一緒に住むことの意味を考えましょう
同棲を結婚へとしっかりつなげることが大切です
婚約前に一緒に住むということ、つまり結婚を前提にしない同棲については、一昔前ですと、周囲の目もありなかなか踏み切れない、というカップルもいました。相手の親が許さない、近所の視線が気になるなど、古い価値観によって抑えられていたきらいがありますが、現在はそうした人も減ってきています。
ただし、明確に「結婚」と「同棲」は異なることを意識しておく必要があります。結婚すれば一緒に住むことが「義務」になりますが、恋人関係では、それは義務ではありません。もし、あなた、あるいは相手の男性が婚約、あるいは結婚前の同棲を嫌がるのであれば、無理をする必要はありません。
あくまで、両者が一緒に住むことに同意した時に、実際にどうするかを判断しましょう。これは婚約前、婚約後いずれの場合もそうで、特に婚約前の場合は社会的には「結婚を前提としない」同居になります。ここを注意してください。
同棲のメリット、デメリットを考える前に1点だけ。同棲はいつまで引きずらないように、ある段階で結婚をするということを明確にしておきましょう。そうしないと、期間が延びるだけではなく、愛が醒めてしまい結婚に至らないということも多いようです。
同棲するということは、男性への好感度がMAXの状態であると考えられますので、その好感度を維持しながら、結婚までつなげることが大切になります。それを踏まえて婚約前の同棲について、メリット、デメリットを解説いたします。
押さえておきたい同棲前のメリットとデメリット
メリット1:結婚後の生活の予行演習
the best lover / xiu×5
実際に男性と一緒に暮らすようになるわけですので、結婚生活の模擬練習になります。相手がどのような生活スタイルなのか、何が好きで何が嫌いなのか、食事の好み、寝る時間・・・、など相手の行動について理解することができます。
また、そのときに相手との価値観のギャップを埋めることもできます。いざ、結婚してみて「付き合っていることと違った」ということがあるかもしれません。そうした恋人関係では見せなかった相手の「本心」を知ることで、それをお互いに克服して順調な結婚生活につなげることができます。
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メリット2:生活資金の確保が容易
[Woman taping wire, Chrysler Corporation] / SMU Central University Libraries
2人が別に暮らすよりも1つの屋根の元で暮らしたほうが、お金がかからないのはご存じのところだと思います。同棲生活を送ることによって、結婚前の出費を節約できてお金を貯めることができます。
言うまでもなく、結婚式にはお金がかかりますし、その後の新婚旅行、夫婦生活のための家財やあるいは引っ越しなどにもお金が必要です。そして、いよいよ赤ちゃんを迎える時のためにも、その経済的な余裕があったほうが良いに越したことはありません。
結婚を前提にした同棲は、このような経済的な面で2人を助けることが可能です。
メリット3:2人でいることの安心感
FR Society 24: Louvre Lovers / francisco_osorio
結婚生活そのものが男女一緒になって生活することで、心の安らぎを得られるものですが、同棲であっても同様に安心感を得ることができます。ひょっとすると、結婚を前にしてマリッジブルーになってしまうかもしれません。そうした時に、愛する彼がいればその心を打ち明けて委ねることができます。
また、防犯上のメリットもあります。何事もリスクを回避したいのが正直なところ、特に結婚前という大事に時期に、泥棒に入られるなどすると大変です。女性の1人暮らしよりも男性と暮らしていることで、洗濯物などからそうした泥棒が入りにくい、安全な住環境を作ることにつながります。
デメリット1:結婚へのモチベーションが下がる
Coffee Lover / stimpsonjake
一緒に暮らすという「事実婚」の状態を達成するのですから、相手によってはそれで満足だという人がいるかもしれません。恋人関係で、一緒に住む、厄介な手続きが必要ない。そうした段階で満足してしまうと、結婚に踏み切れないというケースが出てくるかもしれません。
こうなると、むしろ同棲していない場合のほうが「一緒に住むことへの憧れ」から、結婚しやすかったかもしれません。上述のように、同棲する場合は期限を決めて、しっかりと結婚を目標にすることが大切です。だらだらと引っ張るのは良くありません。
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デメリット2:金銭管理の問題
Waiting for her Lover / country_boy_shane
結婚後、その夫婦のあり方によって、「2人の収入を1つにする」ケースと「共益費を折半しながらお互いの好きに使う」というケースがあります。実際は子どもが産まれると、女性がしばらく働けなくなるので、そのやり方はできなくなりますが、それまでは可能ですよね。
お金の問題は親兄弟であっても他人、と言われるようにシビアな問題です。お互いのお金に対する価値観が対立するケースも出てくるかもしれません。お金の問題で対立してしまうと、それが後を引くという可能性もあります。ひょっとすると、同棲前にお互いの価値観を確認しておいた方が良い問題かもしれません。
デメリット3:時間が拘束される
Lovers Sitting by the Water / Augapfel
2人で住むということは、お互いの生活時間がある程度拘束されてしまいます。1人だけ休日遅くまで寝ていることもできないかもしれませんし、夜更かしもできません。また、1人でどこかに出かけるということも難しくなる可能性があります。
同棲を知っている友人は、声をかけづらくなる場合もあり、2人以外の関係が疎かになりがちです。仕方のないことかもしれませんが、自分の好きになる時間が減るのは確実です。独身生活を楽しみたい載せあれば、同棲生活はマイナスになる可能性があります。
最後に大事なこと、彼との愛の深め方
so happy together / j3ssl33
最後に、これに触れないわけにはいかないので書きますが、彼とのセックスについて。同棲するということは、お互いが求めれば、いつでも好きな時に、好きなだけ愛し合うことができるわけで、そうしたスペースの確保については大いにメリットだと思われます。
しかし、よくある話なのですが、その期間に十分に楽しんでしまったがために、結婚後セックスレスになり、愛が醒めていくどころか赤ちゃんを妊娠できない、というケースがあるようです。実はかなり重要な問題で、新婚でもセックスレスというカップルがいます。
同棲生活は、こうしたセックスに対する「飽き」や「拒絶」を導いてしまうことなのかもしれません。これは一般化できない問題ですので、それぞれに委ねたいと思います。丁度よい愛の距離感というものをどのように見計らうのか、同棲は試金石になるかもしれません。
同棲はお試し期間、柔軟な対応をしてください
期間やルールを定めておきましょう
同棲生活には結婚の準備としてのメリットがありますが、そこでこれまで見られなかった相手の一面を知ってしまうというマイナス面もあります。従って、無理やり行うものではなく、双方がしっかりと話し合ったうえで実行しましょう。ポイントは以下になります。
・同棲期間をしっかりと定める(半年同棲したら婚約するなど)
・もしうまくいかないようなら速やかに同棲を解消し、関係を再構築する
・まず婚約をすることを目指す
・家事や金銭面などでの「ルール」を定めておく
このようなことをしっかり決めておくことで、結婚生活をスムーズに行うための準備として同棲のメリットが大きくなります。何か不都合があれば修正できるのが「結婚」していない同棲期間です。1つの方法として「同棲」について考えてみてください。