なぜ婚活では「女余り」が起きるのか?
これが婚活の実態
一般的に婚活パーティーなどに参加するのは、特に20代では男性の方が積極的です。実際に20代限定の街コンでは男性の募集の方があっという間に売り切れてしまい、女性は前日まで募集中などと言うこともしょっちゅうです。
これは様々な理由が考えられますが、特に若い女性の場合には「初めての場所に一人で行くことが怖い」や「待っていれば、そのうち新しい出会いが来るはず」と思っている方が多いからなのかもしれません。
しかし、なぜか年齢が上がるにつれて立場が逆転し「女余り」と言う現象が起きてしまう場合が多くあります。実数は30代の男性と女性はほぼ同じであるにも関わらず、このような「女余り現象」が起きてしまうのはなぜでしょうか?
今回は、その理由について解説を行います。
婚活で女余りになってしまう5つの理由
1、女性は注意しないと加齢とともに「中身」も劣化するから
An overview of 50 years ago / F L I R S T – Palk Clap
人間は、年齢を重ねるにつれて物事に対する視野が広くなっていきます。例えば若いころには「演歌なんてくだらない」などと、ある価値観を受け入れられなかったのに、年齢が高くなるにつれて「演歌も悪くないな」と受け入れられることになることも多いと思います。
しかし、このような視野が広くなることは必ずしも恋愛では良いとは限りません。例えば女性の場合、若い子であれば「フィーリングが合えばそれでいい」と言う方は割と多いものです。しかし、年齢が上がるにつれて「年収や職業、性格や自分に使ってくれる時間」など、気にする要素がどんどん増えていってしまいます。
勿論これが「大人になる」と言うことなので、そのことが必ずしも悪いとは限りません。ただ、男性の立場からすれば「フィーリング第一」の女性と「年収や職業にこだわる女性」のどちらの中身に惹かれるでしょうか?……答えは言うまでもないですよね。
男性が若い女性ばかり好むのは、このような「素直さ」があるからでもあると思います。その為、このような悪い意味での「賢さ」を身に着けてしまった女性は敬遠されるようになるため、婚活で女余りとなる可能性があるといえます。
2、20代と30代の差の大きさを理解していないから
女性の持つ「若さ」の価値は、非常に大きいものです。
これは、男性はおろか女性であっても、「若くて初々しい女性」に対してはちやほやしたがるというのは、会社などでも実感するのではと思います。しかし、これが30代になると周りの態度は一変することになります。
しかし、20代の時に男性からちやほやされていた女性の場合、そのことを過小評価して「私は今でも男性から人気があるはず」と思ってしまう場合があります。
このような「自分の主観的な市場価値と周りから見た客観的な価値」の食い違いが出てしまい、理想が高くなりすぎることも、女余り現象の要因となることでしょう。
3、自分の市場価値が低い婚活パーティーに男女とも参加したがるから
男性は基本的に年下の女性に声をかけるものです。
例えば婚活パーティーに参加した場合であっても、自分より少しでも若い子を狙おうとするものです。一方で女性は自分と近い年齢の男性を選ぶのではと思います。少なくとも35歳の女性であれば、あまり40代半ばの男性は好みではないのではと思います。
即ち、これはどういうことかと言うと「お互いがお互いのニーズに合わない婚活パーティーに参加している」と言う可能性があります。
例えば35歳の男女がいた時、男性は「25~35歳限定の婚活パーティー」に参加することになり、女性は「30~40歳限定の婚活パーティー」に参加する可能性が高いでしょう。
しかし、このような形になってしまうとお互いがお互いのニーズに合わないことになってしまい、「まともな男性が自分に声をかけてくれない」と言う女余り現象が起きてしまう可能性があります。
このようなことを考慮して「自分が一番最年少に慣れそうな婚活パーティー」に参加するなどの工夫を行うと、このような女余り現象を防げるかもしれません。
4.男性が恋愛以外に割く時間が増大するから
現代でも男女平等とは言われながらも、基本的に男性の方が仕事では出世しやすいもの。
特に30代頃になると役職につくようになる方も多いため、仕事量も増えてくるようになります。すると当然ですが、男性側は仕事が忙しくなることによって婚活に時間を割くことが出来なくなります。
また、これに加えて男性はこのころから親の介護なども視野に入れるようになってくることでしょう。その為、やはり「結婚とかを考える余裕がない」と言う状況になってしまう方もいると思います。
このように、男性は30代になると恋愛以外のことも考えなければならなくなるため、女余り現象が現れるとも考えられます。
5、「男女平等」の悪い面が表面化しているから
そして最後に、社会そのものの問題点も考えられます。
現在は男女平等となっており、女性は一昔前に比べるとずっと働きやすくなってきました。しかし、それは裏を返せば「男性側に振られる仕事が減少すること」にもつながります。
これが原因かは分かりませんが、実際問題として派遣社員の男性は現在一昔前とは比べ物にならないほど増えており、少なくとも男性が正社員につきにくい状況にあることに変わりはありません。
その一方で現在日本では「レディファースト」の意識が強いため、デートなどでも「男性がすべて支払うこと」がルールとなっている場合が多いです。また、そもそも論として婚活自体、女性は(化粧代や被服費などを計算に入れなければ)比較的安く行えるのに対して、男性はお金をかなりかけないといけないという特徴があります。
このような社会状況では、男性としては「高いお金をかけて婚活するような余裕はないし、付き合ってもデート費用をねん出することが出来ない」と言う気持ちになってしまうことでしょう。
つまり、言ってしまえば現在の日本における行き過ぎた「男女平等」の思想が男性を圧迫し、それがまわりまわって「女余り」と言う現象を生み出しているとも考えることが出来ます。
まとめ
自分の年齢をきちんと理解すること
婚活市場では、特に30代になると女余り現象が表面化します。
その理由としては、30代女性の意識の問題が要因の一つとして考えられるからです。即ち、若いころに持っていたエネルギーや初々しさを失って、年収や職業などばかりに興味を持つようになってしまうこと、自分の市場価値が分からずにミスマッチをしていることなど。
そのほかにも、男女でお互いが「自分の価値が相対的に低くなる婚活パーティー」に参加していることなども理由としてあります。また、男性側に恋愛をする余裕がなくなることや現在の「男女平等」の悪い面が表面化したことも婚活の女余り現象が起きている原因とも考えられるから。
その為、これらのことを十分に踏まえて、自分を客観的に見ることや、相手の状況を思いやるようにして接するようにすると良いといえるでしょう。