ世間体を気にしていますから、もう恥ずかしい思いをしたくない!という焦りもあるものです。
すると、今度こそは家族で幸せになるんだ!良い家族を作らなければ!と気持ちばかりが焦ってしまいます。
家族は1日1日、少しずつ築くものです。ですから焦り過ぎると、なかなか「家族」にならないぎこちなさを不安に感じ、自分でプレッシャーを作ってしまいます。すると、良い家族どころか毎日ピリピリしたムードになってしまうのです。
あなたもパートナーも子供も皆人間です。仲の良い友達だって1日では親友にはなりません。最初のぎこちなさを歯がゆいながらも楽しむ位のゆとりが大切です。
昨日よりよく笑ったな〜という小さな幸せがあれば十分前に進んでいます。子連れの再婚は子の精神面も支えてあげる必要がありますから、ゆっくりゆっくり家族になっていきましょう。距離感はあって当然です。
・気を付けたいセリフ
「どうせ他人だから」
※家族の絆は血の繋がりがないから上手くいかないと言っている様なものです。マイナスにしか働かないセリフなので、敢えて口にする必要はありません。
③1からのスタートと割り切る
Family Portrait / Bill Selak
離婚をして子連れで再婚する方の中には、相手が初婚であるケースも多くあります。つまりは、あなたと結婚することで初めて親という立場になるわけです。
それまでは結婚もしていない為、いきなり(配偶者+親)という二つの顔を持つことになります。配偶者という立場でパートナーを支え、親という立場で子供を守るのです。これは、想像以上に大変なことといえます。
相手にすれば、全てが初めての経験です。あなたがコレはできて当然だと思うことも相手にすれば非常に難しいことかもしれません。パートナーに○○は出来て当たり前だ!という態度を見せるのはプレッシャーをかけているのと同じなのです。
子連れでの再婚は、例え自分に子育て経験があったとしてもイチからのスタートなんだと割り切ることが幸せに繋がります。自分ができるからといって、相手もできるわけではないのです。
・気を付けたいセリフ
「普通はこのくらい出来るよ」
※相手を否定しているだけで、何の促しにもなっていません。
④昔の夫or妻と比べない
family outing / Muffet
子連れでの再婚で次こそは幸せになろうと思えば思うほど、昔の結婚生活や家族生活が思い起こされるものです。新しいパートナーと共に新しい家庭を築こうと思っても、生活の何気ない一コマで昔のパートナーが蘇ることもあります。
特に、昔の夫or妻が子供に対して進んでしてくれたのに、新しい相手はしてくれないことがあると、つい過去を思い出して比較してしまうのです。
この場合は、してくれないのではなく、単純に気づいていなかったり、気を遣っていたり、分からないだけである場合が多く、その都度話し合うことで簡単に解決します。
反対にパートナーを褒めるつもりで、良い意味で昔の夫or妻と比べた場合でも、何かと比べられているのだろうか?と不安になるものです。
同じ褒めるならば「子供が○○してもらったの初めて!」とアピールすることで、比較はしたものの悪い意味で捉えることがありません。色々としてもらえて幸せだよ!と言い換えるだけで、比較も嫌味にならずに済みます。
・気を付けたいセリフ
「元夫or妻は○○してくれた」
※一番比べられたくない対象ですし、相手を傷付けるだけです。
⑤食事はなるべく揃って
Family having lunch at restaurant / Tetra Pak
子連れでの再婚で一番気になるのは、やはり子供の精神面です。寂しくならない様になるべく一緒に居てあげたい、休日は沢山遊びに連れて行こう!という意気込みは素晴らしいです。
確かに家族で一緒に遊ぶ時間は大切ですが、まずは家族の基本である食事、つまりは食卓を揃って囲むことを意識しましょう。
家族の団欒の基本である食事は、一緒に囲むことで会話が弾み、一緒に同じ物を食べたり、食事中のマナーを守ることで社会性を学ぶ大切な時間になります。
心と身体を育む食事の時間は、なるべく一緒に揃って過ごしたいものです。新しいパートナーと一緒に「美味しいね!」と食事をすることで、栄養と愛情に満たされます。
実際に家族揃ってでの食事は子供にとって素晴らしい影響が多く、集中力や積極性や社会性の高い人間に育つと研究で発表されているのです。
・気を付けたいセリフ
「先に食べておいて」
※家族が揃っているならば、皆食卓についてから食べるべきです。
⑥個々と向き合う
Family / StacyZ aka Adore_One
子連れでの再婚の場合、つい自分の子供と早く慣れてほしくて無理に再婚相手と子供をくっ付けてしまう場合があります。
確かに一緒の時間を過ごすことで絆が深まることもあります。
しかし、半ば強制的になっているので、パートナーも子供も窮屈に感じていることが多いのです。子連れだからといって、全て子供との時間にしなくても良いのです。
あなたとパートナーの二人の時間。そして忘れがちな、あなたと子供だけの時間。子供が何人か居るならば、それぞれとの時間を1人ずつ大切にします。
当然、再婚相手にも1人ずつとの時間を大切にしてもらいましょう。一対一で向き合うことによって、子供や親という括りではなく、1人の人間として向き合うことができるのです。
子供が二人だからといって、いきなり二人の子供を任せる必要もありません。二人の子供を一気に愛するなんて、実の親でも難しいものですよ。
・気を付けたいセリフ
「家族揃ってないからダメ!」
※時に家族単位ではなく、個々での行動で絆が深まることもあります
子連れの再婚で失敗するパターン5つ
子連れで再婚する場合、いくつかの失敗パターンが存在します。
これらを知ることで、同じ過ちを避けることができます。
再婚相手と子どもの関係が悪い
再婚相手と子どもの間の関係がうまくいかない場合、家庭内でのストレスが増大します。
子どもとの良好な関係構築が必要です。
相手の家族から理解してもらえない
再婚相手の家族からの理解を得られない場合、家族間の緊張が生じることがあります。
互いの家族を尊重し、理解を深める努力が必要です。
連れ子同士の仲が良くない
連れ子同士の関係が良好でないと、家庭内での摩擦が生じやすくなります。
子どもたちが互いを尊重し合える環境を整えることが重要です。
子どもが再婚に反対している
子どもが再婚に反対している場合、再婚生活は非常に困難になります。
子どもの意見を真摯に聞き、理解を深めることが不可欠です。
再婚相手と考え方が違う
再婚相手との考え方に大きな違いがあると、将来的な問題が発生する可能性が高まります。
お互いの価値観を理解し、共有することが成功の鍵です。
離婚の経験から学んでいない
過去の離婚からの教訓を活かせない場合、同じ問題が再婚生活でも発生する恐れがあります。
過去の経験を反省し、次の関係で改善を図りましょう。
再婚相手ではなく子どもの親を探している
再婚相手を子どもの親としてのみ見ると、夫婦としての関係が疎かになりがちです。
パートナーとしての資質も重要になります。
子連れ再婚を成功させるために解決したいこと
子連れでの再婚を成功させるためには、以下の点を解決する必要があります。
結婚後の金銭面について
金銭面は再婚生活において重要な要素です。
結婚後の財政計画や家計管理について、事前に話し合いを持ちましょう。
子どもの養子縁組
再婚相手が子どもを養子にするかどうかを決定する必要があります。
子どもの法的地位や権利に関する問題を事前に検討しましょう。
育児や教育の方向性
育児や教育の方向性について再婚相手と共通の理解を持つことが重要です。
子どもの成長に最適な環境を提供するための計画を立てましょう。
子どもにベストな再婚のタイミング
子どもにとって最適なタイミングで再婚することが重要です。
子どもが再婚に対して心の準備を整えられるよう配慮しましょう。
子連れ再婚で子供や連れ子と話すべきこと
再婚する際には、子どもたちと以下のような話をすることが大切です。
大切に思っている気持ちを伝える
子どもに対して、自分がどれだけ彼らを大切に思っているかを伝えることが重要です。
子どもが安心感を持てるようにしましょう。
再婚に対する思いや本音を聞く
子どもの再婚に対する思いや本音を聞き、彼らの感情を理解することが大切です。
子どもの意見を尊重し、共感を示しましょう。
再婚で守ってほしいことを決める
子どもと一緒に、再婚後に守ってほしいルールや約束を決めることが重要です。
これにより、子どもが再婚生活に安心して参加できるようになります。
子連れ再婚で両親・義両親・親族と話すべきこと
再婚する際には、両親や義両親、親族と以下のような話をすることが必要です。
離婚理由と原因が改善したことを伝える
過去の離婚の理由とその原因がどのように改善されたかを伝えることで、家族の理解と支援を得やすくなります。
不安に思っていることは何か尋ねる
家族の不安や心配事を尋ね、それに対して話し合いを持つことで、再婚に対する理解を深めることができます。
子連れ再婚をする上で気をつけたいこと
子連れ再婚を成功させるためには、以下の点に注意する必要があります。
子どもが再婚相手と過ごす時間を作る
子どもが再婚相手との関係を築くために、共に過ごす時間を設けることが重要です。
子どもと再婚相手の良好な関係が再婚成功の鍵です。
子どもを第一に考えて行動する
子どもを第一に考え、彼らの幸せと安心を最優先にすることが必要です。
子どもの感情や意見を重視し、家族としての絆を深めることを心がけましょう。
子連れ再婚するときに忘れてはいけない手続き
子連れで再婚する場合、様々な手続きが必要になります。
以下に、その詳細と重要性を説明します。
婚姻届を出す
再婚する際には、まず婚姻届の提出が必要です。
これは、再婚が法的に認められるための最初のステップであり、手続きは市区町村役場で行われます。
子どもの戸籍に関して
子どもの戸籍に関しても、再婚に伴う変更が必要となる場合があります。
養子にする場合の手続き
再婚相手に子どもを養子にしてもらう場合は、法的な手続きが必要です。
これには、戸籍の変更や法的な書類の準備が含まれます。
養子にしない場合の手続き
養子にしない場合でも、子どもの戸籍に関する手続きが必要になることがあります。
これには、戸籍の名字変更や住所変更などが含まれる場合があります。
児童扶養手当資格喪失の届出
再婚によって児童扶養手当の受給資格が失われる場合があります。
その場合、資格喪失の届出が必要となります。
再婚相手の健康保険の扶養に入る手続き
再婚相手が保険の主契約者である場合、子どもを含む家族をその健康保険の扶養に入れる手続きが必要です。
金融機関や保険などの登録
銀行口座や保険の受益者情報なども、再婚に伴って変更する必要があります。
これには、名前や住所の変更、および新しい状況に合わせた内容の更新が含まれます。
子連れ再婚は心にゆとりを持とう
子連れでの再婚だと不安が勝ってしまい、なかなか前に進まないという離婚経験者は非常に多いです。
しかし、よくよく考えてみると、再婚であろうがなかろうが、家族のカタチは少しずつ時間をかけて築いていたはずです。
子連れだから!と自分で頭でっかちにならず、時間が色々解決してくれるだろうな〜とゆとりのある心で過ごすことが、幸せな子連れ再婚に繋がります。
周りの家族と比べたり、過去と比べるのは自分でプレッシャーを作っているだけです。
常識にばかり囚われず、ゆっくり時間をかけて家族になっていくのが幸せな再婚の近道なのです。