再婚したい相手の子をどうすれば好きになるのか
まず、「相手側の目線」を考えること
再婚したい相手に子どもがいることは少なくないでしょう。しかし、再婚相手の子どもが中々自分になついてくれなかったり、そもそも子どもをそれほど好きな人ではないと言う方の場合には、中々その相手のことを受け入れられなくなる時もあることでしょう。
「相手の血を分けた子なんだから好きにならなくちゃ」と頭では思っていたとしても、それが簡単に行くわけではありません。しかし、それは相手にとっても同じことです。
もし「大事な親の再婚相手だから、仲よくしなくちゃ」と思っていたとしても、向こうの目線から見るとやはり中々打ち解けられない時はあることでしょう。
そのような時に、どうすれば再婚相手を好きになるのかについて、今回は考えていきましょう。
再婚したい相手の子を好きになるための5ステップ
1、無理に「理想の家庭」を作ろうとしないことを心がける
まず、いきなり再婚相手の子どもを好きになるように言われても難しいものです。
例えば、もしもあなたが突然「私が君の本当の親だ」と言って、名前も知らない人に、家に上り込んで来られたらどう思うでしょうか?恐らくですが、もしその人が本当の親だとしても、中々打ち解けられないことでしょう。
そして、どんなに努力したとしても、いわゆる「実の親子のような関係」になるとは限りませんし、お互いに遠慮をしてしまうこともあると思います。
再婚したい相手との親子関係も同様です。どんなにあなたやお子様がお互いが歩み寄ろうと頑張ったとしても「実の親子のような関係」或いは「あなたが想像している理想の家庭」になるとは、必ずしも言えません。
そこで、「親として、絶対こうしなくちゃいけない!」「家族とはこうあるべきだ!」とご自身の考えている理想の家族像に自分を合わせようと無理をすることが無いことが大事です。
2、相手の気持ちを理解するように心がける
次に、相手の気持ちを理解することも重要です。例えば再婚相手は「自分の子どものために結婚したい」と思っていたとしても、子どもは「自分の母親と一緒に居られる時間が減る」と思っているのかもしれません。
逆にあなたは「再婚相手の子どもを大事にしたい」と思っていたとしても子どもは「自分の気を遣って無理をしている」と思っているのかもしれません。
いずれにせよ大事なことは、少しでも相手がこちらのことや結婚のことについてどう思っているのかを「理解しようとすること」です。しかし、この相手の気持ちを理解することについては非常に難しいもの。その理由については次の項目で解説を行います。
3、自分の考え方に関する癖を理解する
相手の気持ちを理解していたつもりでも、実は誤解していたと言うことはいくらでもあるものです。例えば再婚相手の子どもが、あなたに対して笑いかけてくれなかったとします。
この行動については「自分のことが嫌いだから、この子は笑ってくれない」と受け取る人も居れば「この子は人見知りなんだな」と受け取る人も居ます。他にも「お母さんを取られるから再婚が嫌なんだな」と思う人も居れば「まだこちらとの距離感が分からないんだな」と思う人も居ます。
こう言った考え方は、客観的に指摘されないと案外気が付かないことも多いものです。例えば普段からネガティブな人の場合には、こういう子どもの行動についてもネガティブに受け取ってしまうでしょうし、そのこと自体に疑問を持たないこともあります。
そのため、場合によってはカウンセリングなども用いながら「自分はどんな考え方のクセがあるのか」について理解しようとすることを大事にして下さい。
4、相手を肯定的に考えて物を見る
また、大事なことは相手のことを肯定的に見ることです。例えばあなたの再婚相手の子どもが「お母さんを取られたくない」と言う気持ちからあなたに対して冷たい態度を取ったとします。
このような行動に対して否定的に捉えてしまうことも多いでしょうが、肯定的に捉えてみることも出来ます。例えば、こういう行動は「母親を愛している」からこそ出るものだとも捉えることが出来ます。
「自分のライバルがもう一人いる」のではなく「自分と同じくらい、パートナーを大切に思っている人がもう一人いる」と考えれば肯定的な気持ちにもなるかもしれません。
勉強やスポーツ、普段の態度なども減点法で考えていけばきりがありません。そうではなく、「この子はこういうところが凄い」と加点法で考えること、そして行動についても否定的な見方ではなく肯定的な捉え方をしてみるようにすると、子どものことをより良く理解できるかもしれません。
5、それでも、焦らないで長期戦になることを想定する
最後に、無理に仲よくしようとすることは避けて、長期戦になることを覚悟するようにして下さい。
子どもにとってもこちらにとっても、新しい家族が増えると言うことは非常に大きなものです。その為、焦って仲良くなろうと頑張っても、逆に距離を広げてしまうこともあるので注意が必要です。
また、順調に上手くいっていた時もあったと思えば、突然関係性が悪化することもあるでしょう。普通の家庭であっても「親子仲が悪くなったり良くなったりを繰り返す」と言うことは当たり前に起こるものです。
仮に中々関係が上手くいかなかったり大喧嘩をしたとしても「自分はダメな親なんじゃないか」と思い込まないようにして、じっくりと取り組んでいくようにしていくことが重要になることでしょう。
親としてあるべき姿は「こうあるべき」を捨てること
理想に向けて無理をしないことが大事
「父親として」「母親として」と言う考え方は、非常に難しいものです。例えば、あなたのもとにいきなり「新しい父親」がやってきたとして、父親の威厳を振りかざして来たらどう思うでしょうか?恐らくは相手の言うことを聞きたくなくなってしまうことでしょう。
結婚を考える時には「家族とはこうあるべきだ」と言う姿を想像するものでしょう。しかし、この姿に捉われてしまうことは考え物です。
確かに、再婚した後、本当の家族のように仲が良い家庭もありますが、全てがそのようになれるわけではありません。それでも少しずつでいいので、出来る範囲でお互いに分かり合えるように努力することが重要になるでしょう。
また、あなたと同じ悩みを持つ人は恐らく全国に相当な人数が居るはずです。一人で悩まずに他の家族と繋がりを持ったり、専門機関に相談することも場合によっては考えると良いでしょう。