お見合いから結婚に至るまでの道のりは、多くの計画と心の準備を要する過程です。
お互いにとって最適なパートナーであるかどうかを見極め、一生を共にする決断を下すためには、時間と慎重さが必要です。
この記事では、お見合いから真剣交際、そしてプロポーズと成婚に至るまでの一般的な流れと、それに伴う期間、さらにはプロポーズの最適なタイミングについて詳しく解説します。
婚活を進める上での大事な指針となり、スムーズな結婚へと導く手助けとなるでしょう。
お見合いから結婚までの流れ
お見合い結婚のプロセスは、時代を超えて続く伝統的なステップを踏むことで、適切な結婚相手との出会いを設計します。
以下はその一連の流れと、それぞれのフェーズでの期間の目安です。
お見合いの申し込み
お見合いの初動として、仲介者を通じて相手方に自己紹介文や写真を送り、基本的な情報交換から始まります。
準備から申し込みまでには数週間から数ヶ月かけられ、この時期は相手のバックグラウンドを理解するための貴重な時間となります。
お見合い
申し込みが承諾されれば、正式なお見合いが設定されます。
この段階では、互いの初印象を確かめるため、指定された時刻と場所で適切な服装をして集まります。
通常、この会合は約1時間を目安に行われ、将来的な関係構築の礎を築きます。
仮交際
お見合い後、双方に好意がある場合は仮交際が始まります。
この期間は数週間から数ヶ月に及び、頻繁なデートやコミュニケーションを通じて相互の理解を深めていきます。
真剣交際
仮交際を経て、両者が結婚を真剣に考える段階に入ったら、真剣交際に移行します。
このフェーズは概ね3ヶ月から6ヶ月を目安にし、結婚に向けた具体的な話し合いが進められます。
成婚
真剣交際を経て、お互いの間で合意が形成されれば、婚約となり最終的に成婚に至ります。
結婚の準備や計画が本格化し、仲介者への感謝の意が示される段階です。
成婚に至る総合的な期間はおおむね6ヶ月から1年が目安ですが、カップルによってはこれが変動することもあります。
この時間は、結婚生活を見据えた深い対話と、慎重な関係構築に費やされるべきです。
交際期間に答えはないがルールはある
お見合いの場合結婚までの期間は短い
結婚相談所経由「結婚できるのか、できないのか」を判断するのがお見まず現在の日本の結婚までの期間を把握しましょう。
国立社会保障・人口問題研究所が行った「第14回出生動向基本調査」によると、結婚したカップルが出会ってから結婚するまでの平均交際期間は4.3年という数字が出ています。
これにはお見合い結婚も含まれますが、現在の日本ではお見合い結婚は5%に過ぎませんので、あまり影響を与える数字ではありません。恋愛結婚では4年超お付き合いをして結婚するのが当たり前ということですね。
実はこの数字、年々長くなっています。
晩婚化の理由として「出会いの機会がない」というのも大きな要因ですが、恋人がいても「結婚しなくていいや」と思っている人が多いのも事実です。それがこの数字に反映されています。
お見合いは恋愛結婚とは違います
お見合いは結婚するために行うもので、婚活の中でも最も積極的に結婚をするためだけに行うものです。
婚活パーティのように「婚活をしている同性の友人を見つける」「結婚は考えないけど趣味が合う異性を見つける」などと言うことはありえない世界です。
好きか嫌いかではなくこの人と「結婚できるのか、できないのか」を判断するのがお見合いですので、恋人としてだらだら付き合うことは許されません。
結婚できそうならする、できないのなら早急にお断りをして相手の方に新しいご縁の機会を与えなければなりません。結婚しないでつきあって別れる、という結果が最悪です。
したがってお見合い結婚の場合、4.3年という平均交際期間とは全く異なり、早く結婚するかどうかを決める必要があります。
法律で決められているものはないので、当人間、あるいは仲介人が許せば1年でも2年でも付き合うことは可能ですが、個別ケースは仲介人等に相談してください。
以下はあくまで一般的なお見合い結婚の場合です。
お見合いから結婚までの期間
初対面から本交際まで1か月
お見合いの場合初対面でこの人とお付き合いできるのかどうか判断します。嫌ならばこの段階、あるいは釣書の段階でお断りしましょう。断りについては仲介人が双方の角を立てず、かつ傷つかないように行ってくれるはずです。
何が嫌だったのかをはっきり伝えていただき構いません。双方がOKすれば交際に入ります。ただし、会って3回目のデートくらいまではいわゆる「仮交際」の期間ですので夜遅いデートや肌の接触(手をつなぐ、キスするなど)は避けたほうが良いと言われています。
デート3回、1か月を目安にこの人と結婚を前提としたお付き合いができるのかどうか仲介人に告げます。やはり無理なのであれば仲介人経由でお断りとなります。
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本交際から結婚の意思まで3か月
仮交際から本交際に入ると「結婚を前提にした」恋人関係になります。お互いにそろそろ恋愛感情を持ってくることですし、持ってもらわないといけません。ただし、通常の恋愛と異なるのはこの関係をいつまでも引き延ばせないということです。
結婚をするためにお付き合いをしているので約3か月で結婚するかしないかの意思を固めてください。それ以上引き延ばすことは原則として避けられます。
「どうしても、踏み切れない」場合に限り仲介人に相談して判断を仰いでください。踏み切りがつかなくても踏み切りをつけるのがお見合い結婚なのですが、割り切れない面もありますよね。
断るのはこの段階がリミットだと思ってください。もしお断りの場合は直接言うのではなく仲介人を通します。せっかくお見合いという方法を取っているので、終わりにする場合も仲介人を活用します。勝手に振ると問題になることがあります。
通常の恋愛の場合、この段階で体の関係を持つこともありますが、お見合いの場合「ダメ」とは言いませんが慎重にしてください。
破談になった場合、その事実が知られると後々の(次回以降の)縁談がなくなるなどデメリットが多いです。相手の家族から色々抗議されることも覚悟してください。
とはいえ恋愛をしている結果として自然の流れですし、身体の相性も結婚生活では重要な要素です。当人間で信頼関係があるならばそれ以降はお任せします。
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その後プロポーズ、婚約
結婚の意識が固まればプロポーズです。プロポーズするタイミングまで仲介人に相談、報告する必要はありません。一般的に男性から女性にプロポーズします。
お見合いは結婚を前提にしているので「お断りします」「ちょっと待ってください」とはならないはずです。女性も覚悟を決めています。
その後は婚約となり、結納など結婚に向けた準備をしていくことになります。新居、家具の購入などを2人で協力して行ってください。
入籍までは長くて1年を目安にする
婚約後、入籍、結婚までの期間は早い方がいいです。結婚するためにお見合いしてのですからすぐに結婚式の日取りを決めて、会場選びなどもしてください。
お見合い初回から1年以内が結婚、入籍の目安です。早い分には問題ありません。長くて1年ということです。
平均4.3年の交際期間と比べて非常に短いことが分かります。「そんな短期間に結婚する意思を固められない」という人は「お見合い」という形式を選ばないほうが良いです。良くも悪くもお見合いは「そういうもの」なのです。短期決戦が必要になります。
最適なプロポーズのタイミング
交際からプロポーズは3か月が目安
お見合い結婚において、交際を始めてからプロポーズをするまでの一般的な期間は3か月程度とされています。
この時間は相手を深く知るために重要であり、お互いがお見合いから得た第一印象を超えて、実際の日々の交流を通じて関係を築きます。
プロポーズは、この相互理解がある程度深まったと感じられるタイミングで行うのが理想的です。
結婚に向けて価値観のすり合わせをしておく
結婚生活は共に過ごす長い時間を意味するため、価値観のすり合わせは非常に重要です。
プロポーズの前には、生活習慣、家庭運営、育児観、金銭管理など、生活を共にする上での価値観をしっかりと話し合い、相互の理解を深めておくことが求められます。
相手の結婚の意志確認をしておく
プロポーズは、単にサプライズの一環ではなく、お互いの結婚に対する意志が一致していることが前提です。
そのため、プロポーズに先立ち、相手が結婚に対して真剣であること、そして自分との結婚を望んでいるかを確認しておく必要があります。
プロポーズが成功する可能性が高まります。
お見合いから結婚までの流れを把握して活動しよう
お見合い結婚の流れは、お見合いの申し込みから始まり、仮交際、真剣交際を経て、最終的にはプロポーズと成婚に至ります。
一般的には、このプロセスには約1年前後の期間がかかるとされていますが、カップルによってはそれ以上の時間をかけることもあります。
重要なのは、流れに沿って必要な時間をかけ、お互いに深い理解と信頼を築くことです。
プロポーズのタイミングは、相手との関係が成熟し、結婚に対する両者の意思が固まった時と言えるでしょう。
結婚は人生の大きな節目であり、適切な準備とタイミングが幸せへの鍵となります。