35歳以上の女性の婚活の難しさ
男性が希望する年齢は圧倒的に若い女性です
世の中男女半々であり、女性の結婚年齢のほうが低いですから、同世代の独身者を比較した場合女性は少数ですよね。つまり男性も女性も同年代を結婚相手として希望しているのであれば、独身者が少ない女性のほうが有利になるはずです。しかし、現実はそうはいかないようです。
以下の3つの事実からそれを見ていきます。
①結婚相談所の会員年齢
統計はいくつかあり、確実なことは言えませんが大手結婚相談所数社の男女年齢層別会員割合は以下のようになっています。
男性 | 女性 | |
20代 | 7% | 15% |
30代 | 45% | 60% |
40代 | 45% | 25% |
(数字に含まれないのは50代以上など)
女性のボリュームゾーンが30代になっていて、40代も20代以上にいることが分かります。婚活パーティではおそらく20代の割合が高くなる(いい人がいたらいいな、くらいの軽い認識の20代=焦っていない人がいるはず)と思いますが、それでも婚活をする人たちは30代以上が多数派と言えるでしょう。
女性の平均結婚年齢は現在約29歳ですから、それを超えて30代になり焦って婚活する女性が多いわけです(男性も同様)。
②男性が希望する女性の年齢
結婚相談所に入会すると分かるのですが、男性が希望する女性の年齢は20代~30代前半がほとんどです。それは20代男性であっても40代男性であっても同様で、男性は本能的に若い女性を求める傾向があり、それは婚活においても同じです。年上女性は人気がありません。
40代まで結婚できなかった男性(モテないおじさん)が今さら20代女性と結婚できるわけがないではないか、という見立ては正しいのですが、独身をこじらせればこじらせるほど「一発逆転」を狙いたいのがモテない男性の心理なのです(だから結婚できないのですが)。
③妊娠・出産可能な年齢の限界
最近の女性が若々しいとはいっても、生物的な加齢は防ぐことができません。35歳過ぎると妊娠しづらくなるのは事実で、不妊治療などを並行して行うことを視野に入れる必要があります。
そして40代過ぎると妊娠はさらに大変になります。初産の場合「妊娠できる保証はない」と認識してください。つまり、絶対に子供が欲しい男性にとっては特に40歳を過ぎた年上女性はいくら美人で収入があっても、結婚対象となりえないのです。
以上①~③によって、35歳以上の女性は(特に40歳以上は加速度的に)婚活において不利になるという事実があります。女性がモテるのは35歳までです。そうではない35歳以上の年上女性がいい!という男性とマッチングさせようというのが「姉コン」です。
「姉コン」の特徴を整理します
最初から限定した男女の年齢層
年上女性が好きな男性がパーティに参加していても、その他に年下や同年代の女性がいた場合、「やっぱりこっちがいい」となる可能性もあります。多数のパーティ出席者の中から年上女性好きの男性を見つけることも大変です。
「姉コン」はそういう心配がなく最初から「年上女性」「年下男性」のみの組み合わせで婚活をします。これならば最初から男性は年上女性が好きですから安心です。
年齢層は
- 男性20代~30代後半
- 女性35歳~45歳
で固定されます。46歳以上の女性は参加できない場合が多いです。この年齢になると妊娠できる可能性は限りなくゼロなのですみません、ということです。
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女性の身分証明をしっかりと、会費も女性が払う
通常の婚活では「年収証明」(年収○○○万円以上)を提出するのは男性のみ、会費も圧倒的に男性が払う仕組みのものが多いのですが、「姉コン」は全く逆です。
女性のほうが
- 年収○○○万円以上(500万円~600万円の場合が多い)の証明が必要
- 正規雇用、公務員、サムライ資格(弁護士、税理士、医師、会計士・・)であること
- 会費の7割以上を女性が負担(つまり男性無料のものもあります)
- 結婚、出産後も共働き継続
という条件が必要で、男性の条件はせいぜい「定職にある」「非喫煙者」程度です。通常の婚活では問題ない「家事手伝い」「フリーター」などの女性は一切参加できません。
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年下のハイスペック男性と知り合う可能性がある
A Very Nice Young Man / Tobyotter
こんな条件を女性に要求しても、結果的に来る男性は養われる気満々の不安定なモテない男性しかいないのでは?と思うかもしれません。しかし、以下のような事実もあります。
それは男性の年収と結婚年齢の関係です。簡単に言うと、年収が高い男性は早くに結婚します。これは年収が高いハイスペックな男性は対人スキルもありモテる、家庭を持つ経済的余裕がある、婚活でも需要がある、どれもあり得ると思います。
それでは姉コンに来る女性と同年代の男性はどうでしょう。その年まで結婚できていないのですから年収が低い可能性があります。もし、40歳くらいで年収1000万円以上の高スペックなイケメンが残っていたとしても、先に述べたように希望するのは若い女性です。ナイスミドルはアラフォーを希望していないのです。20代女性を専業主婦にしても養うだけの稼ぎがありますからね。
つまり
(通常の婚活)
- 35歳~45歳女性を希望する男性が少ない
- 同年代の男性はスペックが低い
なのに対して
(姉コン)
- スペックが低い低年収の男性
だけでなく
- 「年上女性」が好みの高スペックな男性
- そろそろ結婚できるだけの稼ぎがある若い男性
がいる可能性があります。
- 通常の婚活→ハズレくじばかり
- 「姉コン」→当たりも入っている
という認識でいてください。
謙虚でハードルを下げることが大切
年上好きが集まる姉コンとはいえ、通常の婚活のように「男性を選んであげる」という姿勢ではうまくいきません。女性のほうが参加費が圧倒的に高いのは、年上女性のニーズとしてはやはり少ないからです。
「子供ができなくても構わない」という男性はいても、「子供は要らない。欲しくない」と最初から否定している人は極少数でしょう。年齢的に妊娠できないリスクがある年齢ですから、それも踏まえて婚活に「男性が来てくれている」と思ってください。
いつまでもちやほやされる立場だと勘違いしていると、結局結婚できずに年齢だけが経過してしまいます。多少条件が悪くてもOKするのが姉コンを成功させる秘訣です。
筆者も「姉コン」に行ってみました
Medal of Honor – United States Army – 101116 / familymwr
実は筆者は30代。そういうこともあり先日実際の姉コンに行ってきました。会場が厳重な雰囲気で写真撮影はできませんでした。
- 会費
男性3000円 女性7000円
- 年齢
男性30代 女性40代(ただし45歳までを優先)
- パーティ形式
男性:女性=6:7
2時間(30分で席交代)
席は男女ともに独自のシステムで移動します。通常のパーティは女性は「お姫様」なので動きませんが、姉コンは違います。こういうところに「現実」を感じてください。
- 参加者と結果
女性は40代と言っていましたが、皆さん非常に若々しく30代前半でも通じる人もいました。しっかりとした職に就いている人ばかりで、メイクやエステ、ファッションなどに投資できるのでしょう。終了後カードを交換します。ここは「白紙」厳禁で何か必ず書きます。メアドが書かれたカードは女性7人中1人でした。その人からも返信がないのでフェードアウトでしょうね。
帰りに他の男性にも聞きましたが、皆さん結果は良くなく、アドレスが書かれたカードをもらった人はいませんでした。そこそこ盛り上がっていたはずなのですが、女性陣のハードルが通常のパーティと同じ感じだったようですね。私が行った回がたまたまこうだったのかもしれません。逆に、積極的にアドレスを教えれば差別化できるので交際につながりそうです(年上女性OKの男性しかいないのですから)。
年上女性には結婚したいという意識が大事
「安売りしない」でも「高く売りつけようとしない」ことが成功のカギ
姉コンについて書きましたが、これに参加すれば誰でも結婚できるという話ではないです。通常のパーティよりも需要がありそうな場を提供し、そこである程度妥協して男性を見つける、そうしないと「男性一般のニーズ(若い女性がいい)」「生物的に妊娠が難しくなる」というハンディを乗り越えることができません。高く売りつけられる年齢ではないことは受け入れてください。
「年上女性『が』いい」男性に加えて、「年上女性『でも』いい男性」にいかに好かれるのか、これが姉コン成功のカギです。少なくとも姉コンにはこの2タイプの男性しかいないわけですから、男性全員が自分を結婚対象として見てくれている中、その機会を逃さないようにしてください。応援しています。