第3回:脈ありサインを見分けるポイント
注意していないとまったく気づかない言動に本心が表れる?
第2回はメールやLineでの女性心理について学びましたが、今回のテーマはデート中の女性の仕草からわかる脈ありサインです。
普段人と向き合って話していると、意外なほど日本人は相手の方を向かずに話しています。一方で、読心術の本などを読むと多くの場合には「顔の表情から相手の本心を読み取る」というものが多くあります。
しかし、顔は実は「意識すれば簡単に変えることができる」ということはビジネスなどでもよくご存じだと思います。人間の本心というのは、顔よりも様々な個所から表れるということは知らない人が多いことでしょう。
そこで、今回は、女性の表情以外から読み解く「脈ありサイン」の中でもわかりやすいものを5つ紹介いたします。
脈ありサインを見分けるポイント
ポイント1:こちらの言動をまねているか否か?
心理学用語には「ミラーリング」という用語があります。これは簡単に言うと「相手と同じ行動をとっていると、その相手との親密度が増す」という現象です。
本来はこの技法は「相手と同じ行動をすることによって親密度を高める」という恋愛テクニックに用いられることが多い用語ですが、逆に言えば「相手と同じ行動をとろうとする人は、脈がある」ともとることができます。
その理由は、この「ミラーリング」は好意のある人間に対しては無意識に生じることがあるからです。
たとえば、あなたが気になっている女性が目の前で忙しそうにしていたとしましょう。反面あなたは仕事が終わってしまい退屈な状況です。そのような時にあなたは「忙しそうだね~」と、コーヒーを飲んでくつろいでいることはないと思います。手伝えるような業務内容でない場合でも、せめて「忙しいふり」くらいはすると思います。
これと同じで、人間は好きな人の言動を無意識にまねてしまうものです。そのため、このような言動がある方に対しては脈があると考えても大丈夫でしょう。
ポイント2:頬杖をついているか否か?
一般的に頬杖をついている人は「退屈している」というサインであると言われています。
しかし、実は心理学的な視点からこれを見ると、「誰かに寄りかかっていたい」という無意識に表れる気持ちを、自分で慰めるために行った行為とも理解されています(これを「自己親密行動」と呼びます)。
ネガティブな考えを持つ方の場合には、このような頬杖している女性を見ると「ああ、なんかつまらなそうだな。やっぱり俺なんか脈なしだよね…」と勝手に思い込んでしまい、チャンスを逃してしまう場合もあるでしょう。
そのため、もし女性が頬杖をついていたとしても、表情が寂しそうであったり、自分に対して好意の表情を向けていた場合には、むしろ「脈あり」と考えてもいいと思います。
ポイント3:足を閉じて座っているか否か?
よく「読心術」と呼ばれる学問があります。これは相手のノンバーバルな言動から心を読むものなのですが…「読唇術」と間違われているためか、前述のように多くの人は「顔を見れば本心がわかる」と思っているようです。
しかし、人間の心理というのは実は顔よりも「足」に出やすいものです。たとえば会議中だけど「これからデートがあるんだよなあ」と焦っているとき。そんな時、顔は平静を保とうとしても、足が貧乏ゆすりをしてしまって、周りから「お前、何かこの後用事でもあるのか?」と見破られてしまうことは多いと思います。
このように、足には人間の本心が表れてしまうものです。そして、もしも女性とデートをしているとき。まだ知り合って間もないのに女性が足を開いていたら、極端にリラックスしている証拠です。すなわち「あなたはどうでも良い人」という意味につながります。そのため、相手の本心を見るために「足」が開いているか否かをみることを重視してください。
ポイント4:簡単に誘いにOKするか否か?
デートなどに誘ったときに、「うん、いいよ」というタイプと「えっと、ちょっと別の日にしてほしいな?」という人であれば、どちらの方が脈ありだと思いますか?
答えは実は後者です。実際、前者のようにすぐにOKをもらったとしても、デート当日で「ごめん、急用が入っちゃって行けなくなっちゃった!」となることは多いと思います。
心理学の世界には「最小関心の法則」というものがあります。これは簡単に言うと「関心の少ない方が物事をリードする」言い換えれば「より、相手のことが好きな方が好きじゃない方に合わせていく」という人間心理です。
よく恋愛心理学などでも「押してダメなら引いてみろ」という言葉がありますが、これもそのような「相手に対する関心を下げることで、相手をうまくコントロールする」という心理学的な理論に根差した言動です。
逆に言えば、「うーん、どうしようかなあ…」とこちらの関心を引こうとするような言動をとるような女性の場合には、脈ありのサインの可能性が高いです。
ポイント5:会話の揚げ足を取るか否か?
例えば、あなたがゲームオタクで好きな女性もゲームが大好きだったとしましょう。そこで好きなゲームの話をしていた時に、「それ、違うよ。確かそのゲームのシナリオはさ…」と揚げ足を取られてしまったら誰でも腹を立ててしまうものです。しかし、これは裏を返せば「こちらに好意があるから」です。
まず、心理学的に「細かいことを気にする人は自尊心が低い」とされています。これは「自分自身が失敗をしたり間違えたりして人からからかわれたくない」あるいは「自分の知識を見せつけて、相手から『すごい』と思われたい相手」だからです。
そのため、言い換えれば好きな人に対しては揚げ足を取ることによって「自分はすごい人間なんだ」と思ってもらいたいという気持ちの表れでもあります。もしかしたらあなたも、気になっている人に対して「この映画のすごいところはさ…」と雑誌でななめ読みしたうんちくを話すこともあるのではと思いますが、心理的な原理はそれと同じです。
揚げ足を取られたのは「こっちを馬鹿にしているから」ではなく「自分を好きな気持ちの裏返しなのかも」と思うことが重要です。
まとめ
すぐに「脈なし」と決めつけないことが大事!
いかがでしょうか?
もしかしたら、今まで「これは脈なしのサインなんじゃないかな」と思っていたものが、実は脈ありのサインだったりするものもあって意外に思った方も多かったのではと思います。
これを読んで「ああ、しまった!あれは実は脈ありのサインだったのか!」と悔やんでいる方も多いのではないでしょうか。あるいは「うーん、そういうところを気に留めたこともなかったな…」と思った方もいると思います。
そこで今後は、すべての物事を「脈なしだろう」と決めつけるのではなく、相手のことをしっかりとみて判断するようにしてください。
さあ次回は、相手に対してこちらを魅力的だと思ってもらえるような仕草について解説を行います。