結婚式、それは二人の愛の証とともに、新たな人生の第一歩を踏み出す大切な日。
近年、従来の型にはまらない「オリジナルウェディング」が注目を浴びています。
しかし、オリジナルと言えど、どれほどの費用がかかるのでしょうか?
従来の結婚式とは何が違うのか、そして節約するポイントはあるのか。
この記事で、オリジナルウェディングの魅力を最大限に引き出しながら、経済的に賢く進める方法を紐解いていきます。
オリジナルウェディングとは?
結婚式と聞くと、多くの人が教会や神社、ホテルのバンケットなど、定番のスタイルを思い浮かべることでしょう。
しかし、オリジナルウェディングは、そうした概念に捉われない、新しい形の結婚式を指します。それでは、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか?
型に縛られない自由な結婚式
オリジナルウェディングの最大の特徴は、その名の通り「オリジナリティ」にあります。
従来の結婚式が持つ、一定のフォーマットやプロトコルから自由に、カップルの個性やストーリーを最大限に表現できるのが魅力です。
例えば、二人が初めて出会った場所での挙式、趣味を活かした特別なテーマのウェディング、あるいは少人数でのアットホームな宴会など、カップルの想いが詰まった、唯一無二の式を実現することが可能です。
従来の結婚式との違い
従来の結婚式は、多くが一定の流れやプログラムに沿って進められます。
たとえば、神社や教会での挙式、ホテルや式場での披露宴、そして多くのゲストを招待しての大々的な宴会という形が一般的です。
これに対し、オリジナルウェディングは、場所や参列者の数、挙式のスタイルなど、全てにおいて自由度が高いのが特徴です。
コスト面での柔軟性や、細部までこだわることができるのも大きな魅力と言えます。
オリジナルウェディングにかかる費用
オリジナルウェディングはその名の通り、オリジナル性が求められるため、一般的な結婚式と比較して費用がどのように変動するかは難しい問題です。
しかし、大まかな項目別に考えることで、予算の目安を立てることができます。
会場費用
オリジナルウェディングの場合、従来の結婚式場やホテル以外の場所を選ぶことが多いです。
例えば、カフェ、レストラン、レンタルスペース、アートギャラリー、またはアウトドアスポットなどがあります。
これらの場所の費用は、場所や人数、日時によって大きく変動します。従来の式場のパッケージプランとは異なり、独自にレンタル料や設営費が発生することもあるので気を付けましょう。
但し、少人数での利用や、平日などのオフピークタイムを選べば、節約することも可能です。
挙式費用
オリジナルウェディングでは、宗教的な儀式を含まないケースや、民間のセレブラント(儀式を進行する人)を招く場合が増えています。
この場合、神社や教会での挙式費用の固定コストは発生しませんが、セレブラントの報酬や、独自の装飾や小道具、音響・照明などの技術的なサポートが必要になる場合があります。
飲食デザイン費
オリジナルウェディングの大きな特徴として、飲食に関するデザインやメニュー構成に自由度が高い点が挙げられます。
特定のテーマやコンセプトに基づいた料理、またはカップルの思い出の料理など、オーダーメイド感を求めるカップルが多いです。
そのため従来の披露宴の一律のコース料理と比べて、費用が上がる場合もあれば、シンプルなバイキング形式やカジュアルな料理でコストを抑えることもできます。
プロデュース費用
オリジナルウェディングのプロデュース費用は、カップルの希望を具体的なプランに落とし込むためのものです。
プロのウェディングプランナーやコーディネーターに依頼することで、緻密な計画やオリジナル性の高いアイディアをもらうことができます。
費用は、依頼する内容の詳細やプランナーの経験・実績によって変動しますが、一般的には数十万円から数百万円の範囲で考えられます。
自分たちで手掛けることで節約することも可能ですが、プロに依頼することでスムーズな当日の進行やトラブルの回避が期待できます。
写真・動画撮影費用
結婚式の一日を、写真や動画で残すことは多くのカップルにとって欠かせません。
オリジナルウェディングでも、この部分の費用は大きな比重を占めることが多いです。
プロのカメラマンやビデオグラファーを雇う場合、一般的には挙式と披露宴を通しての撮影で数十万円から数百万円の費用がかかることが考えられます。
撮影スタイルやアルバムのデザイン、動画の編集スタイルなどによっても価格は変動します。
衣装代
オリジナルウェディングでは、従来のウェディングドレスやタキシードだけでなく、カジュアルなドレスやオリジナルデザインの衣装を選ぶカップルも増えています。
ウェディングドレスやタキシードのレンタルは、数万円から数十万円の範囲が一般的です。
しかし、オリジナルデザインのドレスや特定のテーマに合わせた衣装を作成する場合は、それ以上の費用がかかることもあります。
反面、自分たちの持っている服やリーズナブルなドレスを選ぶことで、ここでも節約する方法があります。
オリジナルウェディングで節約する方法
オリジナルウェディングは自由度が高い反面、費用が予想以上にかかることがあります。
しかし、工夫次第でスマートに節約する方法も存在します。
以下は、オリジナルウェディングでの節約テクニックをいくつかご紹介します。
プロデュース会社の選び方に注意する
プロデュース会社やウェディングプランナーの選び方は、結婚式の予算に大きく影響します。
まずは、複数のプランナーや会社から見積もりを取得して比較検討することが大切です。
また、自分たちの希望をしっかり伝え、必要なサービスだけを選ぶことで余分な費用を抑えることができます。
初回相談は無料の場合が多いので、しっかりと情報収集することをおすすめします。
DIYアイテムを活用する
オリジナルウェディングの魅力は、自分たちの手で何かを作り上げる楽しさにもあります。
招待状や席次表、テーブルデコレーションやウェルカムボードなど、手作りできるアイテムは多数存在します。
DIYアイテムを活用することで、オリジナリティを出しつつ、予算を大きく抑えることが可能です。
また、手作りのアイテムはゲストにも喜ばれることが多いです。
カメラマンを自分で手配する
結婚式の写真や動画は、一生の思い出となるため、品質を確保することは重要です。
しかしウェディングエージェンシーやプランナー経由でカメラマンを手配すると、中間マージンが上乗せされる場合があります。
直接カメラマンやビデオグラファーと契約することで、費用を抑えることができる可能性があります。
また、友人や知人にプロのカメラマンがいる場合、特別料金で依頼することも考えられます。
オリジナルウェディングの注意点
オリジナルウェディングは個性的で思い出深い結婚式を実現できる魅力的な選択ですが、その一方でいくつかの注意点があります。ここで取り上げるのは、特に注意が必要なポイントのいくつかです。
新郎新婦の準備が大変
オリジナルウェディングは、従来のパッケージ型の結婚式よりも計画や手配が複雑になることが多いです。
細部にわたる準備や、一つ一つの選択が新郎新婦の負担となることが考えられます。
また総合的なパッケージプランが提供されていない場合、個別の項目ごとに費用が発生します。
そのため全体の予算を適切に管理するスキルが求められます。
さらに一般的なウェディングホテルやチャペルでは、経験豊富なプランナーがサポートしてくれますが、オリジナルウェディングではそのサポートが限られることもあるので気を付けましょう。
ゲストの負担も大きくなりがち
一般的な結婚式場とは異なる、オリジナルな場所を選ぶ場合、ゲストがアクセスしにくい場所である可能性があります。
その場合、ゲストの移動の手間や時間を考慮する必要があります。
オリジナルの演出やプログラムがゲストにとって難解や参加しにくいものである場合、ゲストが戸惑うことが考えられます。
また従来の結婚式とは異なる内容の場合、ゲストに十分な情報を伝達することが重要です。
不明瞭な点が残ると、ゲストが不安を感じる原因となる可能性があります。
オリジナルウェディングの費用を知って満足いく式にしよう
オリジナルウェディングは、カップルの個性や願いを反映させた、一生に一度の特別な日を演出することができる魅力的な選択肢です。
従来の結婚式と比較すると、場所やスタイルの自由度が高い反面、コストの把握や計画が難しくなることがあります。
しかし、しっかりとした計画や選択を行うことで、予算内でのオリジナルウェディングが実現可能です。
重要なのは、二人の価値観や優先順位を確認しながら、最も大切な部分に予算を配分することです。
節約術を取り入れることで、賢く、そして心に残る結婚式を手に入れることができます。