結婚するなら好きな人としたいけど…
恋愛の先に結婚はあるものなのか?
団塊の世代以降、それまでのお見合い結婚よりも恋愛結婚を選ぶ人が増えました。
その当時、恋愛の先にある結婚はまさに理想的な結婚だと思われましたが、現実はそれほど甘いものではありませんでした。日本の離婚率が年々上昇していることからも、それはよく理解できるでしょう。
じゃあ、結婚するならそこそこ好きな人と一緒になるほうが幸せになれるのかというと、それも疑わしいと言えるのではないでしょうか。
そこで今回は、この問題をさまざまな角度から考察したいと思います。
結婚するなら好きな人と?それともそこそこ好きな人と?
1.結婚するなら好きな人とじゃないとダメ派の意見とは?
woman / ni22co
結婚して幸せを掴みたいと思うなら、自分が一番好きな人とじゃないと意味がない、という方がおられます。
それらの人々によると、結婚生活が順調ではない時でも、大好きな人と一緒だからこそ乗り越えられるという意見が圧倒的に多いようです。
確かに、結婚生活でなにか大きな問題が起きた場合、大好きなパートナーと一緒なら、どんな問題だって乗り越えられそうに思えるでしょう。
また、結婚するならなによりも愛のある家庭を築きたいと思うものですが、大好きな人と結婚するなら、その願いを叶えることはそれほど難しいことではありません。
関連記事
2.結婚するならそこそこ好きな人とするほうが良い派の意見
smile / nori_n
結婚するなら、大好きな人と一緒になるよりも自分を愛してくれる人で、自分もそこそこ好きな人と一緒になったほうが幸せになれる、と考える方もおられます。
そこそこ好きな人と結婚することを支持する人々は、愛するよりも愛されることを重視するタプだと言えるでしょう。実際、自分が一番大好きな人と結婚すると、浮気されていないだろうかと心配になったり、醜い嫉妬心に苛まれることがあります。
しかしながら、そこそこ好きな人と結婚すれば、愛されているという安心感を与えてくれるでしょうし、自分の醜い部分と対面しなくて済むでしょう。
関連記事
3.まったく好きでもない人と結婚するのはあり?
charlotte_ruth / David, Bergin, Emmett and Elliott
そこそこ好きな人どころか、まったく好きでもない人と結婚するほうが良い、という方も中にはおられます。
人としては好きじゃなくても、その人の持っているお金であったり、ステイタスが大好きな場合がこのタイプに当てはまるでしょう。このタイプの人々は、結婚を生きるための手段と考えています。
しかしながら、ひと度結婚生活に問題が起こると、すぐさま離婚を解決策として持ち出すでしょう。
4.一番好きな人と結婚することのデメリットとは?
630 factory 廢棄老廠 / Fanewa
一番好きな人と結婚するデメリットとしては、自分の感情に振り回されてしまう、という点があげられます。自分の独占欲や嫉妬心が抑えきれずに、それが原因で喧嘩に発展することもあるでしょう。
さらに、相手のことが好きだからこそ、借金やギャンブル、暴力など相手のダメなところも全面的に受け入れてしまい、心身ともにボロボロになってしまう可能性が高いのです。
一見すると一番大好きな人と結婚するのは、幸せな結婚生活を送るための近道のように感じますが、実際には素晴らしい結婚生活を送るためには、かなりの努力が必要だと言えるでしょう。
5.そこそこ好きな人と結婚することのデメリットとは?
y quién va a sostener los miedos entre tú y yo. / Camdiluv ♥
自分のことをとても大切にしてくれ、自分もそれなりに好意を寄せている人と結婚するデメリットと、まったく好きでない人と結婚するデメリットはほぼ同じです。
いわゆる、結婚に多くを与えるよりも多くを受けることを期待し、幸せにしてもらう側に回りたい人は、困難な問題に直面した場合にはすたこらと逃げ出します。
自分になにもメリットがないと感じた瞬間、相手のことなんてどうでも良い存在になってしまうというデメリットがあるのです。
6.結婚になにを求めるのか?価値観で変わる結婚相手
Couple / Pai Shih
ここまでで、結婚するなら一番好きな人とすべきか、それともそうすべきでないか、それぞれのメリットとデメリットについて考えてみました。
結論としては、要は本人の結婚への価値観、結婚というシステムの中で、なにを一番重要とみなすかに掛かっていると言えるのではないでしょうか?
つまり、結婚に愛を求めるか、それとも精神的かつ経済的安定を求めるかで、結婚したいと思う相手は変わってくるでしょう。
実際には、愛さえあればすべてがうまく行くとは断言できませんし、経済的なゆとりさえあればすべてがうまく行くとは言えません。
そのため、結婚して幸せになりたいと思っているのであれば、自分が結婚になにを求めているのか、自分の結婚観を今一度確認してみることが大切なのではないでしょうか。
そうすれば自ずと、自分が結婚すべきなのは自分が一番好きな人なのか、それともそうではないのかが明らかになるでしょう。
結婚は好きな人と?もしも結婚で悩んだら
自分の直感を信じるしかない?
愛があってもお金の事で揉めることもあるでしょうし、お金がうなるほどあっても仮面夫婦になることがあります。どちらがいいか選んでと言われたら、正直どちらも選べない人のほうが多いのではないでしょうか?
愛があってお金もある、すべてが揃っている結婚を望むのは当然ですが、現実にはそんな完璧な結婚生活を送ることができる人は、この地球上でごくわずかな人々だけでしょう。
しかし、だからと言って、それがあなたの結婚しない理由にはならないはずです。結婚してみないことには、わからないことだってたくさんあるでしょう。
将来起こるかもしれない悲劇を憂いて行動を起こさないようでは、いつまで経っても限られた範囲の幸福しか味わうことができないでしょう。
かの偉大な古代ギリシャの哲学者・アリストテレスも、「幸福は行為である」と述べています。
ですから、結婚を好きな人とするか、それともすべきでないかで悩んだのであれば、とにかく自分の直感を信じて結婚に踏み切ってみてはいかがでしょう?