フランス人との出会いで最初に知るべきこと
フランス人と日本人の違いとは
フランス人は何を好むのでしょうか?
老若男女の日本人は他人と一緒の選択(行動や欲求)を好みますが、フランス人は他人と一緒に楽しむことを好みます。
日本人はパーティで知らない人と食事をしたり、会話をするのがあまり得意ではありません。フランス人はパーティで知り合いの友人だと紹介されると、輪を広げる出会いに喜びます。
ヨーロッパの歴史がヒント
しかし、彼らは知らない人に対して非常に警戒心を持ちます。これはヨーロッパの歴史を一度ざっとでよいのでおさらいしてみてください。
フランス語がフランスの共通言語になったのはナポレオンの時代です。それまではフランスの南と北ではお話すらできないのが当たり前でした。ヨーロッパの歴史は、山を越えたら言葉や文化や善悪の判断が異なる相手がいることが当たり前。
相手が自分に対して危害を加えるのか、それとも無害なのかをじっと観察するのは生き延びるための知恵です。このため、フランス人には大手メーカーやメディアの広告や宣伝が通用しません。
フランス人が好む「人は人、自分は自分」というのは、自分と自分の家族を守る術(すべ)です。
フランス人は他人の言葉を信用しません。彼らが信用するのは行動とその結果のみです。
フランス人は自分の行動と計画を語る
- 日本人は自他の期待や夢や希望を語りたがります
- フランス人は自分の行動と計画を語ります
日本人は以下のような会話をします。
- 〇〇は~らしい
- ~なんだって〇〇が言ったから
- ~みたい
- ~されちゃったんで
- ~ですかね
フランス人は以下のような会話をします。
- いつ
- 誰が
- どこで
- 何のために
- 〇〇した
これを利用すれば、フランス人が楽しむ会話ができますので、絶対的にフランス人に好かれます。これもゴールデンルールです。
フランス人は主体で考える
日本人は受け身で考え話すことを好みますが、全てのフランス人は主体で考え話します。
◆日本人の思考と話し方
- 誰それに〇〇されて~になっちゃった
- 本当は自分はイヤだったんだけど、誰それに言われてしかたなく~
- 相手の為に〇〇してあげた
- 相手が喜ぶと思ってやったのに
(フランス人には意味が解らず、言い訳と感じられる)
◆フランス人の思考と話し方
- 自分がしたい
- わたしはこれは好きだけど、あれはイヤ
- 自分が選んだから、こうなんだ
(日本人にはエゴイスティクで話の接ぎ穂が無く感じられる)
フランス人との出会いの場
国内バージョン(日本にいるフランス人を探す場合)
日本人(男女)がフランス人と出会いたい場合
男性女性を問わず、日本人がフランス人と出会いたいなら、どんな人と出会いたいのかを考えねばなりません。一番考えなくてはいけないポイントとは相手、出会いたいフランス人が日本に滞在している理由です。
◆国内のフランス人と出会うために理解しておくべきポイント
- 彼らの滞在目的を知る=自分との関係性がどうなるのかを把握できる
- あなたの言語能力と日本とフランスの文化の理解度=相手の思考を把握
- 何のために自分がその人と出会いたいのか(※これ一番重要)
女性がフランス人と出会いたい場合
日本女性では若いことや、子供っぽいことがモテのアピールと考えられていますが、フランス人はこれをバカにします。
全てに対し未熟で経験が無い、~できない、~だめ、わからない、これは一発でアウトです。真面目に相手と仲良くなりたいと思う老若男女のフランス人は、頼られたりすがりついたりすると、まともな人は逃げるか、悪い奴は利用する。これは全世界のゴールデンルールです。
男性がフランス人と出会いたい場合
フランス人はその人の能力や人間性に惹かれます。日本では、男性のお化粧や眉毛を整えることが流行っているようですが、それはフランス人にはアウトです。
フランス人は外見では惚れません。が、外見で自分の性の主義主張をしているのだとアピールしているのだ、と理解します。
外見を気にしすぎる日本人男性を
- フランス人男性は、この人はゲイなんだと考えます
- フランス人女性は、この人は女には興味が無いんだ = 分の恋愛の対象外だ、と考えます
具体的にフランス人と出会う方法
フランス人と出会いたいなら、一番効率の良いフランス大使館を利用しましょう。日仏交流のボランティア活動や、観光のお手伝いなどからフランス人と出会えます。
フランス国内の企業やアニメ振興会、文化交流会などで、おおっぴらにお友達が欲しいとおっしゃってください。お互いに同じ興味があれば、多少の言語的な問題はクリアできます。
人に言えないような場所で出会うと、人に言えないような結末にしかなりません。
フランスに滞在して探すバージョン
フランスに滞在中にフランス人と仲良くなりたい人に、一番効率の良い方法をお教えいたします。これは男性向けも女性向けも全く関係なく使える手法です。
一発で仲良くなれる一言
- 何時もパンをどこで買っていますか?
- どの地方のワインが好き?
- 週末を楽しみましたか?
なぜ?パンの話題
日本の主食はご飯です。フランスの主食はパンです。日本人はおコメの味に非常に敏感です。また好みもはっきりしています。と、同じようにフランス人も自分の主食に対しては主義主張があります。
全てのフランス人はバゲット(フランスのパン)を食べます。どこがおいしいのか、教えて欲しいと言われたら喜んで自分の生活のスタイルや好みを語ります。
全ての人間は自分に興味を持ち、自分の意見を聞いてくれる相手に好意を持ちます。これも全世界のゴールデンルールです。
なぜ?地方のワインの話題
フランス人は自分の出身地が大好きです。これが地元のマルシェに買い出しに行くエスプリです。彼らは外国に対して憧れを持ちません。これは昔の日本人と同じです。
彼らは、家族もよく知っている、住んでいるところも知っている顔見知り、よく相手を知っている人だけを信用します。
外国で有名な〇〇といっても振り向きもしません。
ワインはどこの地方がいいんだろうと尋ねると、「必ず」自分の出身地のワインを自慢します。お国自慢をほうほうふんふんと喜んで聞いていると、今度一緒に飲んでみようとか、今度ご飯を食べようとかとドンドン話が進みます。
「空気」の通じない相手
フランス人と仲良くしたいとお考えでしたら、一番よく考えなければいけないことは文化や歴史や宗教の「彼らの常識」です。
日本では話せば解ると教えられますが、社交や交友や恋愛になると、何も言わない自分の思いを相手に「わかって欲しい」と求めます。
この日本人の空気を読んでほしい気持ちは、フランス人には全く通じません。
- あの時、彼はこう考えたに違いない
- 彼女はこう思ったんだ
- 相手はこういう気持ちなんだ
このようにと考えることは皆無です。
日本人は全く関係のない人が「その人はどう考えたか」を面々と語る癖がありますが、フランス人には事実しか存在しません。フランス人の文化の基礎であるキリスト教カトリックでは他人の心や思いを第三者が語ることや、賛美や批判や非難することを禁じています。(※これ結構重要なポイントです)
まとめ
フランス人と出会いたいなら彼らの流儀に従う
いかがでしたでしょうか?
今回はフランス人と出会いたい場合のコツとポイントをご紹介させていただきました。
フランス人と仲良くなりたいなとお考えでしたら、相手の思考を読んでくださいませ。日本人は相手にこう思われると推測するのが得意ですが、フランス人には他人の気持ちを想像することはできません。
相手が喜ぶ話し方やほめ方をすれば、国内でも滞在先でも、男性女性の区別なく、相手は仲良くしようと向こうから努力してくれます。
この情報があなたのお役に立てれば幸いです。