バラ色じゃない?玉の輿結婚って実際のところどうなの?
幸せになる?不幸になる?現実を教えて!
「玉の輿結婚」といえば、自分はお金持ちの家に生まれていないけど、結婚相手がお金持ちでお金持ちになるという結婚のことを言いますよね。
家柄で結婚相手が決まっていた時代は玉の輿結婚はおめでたいことでしたが、最近では「格差婚」なんて皮肉な言われ方もしていますよね。実際のところ、玉の輿結婚するということはいいことばかりではないと思います。
玉の輿結婚にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?一緒に考えてみましょう。
玉の輿結婚のメリット、デメリットはこれだ!
玉の輿結婚のメリットは、お金の世界を知れること
Virgin Money: Richard Brnson / VirginMoney
玉の輿結婚と言っても、色々なお金持ちがいると思います。
家柄が財閥などでお金持ちの方、普通の家庭から農業、工業、サービス業などの会社を起こし、ご両親が成功した方、外資系の会社員、勤務医などの会社員の中で単純に給与が高い方、公認会計士、弁護士、税理士、司法書士など、専門職で個人事業主をされている方、ITや広告デザインなどで起業し、自分で会社経営をされている方など、高所得の方の中でも立場は様々ですよね。
そして、それぞれの性格によって、お金の使い方も様々です。
私も玉の輿結婚には至りませんでしたが、お金持ちと付き合って、初めて、株式などでお金を稼ぐことや、会社を経営すると色々な経費がかかることを知りました。
稼ぐ額が大きいと、税金や事業経費で出費するお金も大きく、実際に手元に残るお金はあまりない場合もありますので、年収が多いイコールお金持ちと考えるのは性急かもしれません。
玉の輿結婚のメリットとしては、お金持ちソサエティで交流するうちに人脈ができ、いろいろな情報が得られることだと思います。自分の今まで知らなかった会社経営のこと、国際情勢のことなど世の中の仕組みがわかることで、経営者としてのセンスがつくのではないでしょうか。
イメージしやすいのが、モデルの神田うのさんが日拓グループ社長の西村氏と交際し、自分のブランドを立ち上げて会社経営者になったことです。経営者の近くにいれば事業の起こし方、資金の調達の仕方、販売戦略、資産運用など様々な情報が入ってきます。
もちろん、様々なお金の使い道も知ることができます。高級なホテルや海外リゾートに泊まること、ファーストクラスの飛行機、ホテルの最上階のバーで洋酒や葉巻をたしなむこと。
高級車やヨットや土地の購入など、様々な高級なお金の使い道とその楽しみ方を知ることができるでしょう。また、様々な芸術作品に出てくる貴族の登場人物に共感し、ロマンスに浸ることができるでしょう。
玉の輿結婚のデメリットは、立場が違うこと
では、玉の輿結婚のデメリットはあるのでしょうか。前述のようにお金があっても実は自分の自由にならず、会社のために貯蓄しているかもしれませんし、そもそも、自分が結婚したら彼のお金を使えるとは限らないですよね。
彼の稼いだお金を自分の思うように使わせてくれるのは相当な信頼関係だと思います。お金持ちはだいたいお金の使い方にシビアです。なぜならば、お金は無限に沸くものでなく、努力の対価だということを知っているからです。
また、お金というのは、社会によって、時代の変化によって価値が変わるものです。例えば戦時中、樺太や満州で大富豪だった人々は、日本の敗戦で日本に帰ってきた時にはお金が紙くずになって林檎1つ買えなかったと言います。
今の仕事で稼いで、収入をキープすることができればそれは安定した資産ですが、事業はいつも安定していくとは限らないので、変革したり、新しい分野に投資する必要があります。
そうなったときに今あるお金は次の事業費となるため、自分たちのために使うものでなく、会社の資本として貯蓄することになるでしょう。真面目に働いていたとしても、リーマンショックのような社会情勢の影響で会社が傾いたり、連帯保証人になっていた他の人の借金をかぶったり、お金を騙し取られたりして、いきなり貧乏になってしまうかもしれませんよ。
おそらく玉の輿結婚に至るまでにお互いの価値観の理解、生活の仕方の合意はあると思いますが、それでもお金の事になると、会社の役員や家族親戚も絡んでくるかもしれません。そうなった場合、あなたは一緒に話ができる関係でしょうか?それとも、自分たちの生活費のことだけ話し合う関係でしょうか?
また、玉の輿結婚だと知れると、世の中の人から妬まれたり、友人と疎遠になってしまう場合もあるかもしれません。玉の輿結婚後にいきなり白金台に住むことになり、大学時代の友達もおらず、ママ友とも馴染めない、なんてこともあるかもしれません。
頼りの旦那様は仕事で多忙で、しかも事業の雲行きが怪しくなって数千万円の借金をすることになって、先行きが不安の中で、故郷の両親が病気で倒れて、あなたが帰省しなければならない、などということになった時、誰を頼りに生きていけるでしょうか?
大切なのは貧乏でも生きていける相手かどうか
お金はある日突然紙くずになるかもしれませんよ
いかがでしょうか?付き合った相手が実はお金持ちだったら嬉しいですよね。
でもお金持ちというだけで付き合っていたら金の切れ目が縁の切れ目になってしまうかもしれません。経営者は会社員のように会社に守られていないので、労働時間も長いですし、社員の生活も背負っているので社会的責任も大きいです。
今玉の輿結婚するならば、お金の増やし方を自分で身につけ、財産が全て没収されても生きていけるぐらいの覚悟で結婚しましょうね。幸せな結婚を祈っていますよ。