「結婚を機に地方に移住したいけどどんなメリット・デメリットがあるの?」「おすすめの移住先は?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
近年はコロナウイルスの影響もあり、在宅勤務も増えたことから地方移住を検討する方が増えています。
ただ実際に地方に住んだことがない方にとっては、地方移住をするにあたっての疑問点や不安点もあるでしょう。
そこで今回は、地方移住のメリット・デメリット、おすすめの移住先を紹介していきます。
地方移住を考えられている方は参考にしてください。
結婚前後にもおすすめ!移住支援が整っている移住先
結婚後の引っ越しでおすすめの移住先は以下の通りです。
- 北海道「芽室町」
- 鹿児島県「肝付町」
- 宮崎県「宮崎市」
- 愛知県「豊根村」
- 静岡県「ゆとりすと静岡」
- 福岡県「福がおーかくらし」
- 山口県「下関市」
北海道「芽室町」
- 所在地:北海道河西郡
- 人口: 17,983人
- 世帯数:8,039世帯
芽室町は、北海道河西郡にある町で、帯広市と清水町、音更町、鹿迫町に隣接しています。
芽室町には、道内を代表する商業施設から、小中高学校などの教育機関がそろっているので、子育てを行うのには最適な環境です。
また芽室町では、住宅新築を考えている子育て世帯の定住促進を図るため、市街地にて、所定の条件を満たす世帯に30万円分の芽室町商工会商品券を、中古住宅を購入して定住した世帯には、25万円分の芽室町商工会商品券を交付する新生活応援奨励制度を実施しています。
芽室町は広大で豊かな土地で、自然を満喫しながら生活を送りたい方に最適な環境が整っています。
鹿児島県「肝付町」
- 所在地: 鹿児島県肝属郡
- 人口: 13,485人
- 世帯数:7,627世帯
肝付町は、鹿児島県本土の東南部にある町で、2023年版「住みたい田舎」ベストランキング中の「南九州・沖縄エリア」の「子育て世代部門」で1位、総合文門では7位に輝いた町です。
肝付町には、子育て支援センターが町内に2ヵ所あり、町内で子育てを行っている世帯に向け、「すこやか赤ちゃん誕生祝金の支給」と「子ども医療費助成制度」の町独自の支援を行っています。
出生から1年以内の申請で「現金5万円+町商工会商品券5万円分」がその世帯に支給される
18歳までの子どもの保険診療による医療が全額助成される
いずれも他の市区町村では、実施していない手厚い支援制度となっています。
さらに、肝付町には、共働き世帯への支援として、熱や風邪を引いた子どもを預かってくれる施設があります。
また肝付町には、内之浦宇宙空間観測所があり、本土から南に行った種子島にある宇宙センターと「宇宙兄弟都市宣言」を締結させています。
国内だと種子島宇宙センターにあるロケット発射場が有名ですが、内之浦宇宙空間観測所内にも、ロケットの発射場があるので、タイミングが合えば、打ち上げの瞬間を間近で見ることができます。
肝付町の魅力をまとめると、以下の点が挙げられます。
- 他所にはない町独自の子育て支援を実施している
- 移住支援として、所定の条件を満たした世帯に助成金を支援
- 肝付町内之浦で採れる伊勢海老をふんだんに使った料理や、肝付町でしか取れない「辺塚だいだい」など、彩り豊かなご当地グルメが盛り沢山
- フルリモート環境でも仕事ができるよう町全域に光ファイバーを網羅している
宮崎県宮崎市
- 地名:宮崎県宮崎市
- 人口:398,447人(令和5年3月1日現在)
- 特徴:温暖な気候と新鮮な食材と恵まれている
海や山などの自然が豊富で住みやすく子育てにも最適
海や山など豊かな自然に溢れ、年間を通して温暖な気候に恵まれている宮崎県宮崎市。
特に約405km続く海岸線では、世界的なサーフィン大会が開催されるなど、サーファーの皆さんに人気のスポットが溢れているため、サーフィン好きにはたまらない環境です。
さらに市内には「子育て支援センター」が35ヶ所もあり保育施設や医療機関も充実しているため、安心して子育てができる環境が整っています。
コンパクトシティのため、市内中心部から車で15分で宮崎ブーゲンビリア空港に行くことも可能と、県外との交通アクセスも抜群です。
移住を検討されている方は宮崎市移住センターに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
愛知県豊根村
- 所在地:愛知県北設楽郡豊根村
- 人口:983人
- 世帯:470世帯
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名古屋から車で2時間半の位置にある愛知県で1番人口の少ない自治体である豊根村。
村の面積155.88㎢のうち93%が森林に覆われており、春には桜、夏はアウトドア、秋は紅葉、冬はスキーなど1年中自然やアウトドアを楽しむことができます。
子育て支援にも力を入れており、村唯一の保育園である「杉の子保育園」は村営バスでの登降園のため送り迎えの心配がなく、地域のお年寄りの皆さんとの交流や、育児講座なども開催されています。
さらに、子育てに不安があったり、悩んだりしている保護者の方などが無料で相談できる子育て支援センターも開設しているため、初めての子育てでも安心です。
都会暮らしに疲れた方、大自然の中でゆっくりとした田舎暮らしをしたい方は豊根村への移住を検討してみてはいかがでしょうか。
山口県下関市
- 所在地:山口県下関市
- 人口:25.06万人(令和4年12月31日現在)
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本州の一番西の端にある山口県で一番人口の多い市である下関市。
九州と本州の玄関口とも言われており、古くから国内外の交流都市として栄えてきました。
2023年には「住みたい田舎ベストランキング」総合部門第3位に輝いており、利便性の良さが魅力の一つですが、都会ほど混雑しておらず、程よく自然にも囲まれている暮らしやすい街です。
程よく都会的な雰囲気がありつつ、海や山などの自然も豊富なため、ある程度栄えた街で働きつつ、休日はアウトドアが楽しめます。
また、下関市は子育てにも力を入れており、一時的に子どもを預けることができるサポート制度が充実。
ひとりでの移住はもちろん、ファミリー層にもおすすめです。
静岡県「ゆとりすと静岡」
富士山や海などの自然が多いだけでなく、暮らしやすい気候の静岡県。
東京に近いことからも、人気のある移住先です。
また、東京圏から静岡へ移住する場合、最大で100万円がもらえる「移住・終業支援金制度」があるため、お得に移住することができます。
産後ケア事業、しずおか子育て優待カード事業、子供医療費無償化など子育て支援も豊富。
待機児童対策も行われており、待機児童園や認定こども園への移行を推進したりと様々な工夫がされています。
福岡県「福がおーかくらし」
現代的、都会的な街でありながら、山や海に囲まれているため、都会と自然の両方を楽しめる福岡県。
福岡駅などの主要駅は開発が進んでおり、交通の便も良いため、すぐに新幹線で東京や大阪までいくこともできます。
児童手当、医療費助成制度、各種給付金と子育て支援も豊富。
現代的な建物や施設がありながらも東京や大阪に比べて家賃相場の低い点も魅力的です。
移住先を失敗しない選び方
移住先を失敗しない選び方は以下の通りです。
- 田舎か地方都市かを選ぶ
- 補助金制度がある移住先を選ぶ
- 移住者の受け入れ態勢が整っている地域を選ぶ
田舎か地方都市かを選ぶ
移住先を決める上で重要になるポイントが「田舎」か「地方都市」のどちらに移住するかという点です。
当たり前ですが「田舎」と「地方都市」では生活の仕方が異なります。
「田舎」の場合は、基本的に1人1台の車が必要になったり、「地方都市」の場合は最寄駅と家の距離も重要です。
田んぼや畑、海など自然に囲まれた「田舎」に住みたいのか、ある程度栄えている「地方都市」に住みたいのかを明確にしておきましょう。
補助金制度がある移住先を選ぶ
地方に移住する際には補助金制度がある移住先を選ぶこともおすすめです。
地方自治体は、移住者を増やす目的で様々な補助金制度を設けています。
そのため現在気になる地域があるのであれば、インターネットで検索してみましょう。
引っ越しや住居の確保に関して金銭的にサポートしてもらえるものや、一定の年齢まで子どもの医療費が無料になるもの、子ども1人あたり補助金が出るものなど、自治体によって様々な補助金があります。
下記で移住に補助制度を行っている自治体を紹介するので、そちらも参考にしてください。
移住者の受け入れ態勢が整っている地域を選ぶ
移住者の受け入れ態勢が整っている地域を選ぶこともおすすめです。
上述しましたが、自治体によっては、補助金制度を行っているところや、就職支援、子育て支援など様々な受け入れ態勢を整えている自治体があります。
移住者の受け入れ体制が整っている地域は以下のような特徴があります。
- 物件の家賃や売値の平均価格が安い
- 交通の便がいい
- 子育てがしやすい
- 転職支援がある
- 移住者の支援制度が手厚い
結婚前後に地方移住するメリット
結婚前後に地方移住するメリットは以下の通りです。
- 新しい出会いがある
- 自然豊かな環境で子育てができる
- 生活費が安いため貯金ができる
新しい出会いがある
地方移住の魅力として、交友関係の広がりが挙げられます。
都会では、人付き合いを重視していないため、街の人はもちろん、近所の人とも交流をすることは少ないでしょう。
その点地方では、人とのコミュニケーションが必須となるため、新しい出会いが豊富にあります。
交流関係だけでなく最近では、婚活を支援する地方自治体もあるため、新しい出会いを求めている人は検討してみてはいかがでしょうか。
自然豊かな環境で子育てができる
「都会ではなく自然豊かな環境で子育てがしたい」「都会は保育園が少ない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
その点地方では、海や川。山といった自然が豊富なだけでなく、待機児童が少ないため、共働き世帯にとっては子育てをしやすい環境が整っていると言えます。
また、公園や児童館などといった施設も多いため、子どもも伸び伸びと遊ぶことができます。
都会での暮らしや子育てにストレスを感じている方は検討してみてはいかがでしょうか。
生活費が安いため貯金ができる
地方は都会に比べて食料品や住宅費用など生活費が安いため貯金をすることができます。
最近では老後2000万円問題や増税などが話題となっていますが、地方はそもそもの生活費が安いため都会に比べて貯金を行いやすい環境と言えます。
また、最近では移住を決めた方に家を無料で貸し出すサービスや補助金制度などが充実している地方自治体もあるため、引越しのハードルも低いと言えるでしょう。
なるべく生活費を抑えて豊かに暮らしたい人におすすめです。
結婚前後に地方移住するデメリット
結婚前後に地方移住するデメリットは以下の通りです。
- 交通が不便
- 医療機関が少ない
- 子供の教育の選択肢が狭くなる
交通が不便
地方移住で1番の懸念点は交通が不便ということです。
どのレベルの地方に移住するかによっても異なりますが、1人1台車を持つ必要が出てくる可能性もあります。
食料品や住宅費用は下がりますが、都会に比べて交通が不便になることは明らかです。
運転免許を持っていない方は取得する必要も出てくるため、移住先は慎重に決めるようにしましょう。
医療機関が少ない
地方は都会に比べて医療機関が少ない点もデメリットです。
都会であれば徒歩圏内に病院はいくつもあることがほとんどですが、地方は車で数十分といったことも珍しくありません。
また、都会に比べて受けることができる医療の幅も狭いことも考えられます。
都会ではすぐに治療を受けることができたのに地方ではなかなか受けることができないといったことにもなりかねません。
何らかの治療を定期的に行っている方は注意が必要です。
子どもの教育の選択肢が狭くなる
地方は子どもの教育の選択肢が狭くなる点もデメリットです。
都会に比べて地方は、学校が少なく選択肢が限られるだけでなく、塾や予備校も多くないため都会との教育格差が出てしまいます。
さらに、美術館や博物館といった文化施設や習い事も限られてしまう恐れもあるでしょう。
子どもの教育に力を入れたいと思われている方は慎重に検討することをおすすめします。
地方移住を検討してみよう
今回は結婚前後の地方移住のメリット、デメリット、おすすめの移住先を紹介しました。
地方移住は、人生の大きな決断です。
思い切って移住してしまっても良いですが、まずはしっかりと情報収集をしつつ、自分がどの移住先に向いているのか検討してみましょう。
また上記で紹介した各県のサイトでは移住支援、就業支援、子育て支援など移住の際に役立つ情報が掲載されています。
今後地方への移住を考えられている方は参考にしてください。