第7回:女性の心理を利用した恋愛の駆け引き
恋愛の駆け引きは、基礎の上に成り立つ!
よく恋愛心理学の本などでは「相手を落とすためのテクニック」が書かれることが多くあります。
でも、そんな方法があるなら、誰でも女性にモテるはずですよね?
現実はそんなに簡単ではありません。やせた荒れ地で稲を作ることができないのと同様に、脈がない相手にこのようなテクニックを使ったとしても「しつこい人だな」と思われてしまいます。
そこで、今までに解説した基礎的な内容の中でも、特に「相手の脈ありを見抜く方法」や「相手に『嫌な人だな』と思われる言動」などをベースにしたうえで、ここにあげる技術を使うようにしてください。
女性の心理を理解してみよう
方法1:小さな「Yes」を組み合わせる
人間の持つ「一貫性の原則」を利用したテクニックです。
これは簡単に言うと「人間は今まで積み重ねたYesを崩すことに抵抗を持つ」という現象です。例えば「甘いものは好き?」と尋ねられてYesと答えた後に「じゃあケーキは好き?」と聞かれたら、なんとなくNoと答えたくなくなる現象です。
この技法をうまく利用すれば、相手を上手にデートに誘うことが可能になります。
例えば
- 「甘いものは好き?」⇒Yes
- 「ケーキは好き?」⇒Yes
- 「よくお店に食べに行ったりする?」⇒Yes
といった形でYesを組み合わせていけば、最終的には・・・ - 「じゃあ、一緒にケーキを食べに行こうよ」⇒Yes!!
と誘うことにつなぐことができます。
このような「Yesセット」と呼ばれる技術を使えば、相手にこちらの欲求を聞いてもらいやすくなります。
方法2:常識とは逆になりやすいことを話してみる
例えば、「そういえばさ。毎日歯磨きをすると虫歯になりやすいんだってね」といった話をすると、多くの人は「何々、それ?」といった形で興味を持ちます。
このように「一般的に信じられている事とは異なること」を言うと相手は興味を持ち、またそれを信じやすくなる人間の特徴を「接種効果」と呼びます。テレビ番組などでも「野菜は体にいい」という番組より「野菜は体に悪い」という番組の方が数が多いのもそれを利用したものです。
つまり、女性との会話でも相手の興味を引きたいなら、このような「常識とは一見反対に感じるようなこと」を会話の中に織り込むようにしてください。そうすると、相手は話に興味を持つようになります。
こうした形で興味を惹きつけた後で、「そういえば野菜っていえばさ。最近、野菜料理専門の中華料理屋ができたんだけど行こうよ」といった形で誘えば、OKしてもらえる可能性は高くなるでしょう。
方法3:「同調行動」を利用する
日本人はほかの民族と比べても「同調行動」が発動しやすいものです。
「同調行動」とは、端的に言えば「みんなのいうことは本当だ」という考え方です。明らかに間違っている回答であっても、それに対して周りが「これが正しい」と言って入れば、それに合わせてしまうような言動です。
実はこの同調行動をうまく活用すれば、普段は絶対にデートに行かない人もデートに誘うことができるのです。
例えば、周りの人たちに協力してもらって「みんなで一緒に○○に行こう!」と誘えば、単純にデートに誘う時よりも高い確率でOKをもらえます。そのあと、「二次会代わりに二人で飲まないかな?」といった形で誘えば、前述の「一貫性の原則」も手伝って二人でデートすることにつなげられます。
方法4:わざとOKを出せない提案を行う
ビジネス心理学の世界でよく使用されているのが、「譲歩的要請法」と呼ばれる技法です。
これは最初に絶対に不可能な選択肢をだし、それに対してNoを言われた後に、妥協案(本当はこの契約を結ばせることが目的です)と称して別の選択肢を提示する方法です。このようにすると、最初の選択を断ったという罪悪感から、2つの選択肢については相手はOKを出しやすくなります。
このような駆け引きを恋愛にも応用することは可能です。
例えば「今度の週末、ディズニーランドに行かない?」と尋ねても、ほとんどの女性はNoというでしょう。そこで、これをわざと断らせた後に「えぇ残念・・・じゃあ、来週の週末にお昼でも一緒にどうかな?」と誘うのです。
このようにすれば、女性からOKをもらえる確率は、最初から「今度ランチに行こうよ?」と尋ねるよりもはるかに高くなります。
恋愛は、釣りと同じで「ひきつける」ことが重要
いかがでしょうか?
ここに書いてある方法は、「まず相手に興味を持ってもらって、近づいてきたところを捕まえる」といった技法といっても過言ではありません。釣りでたとえるなら、最初に餌をまいて、そしてそれを食べようと近づいてきた魚を釣り針で捕まえる方法ということです。
このような形で駆け引きをすればあなたの恋愛も成就する可能性は高くなります。
しかし、最初から魚がいない場所に餌をまく(つまり、あなたに最初から興味がない人に声をかける)ことや、餌の内容を間違える(相手が嫌いなデートスポットに連れていく)などの誤りをしてしまうと、逆効果になってしまいます。
そこで最初に話をしたように、まずは基礎的な技術を身に着けて、相手の人となり(性格など)をよく知ったうえで、ここにあるような駆け引きを使うようにしてみてください。
さて最終回では、「タイプ別に分けた女性の攻略方法」について解説を行います。