「価値観が逆転した世界」はあるのか?
海外のイケメン基準とは?
よくアニメや漫画などの世界では「美醜の価値観が逆転した世界」と言うものが良く出てきます。
言ってしまえば「我々の世界では美人だったものが醜く、そして我々の世界で不細工と言われるものがイケメンとなる世界」です。誰もが一度はこのような世界に行って「周囲から醜いと言われている異性を自分の恋人にしたい」と思ったことはあるのではないでしょうか。
ここまで極端ではないにしろ、人間は多かれ少なかれ「自分が今いる場所よりも高く評価してくれる場所があるはずだ」と思っているものです。その為、「自分は国内じゃモテないけれども海外ではモテるのでは?」と感じられる方も多いと思います。
しかしキツイ言い方をしてしまうと「単に努力もせずに海外に行ったところでモテるわけではない」と言うことです。そこで今回は「海外でのイケメンの基準」について解説を行います。
海外のイケメン7つの基準
1、実は「美人」の基準は世界ではほとんど共通と考えられる
Beautiful young couple relaxing on couch / LyndaSanchez
まず、はっきり言いますと特に女性の「美人」の基準は世界ではほとんど違いがありません。例えば「ミス○○」などのコンテストに出てくる女性について、少なくとも「醜い」と言う方は殆どいないのではと思います。
また俳優や女優などを見ても「誰がどう見ても不細工」な人が主演で出てくるということは無いと思います。実際に海外で著名な俳優や女優は日本でも人気になることが多い者。このように、言い方は悪いかもしれませんがいわゆる「美人」の基準は世界中で共通のものとなっていると考えられることでしょう。
つまり、男性も同様に「イケメン」の基準は同じということになります。
2、人間は「願望」を「現実」と混同することがある!
その為、「日本ではさえない人でも海外に行けば素敵な出会いがある」と言うのは正直なところ、淡い希望と言えるでしょう。ですが人間は「自分の願望を現実と混同してしまう」と言う傾向があるものです。
例えば株式投資などを想像してください。自分が株を買ったら「自分の株が上がるニュース」しか目に入らなくなってしまうということは無いでしょうか?このように、人間は自分にとって都合の良い情報ばかりが目に入ってしまう傾向があります。
3、「確証バイアス」に惑わされたらダメ!
Young man and woman taking pictures of each other / ralphbijker
このような現象を心理学用語で「確証バイアス」と言います。
40代の男性の場合には「今20代の女性に、オヤジ好きが急増している?」と言う記事ばかりを信じ込んでしまいますし、逆に30代の女性の場合でも「今は30代が一番婚活で成功しやすい時代!」などと書かれている記事があると、その情報ばかり信じ込んでしまったりすることがあります。
このような現象は、実は「海外でのイケメン基準」も同じです。例えば「日本人の女性は若く見えるからモテる」とか「日本のオタクは海外では評価が高い」のような、自分にとって都合の良い記事を信じ込んでしまうことは無いでしょうか?
このような「確証バイアス」に惑わされないようにすることは非常に重要です。多少の差はあれども「日本で受けている評価と海外で受ける評価はあまり変わらない」と言う厳しい現実を理解しておかないと、場合によっては詐欺などのトラブルに引っかかってしまう可能性もあります。
4、ただ「イケメン」の基準は同じだが「好み」の基準はどうか?
……とまあ、ここまで相当にリアルな話をしてしまったために気が滅入ってしまった方もいると思います。確かに「美人」や「イケメン」の基準は世界ではおおむね共通しているものです。しかし、「好み」の基準などはどうでしょうか?
普段映画を見ている方なら分かると思いますが、例えば日本人が欧米の映画などを見ていると「自分だったらこんなヒロインとは付き合わないだろうなあ……」と言う評価を下す方は多いのではと思います。このような「好みの基準」については特に文化の差が強く出るのではと思います。
5、「文化の差」は非常に大きく好みに出る!
Portrait of a Man / Yuri Samoilov Photo
例えばですが、ヘアスタイルなどを想像してください。日本の江戸時代では男性の侍はちょんまげにすることが当然でした。しかし、もしも現代でそのような格好をしている人が居た場合、相当珍しがられることでしょう。あれは当時の日本であったからこそ成立した「イケメンの格好」だったと言えます。
ここまで極端ではないにしても、例えば日本と欧米の俳優を見ると髪型が全然違ったりします。このように文化の差と言うのは「異性の考える好みのタイプ」にかなり強く影響を及ぼすことになると言う子とは知っておいて損は無いでしょう。
6、少なくとも「文化差」を知ることが海外でモテるための方法!
つまり、もしも海外でモテたいと考えるのであれば、一番重要なのは「文化の差」についてしっかりと理解することと言えます。また、同じ国であっても都会と田舎ではやはり「流行の格好」などは変わることでしょう。このような文化を知ることが第一歩です。
その後、「その国で流行している格好をしよう」と考えるのか「あえてその国の流行を無視して日本で流行しているファッションで勝負しよう」と考えるのかについては、本人次第です。
ただ、必ずしも「流行の格好」が「自分に似合っている格好」ではないことや「自分が着たい服」と「異性にモテる服」は常にイコールではないことは知っておくべきでしょう。
7、外国でも日本でも「努力すること」がモテるためには一番大事!
Navy admiral briefs relief efforts to Japanese general. / Official U.S. Navy Imagery
以上、長々と説明を行いましたが、結局のところ海外に行っても「努力せずにモテる」と言うことは難しいということです。逆に言えば「その国の文化などについて良く考えて、その上でモテるために努力をしていれば、モテる可能性がある」と言うことです。
特に「好みのタイプ」は容姿面だけでなく性格面でも大きな差が出ることでしょう。例えば江戸時代の「理想の男性像」と現代の「理想の男性像」は恐らく大きく違うと思います。このようなことも考慮しながら恋愛をするようにすることが重要になります。
まとめ
やはり日本も海外も「イケメン」は共通?
基本的に美人の基準は世界で大体共通していると言えます。例えば欧米で「美人」と評価されている人が日本で「美人」と評価されないことはあまりありません。
その為「日本では不細工評価をされているけれども、海外ではイケメンと評価される」と言うことは、まずないと考えても良いでしょう。そのことを忘れて都合の良い情報だけを信じる「確証バイアス」が働いてしまうと、大きなトラブルが起きる可能性もあります。
しかし、洋画などに出てくる「美人」を見て、全ての日本人が「こんな女性と付き合いたい!」と思うかと言うとそうでもありません。これは文化の差があることによって「好みのタイプ」の違いが出るからかもしれません。
その為、海外でモテたいと思うのであれば、結局のところ努力することが一番重要です。その国ならでは文化をしっかりと理解していくようにすることが大切になります。