「婚活アドバイザーとして働いているけど自分でビジネスを起こしたい」「婚活アドバイザーは好きだけどもっと給料を上げたい」と思われている方も多いのではないでしょうか。
そのように考えられている方は独立を検討してみることをおすすめします。
ただ、せっかく婚活アドバイザーとして独立するのであれば成功したいですよね。
本記事では、そもそも婚活アドバイザーとして独立できるのか、独立するメリット・デメリット、独立の流れを解説していきます。
自分は婚活アドバイザーとして独立できるのか、独立前後の違いなど独立すべきかを判断できるようになるので、ぜひご覧ください。
婚活アドバイザーは独立出来る?
「婚活アドバイザーとして独立はできるのか?」「婚活アドバイザーの需要はあるのか?」と不安になる方も多いでしょう。
以下では、婚活アドバイザーは独立できるのか、需要はあるのかを解説していきます。
実績・経験を活かして独立できる
結論、現在婚活アドバイザーとして独立することは可能です。
特に現在結婚相談所などで勤務されている方は、会員を成婚に導いた実績や経験があるため、ゼロから始める方に比べて有利に行えるでしょう。
また、現在は真剣に結婚を考えているけど出会いがないため結婚相談所を利用する方が増えているためチャンスでもあります。
「結婚相談所よりマッチングアプリを選ぶ人が多いのでは?」と思われる方も多いでしょう。
もちろん、気軽な出会いや遊び目的でマッチングアプリを利用する方も増えています。
ただ、『⽇本結婚相談所連盟』によると2022年7月に、会員数が初めて8万名を突破しており、真剣な出会いを求めて結婚相談所に入会する方が増えていることがわかります。
コロナ禍で出会いがないと感じる男女が多いことからも、婚活アドバイザーの需要は右肩上がりと言えるため、興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか。
婚活アドバイザーの独立に活かせるスキル
婚活アドバイザーは資格が必要ないため誰でも始めやすい仕事ではあるものの、スキルは必要です。
もちろん、心理学など婚活アドバイザーとして会員を手助けするような有利になる資格を持っているに越したことはありません。
ただし顧客は資格ではなく、それ以外のことを重要視していることがほとんどです。
以下では、婚活アドバイザーが独立して活かせるスキルを紹介していきます。
現在婚活アドバイザーとして活動されている方は持っているスキルであるものの、改めて確認しておくことで重要さが理解でき、さらにスキルアップに励むことができるので確認しておきましょう。
- コミュニケーションスキル
- 婚活イベントの立案・運営
- 顧客へのサポートスキル
- 事務的な作業のスキル
コミュニケーションスキル
婚活アドバイザーとして最も重要と言ってもいいスキルは「コミュニケーションスキル」です。
会員や相談に来てくれる人に、少しでもコミュニケーションが取りづらい、話しづらいと感じられてしまっては、アドバイザーとして活動していくことが困難になってしまいます。
また、言葉では表せないことや本音など、相手が何を考えているのかを引き出す能力も重要です。
今のコミュニケーションスキルを独立後も活かすことが可能です。
ただし、独立して行うのであれば、さらにコミュニケーション能力を磨いていく努力も必要です。
婚活イベントの立案・運営
婚活アドバイザーとして独立する場合に多くの方が不安になる点が「集客」です。
今結婚相談所で働かれているのであれば、「集客」をするために婚活イベントを開催・運営することもあるでしょう。
婚活イベントの開催は、個人でも企業でもほとんど変わりはありません。
つまり、婚活イベントを立案・開催・運営するスキルは独立後にも活かすことができるということです。
どのようなイベントを行えば集客できるのか、楽しんでもらえるのか、出会いの場を作れるのかなど、今までの経験を存分に活かしましょう。
独立後に集客で苦労するケースはかなり多いので、婚活イベントを運営するスキルは独立する上で大きな強みとなるはずです。
顧客へのサポートスキル
男女2人の間に入ったり、プロポーズのタイミングやデートでの会話のアドバイスをしたりと、普段から多くの方の成婚やお悩み相談を聞いているアドバイザーの方がほとんどでしょう。
このような今まで培った顧客サポートスキルも、もちろん活かすことができます。
また、今までは会社のルールや流れがあり、思うようにサポートできなかったという方もいるかと思いますが、独立をすれば全て自由に顧客へのトータルサポートが可能です。
今までの経験を活かして独立したい方にとっては、非常に役に立つスキルでしょう。
独立することで会員様ひとりひとりとより深く関われるようになり、会員様の力になりたいという想いが強いほどやりがいも大きくなるでしょう。
事務的経験・PCスキル
特に個人で開業する方の場合、独立しても事務仕事は常にしていかなければいけません。
むしろ独立したことによって、今までよりも多くの事務仕事を一人でこなさなければいけない可能性は高いです。
プロフィール作成、会員登録、メール処理など業務は多岐に渡るため、PCスキルがあるに越したことはありません。
事務作業のスキルの中でもPC業務の経験があれば円滑に日々の業務をこなすことができます。
婚活アドバイザーは従業員と独立に違いがある
結婚相談所に雇われている状態と独立する状態の大きな違いは、今まで自分でやったことがない業務をする必要がある点です。
雇われている時には考えもしなかったことも出てくるため確認しておく必要があります。
以下では特に大きく違う点を紹介します。
- 集客から顧客の成婚まで考える必要がある
- 経営者としての立ち回りが要求される
集客から顧客の成婚まで考えなくてはいけない
まずは、顧客の成婚だけでなく、「集客」も考える必要があるという点です。
雇われていた時には、会社の中の広報担当や広告などが集客を行っていたという方がほとんどではないでしょうか。
結婚アドバイザーとして活動していた方は、「顧客の成婚」に関しては自信がある方がほとんどかと思いますが、独立後に多くの方の1番の壁となる点が「集客」です。
「個人で行う集客」と「会社規模で行う集客」とでは、集客にかけられる費用と時間に大きな差があります。
SNS、web広告、会員からの紹介、イベント開催など様々な方法が考えられます。
そのため、まずは集客から顧客の成婚まで全ての工程を考える必要がある点が大きな違いです。
仕事は一貫して行う必要がある
独立していると、仕事の一貫性が求められます。
会員のニーズに対応するためには、一つのプロジェクトに長期間コミットすることが必要になる場合があります。
この一貫性は、クライアントからの信頼を築く上で重要です。
経営者としての立ち回りが要求される
経営者としての立ち回りが要求される点もあげられます。
今までは雇われていたため、会社を経営する時の難しさなどを感じたことがない方がほとんどでしょう。
ただ、独立するのであれば、経営者としての立ち回りが必要になる場面も多くなります。
たとえば、集客にいくら費用を使うのか、仮にうまくいかなかった時のやめ時など他にも多くの場面が考えられます。
また、人を雇うのであれば尚更経営者としての立ち回りが要求されるでしょう。
婚活アドバイザーは副業から始めるのも1つの手段
婚活アドバイザーとして独立したいけど中々踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
そのような方は、副業からはじめてみることもおすすめです。
- 副業は低リスクで始められる
- 段階を踏んで本業に変えられる
副業は低リスクで始められる
副業で婚活アドバイザーを行うメリットは低リスクで始められる点です。
本業があるため、仮に上手くいかなかったとしても金銭的・精神的なダメージを最小限に抑えることができます。
軌道にのったら本業に変えられる
副業から婚活アドバイザーを行うことで段階を踏んで本業にすることができます。
仮に貯金や知識、経験が何もない状態で独立してしまった場合、0から100までを短期間で行う必要がありますが、副業の場合は金銭的リスクがないためコツコツと1つずつこなしていくことが可能です。
しっかりと時間をかけられるため、より良いサービスとなり、独立した時には顧客でいっぱいになるということも夢ではないでしょう。
婚活アドバイザーとして独立するメリット
婚活アドバイザーから独立するメリットはどんなことが考えられるでしょうか。
以下では3つのメリットを紹介します。
- 実績やノウハウを活かせる
- 低リスクで始められる
- 副業からスタートできる
- 横の繋がりを利用できる
実績やノウハウを活かせる
まずは、過去の実績やノウハウを活かして活動ができる点です。
全くのゼロからでも、始められないわけではありませんが、実績やノウハウはあるに越したことはありません。
また、上述しましたが、顧客は資格ではなく、あなた自身がどれだけの人を成婚させたのかという実績や成婚するためのノウハウなどを重要視していることの方が多いです。
たとえば、「実績やノウハウはないけど〇〇という資格を持っています!」というアドバイザーと「資格はないけど1年間で30組以上成婚させた実績とノウハウがあります」というアドバイザーのどちらに依頼したいでしょうか。
後者を選択したという方の方が多いのではないでしょうか。
もちろん資格に意味がないわけではありません。ただし資格を活かせるだけの実績やノウハウがある方が重要です。
そのため、今までの実績やノウハウを活かして仕事ができる点はメリットでしょう。
低リスクで始められる
婚活アドバイザーは他の起業よりも始めやすい点もメリットです。
始めやすいと言える理由はいくつかありますが、まず、低資金で始められる点があげられます。
結婚相談所を小規模で開始する場合、物件費として約100〜200万円前後の資金が必要になります。
しかし、空きテナントなど、事業用ビルを賃貸するのではなく、自宅やオンライン上でサービスを提供する場合は、物件費を抑えることができます。
さらに、上述しましたが、コロナ禍になってから真剣に出会いを求めている人が婚活サイトや婚活アプリではなく、結婚相談所を利用するようになったことからも需要があり、他の起業よりも始めやすいと言えます。
横の繋がりを利用できる
仮に、結婚相談所の独立支援などを利用して独立するのであれば、横の繋がりをうまく利用することもできます。
たとえば、上手くいった施策や逆に失敗したことなどを共有することが可能です。
他にも横の繋がりを持っておくことでお互いが励ましあったり、切磋琢磨することで相乗効果も期待できます。
独立するからといって個人戦と捉えるのではなく、横のつながりを使った団体戦と捉えて事業を成長させていく意識が大切になってきます。
婚活アドバイザーとして独立するデメリット
上記では、婚活アドバイザーから独立するデメリットを紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。
独立後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、しっかり確認しておきましょう。
- かならず成功するとは限らない
- 経営目線で運営出来ない可能性がある
かならず成功するとは限らない
当たり前ですが、婚活アドバイザーとして独立をしたからといって必ず成功するわけではありません。
もちろん、資格が必要ないだけでなく需要も高い婚活アドバイザーですが、本人の努力が必要です。
実績やノウハウがあるからといって「簡単に成功できそう」と思っていては失敗をしてしまい、最悪負債を抱えるということも十分あり得ます。
仮に婚活アドバイザーとして独立するのであれば、失敗を避けるためにも日々学びつつ、行動を止めないようにしましょう。
経営目線で運営出来ない可能性がある
上述しましたが、経営目線で運営できない可能性がある点もデメリットです。
会社で婚活アドバイザーとして活動していた時には何も気にすることなく活動していた方もいるかもしれませんが、独立をすると全て自己責任となります。
ある程度の会社経営経験がある方であればやめていたことを、経験がないため行ってしまって失敗してしまうということも考えられます。
感情に任せるのではなく、常に経営者目線で運営できるように日々の勉強を欠かさないようにしましょう。
独立後は大変?婚活アドバイザーから独立した人の体験談
婚活アドバイザーから実際に独立した人の体験談を紹介します。
体験談①
成婚退会された会員様のご紹介で訪ねてくださる方もいるので、信頼第一は常に心がけています。
会員様が誠意を感じてくれるよう、レスポンスの速さや傾聴の意識を持つのが成功のポイントだと思っています。
体験談②
会員様にとっては当然ですが人生に関わるご相談ですから、うまく行かない時等、会員様の悲しみや怒りの気持ちと向かい合わなければいけないことは多々あります。
独立後はより、会員様ひとりひとりと深く関われるようになったと思いますね。
大変ですがその分やりがいも大きくなったと感じています。
体験談③
集客には特に苦労しました。
開業して1年たってもなかなか会員様が増えず、正直かなり焦りました。
結婚相談所を開業するために必要な資金
結婚相談所を開業するために必要な資金を紹介します。
初期費用:0円~100万円
結婚相談所を開業するためには、オフィスの設立費用、備品購入費用、初期広告宣伝費用などの初期費用が必要です。
また、オフィスをリースする場合や購入する場合にはその費用も必要になります。
初期費用は地域や選択する設備により異なるため、具体的な金額は事前にしっかりと調査することが重要です。
ただし、自宅を利用して開業する場合などはオフィス費用が必要ありません。
加盟金:約50万円~80万円
連盟への加盟を検討する場合には、加盟金が必要になります。
加盟金は約50万円~80万円程度で、100万円以上かかる連盟もあるので詳細を確認しておきましょう。
費用は高いですが、出会える会員数の幅が広がるので新たに開業する場合は契約しておく人が多いです。
事業計画を作成する際にしっかりと計算し、必要な費用を見積もることが成功への道を開く鍵となります。
婚活アドバイザーとして独立する流れ
婚活アドバイザーから独立する流れは以下の通りです。
- Step1.開業資金集め
- Step2.事業計画の立案
- Step3.集客方法の確立
- Step4.物件探し
- Step5.開業
それぞれ解説していきます。
Step1.開業資金集め
まずは資金集めをします。
どのような方法でアドバイザーとして活動するのか、どの地域で活動するのかによって、必要な資金額が変わります。
ただし、一般的には物件や広告費などアドバイザーとして活動するのであれば100万円〜200万円ほどで始めることが可能です。
資金は貯金がある方は良いですが、仮に借りる場合は、日本政策金融公庫や自治体の補助金などがおすすめです。
Step2.事業計画の立案
次に事業計画の立案をします。
- どのようにお見合いをセッティングするのか
- どのように2人を繋げるのか
- 料金はいくらなのか
他にも、会社では行っていなかったけど、独立したらやってみたかった施策など具体的に計画を立てるようにしましょう。
Step3.集客方法の確立
次に集客方法を考えます。
主な集客方法は以下の通りです。
- ホームページ
- SNS
- WEB広告
- 新聞・雑誌
- チラシ
集客方法は様々ありますが、まずは少額から行える方法を試していきましょう。
たとえばいきなり広告費を使い込んでも適切な相手に届けられない可能性も考えられるだけでなく、資金がなくなり廃業となってしまう可能性もあります。
今は、簡単に無料でホームページが作れたり、SNSが使える時代なので上手く活用していきましょう。
Step4.物件探し
次に物件探しです。
もちろん、自宅でも行えますが、事務所化できない場合はシェアオフィスやバーチャルオフィスなど費用を抑えて物件を借りる方法もおすすめです。
Step5.開業
いよいよ開業ですが、開業日から1ヶ月以内に管轄の税務署に提出する必要があります。(1ヶ月過ぎても可)
開業届は必ず提出しなければいけないものではありませんが、節税効果が期待できる青色申告に申請できたり社会的信用が得られたりとメリットは多くあるため、提出することをおすすめします。
婚活アドバイザーとして独立・成功するためのコツ
婚活アドバイザーから独立して成功するためには、次のコツを意識しましょう。
- 婚活アドバイザーとしてのスキルを磨く
- 集客活動に力を入れて会員を増やす
- 他社との差別化を図る
- 連盟に加盟する
独立する際には今までのスキルを活かすほかに、会員が増えるような施策が必要です。
以下にそれぞれのコツを解説します。
婚活アドバイザーとしてのスキルを磨く
独立した後も、優れた婚活アドバイザーに必要なスキルを磨くことが大切です。
これにはカウンセリングスキル、コミュニケーションスキル、マッチングスキルが含まれます。
クライアントに対して信頼感を持ってもらうためには、豊かな経験と知識を持ち、専門的なアドバイスが提供できるようにする必要があります。
いかに会員の悩みや要望を引き出せるか、共感できるかが重要です。
集客活動に力を入れて会員を増やす
自分のビジネスを成長させるためには、新しい会員を獲得し続けることが必要です。
結婚相談所は会員からの初期費用や月会費が収入になるので、母数が増えれば増えるほど収入もふえていきます。
ウェブサイトやSNS、ブログなどを活用して情報を発信し、認知度を上げましょう。
またセミナーやイベントを開催し、直接人々と交流するのも良い方法です。
他社との差別化を図る
市場には多数の婚活アドバイザーや結婚相談所が存在します。
その中で自分の会社が選ばれるためには、他社との違いを明確にすることが重要です。
例えば、特定のニーズに対応したサービスを提供する、個々のクライアントに対してパーソナライズされたサービスを提供するなどが考えられます。
連盟に加盟する
結婚相談所の連盟に加盟することも検討しましょう。
信頼性や信用性が向上し、より多くのクライアントを引きつけることが可能になります。
また連盟は最新の情報やトレンド、研修などを提供し、スキルアップの支援をしてくれます。
婚活アドバイザーが独立するには経営者としての力が重要
今回は婚活アドバイザーの独立について紹介しました。
「早速独立しよう」と思われた方もいるかもしれませんが、まずはリスクを抑えて少しずつ始めていくことが重要です。
せっかく独立をしたのに生活していくことができなければ意味がないだけでなく、精神的にも不安定になってしまうことも考えられます。
少しずつ段階を踏んでいくことが婚活アドバイザーとして成功する近道です。
焦ることなくコツコツと挑戦していきましょう。