出会系のサクラ、業者、詐欺の実態
出会い系サイトを使ってその後、事件に巻き込まれてしまったという方のニュースをたまに見かけます。
まりおねっとでは、出会い系の恐ろしい実態を探るために、ワクワクメール、ハッピーメール、PCMAXなどの出会い系サイトを使ったことがあり、取材に協力してくれる方を探しました。協力いただいたのは、2006年ぐらいから出会い系サイトを使っているというヘビーユーザーのMさんです。
※出会い系の実態が掲載されていますので、気分を害される可能性がある方は読まないようにしてください。
なお、こちらに記載されている内容は、2018年時点の情報で、各サービスの運営状況が変わる可能性があります。
ワクワクメールの割り切り希望とは?
Mさん「初めまして、Mです。ワクワクメールなどの出会い系のことは少なくとも普通の人よりは知ってるんじゃないかと思います。それで、答えられる範囲であれば何でも聞いてください。」
編集部「わかりました。ではまず率直に、一番聞きたいことから聞いていきます。ずばり、ワクワクメールでは援●交際というのは本当にあるんですか?」
Mさん「ありますよ。」
編集部「言い切りましたね・・・」
Mさん「ワクワクメールの場合、わくわくDB(ワクワクデータベース)という情報サイトがあって、男性会員や女性会員のIDを入れると容姿やセックスの具合などの情報も調べることができます。これがあるために割り切り(金銭授受をしてセックスをすること、援〇交際、パパ活、売春と同じような意味で使われる)に関してはワクワクメールが出会い系サイトの中で一番盛んな感じがしています」
編集部「そんなサイトまであるんですね…。見せていただけますか?」
Mさん「これです」
Mさん「他の出会い系サイトにはこうしたデータベースがないので、ここがワクワクメールと大きく異なっています」
編集部「それでは、ワクワクメールでは普通の恋愛を目的とした出会いはないのですか?」
Mさん「普通の恋愛の定義によりけりですが、・・・お金が発生しない出会いですがその場限りのあとくされがない男女の関係を求めている人もいます。ただモテない男性はそういうやり方ではなかなか女性と会えないので、お金を払って女性と会う目的で利用するみたいです」
編集部「もしも真面目に真剣に付き合える人を探して登録している女性がいたら、不愉快な思いをするのではないですか?」
Mさん「そうですね。そういう女性会員がいたら気分良くないでしょうね。」
編集部「男性はどんなメールを送るのですか?」
Mさん「割り切りの場合は『条件は1回で2万円ではいかがですか?』『割り切り希望です』『穂別2諭吉でどうですか(ホテル代別2万円でどうですか)』とメッセージを送ったりします。これは女性から男性に届く場合もあります。
金銭授受ナシのワンナイトラブの場合は『大人の関係で会いませんか?』などが定型文でしょう。」
編集部「こういうメッセージは、真面目な出会いを目的にしている婚活サイトなどでは、サイト巡回が厳しくてこういう文面でメッセージが送れないようになっているのですが、ワクワクメールではこういうやり取りも特に取り締まりの対象になっていないのですね。」
Mさん「そうですね。特にないので、真面目に出会いたい男性がいても女性から買春を持ちかけられるのでうんざりするかもしれませんね。」
編集部「ワクワクメールの問題点の一つは、多数いる割り切り目的のユーザーの存在によって真面目な出会いを求めている会員が不愉快な思いをしている、という点ですね。」
Mさん「そうです。肉体関係を持てる相手かどうか確認するため、わくわくDBを利用して、割り切り目的のユーザーを探して連絡を取り合うユーザーは多いです。」
ハッピーメールに業者が多い理由
Mさん「出会い系サイトで気を付けなければ行けないのは、割り切り(売春)目的の女性だけではありません。出会い系サイトでは通称、業者と呼ばれる売春斡旋業者が存在しています。あまりワクワクメールにはそういう業者はいないんですけど、出会い系サイトハッピーメールには業者が多いです。」
編集部「なぜ、ハッピーメールに売春斡旋業者が多いのでしょうか?」
Mさん「ハッピーメールのライバルとなる大手出会い系サイト、ワクワクメールにはわくわくDBという情報サイトがあるのは説明しましたよね。それで、女性会員が業者かどうかをある程度調べることができます。
そのため、わくわくDBを嫌う業者がハッピーメールに集中してきます。逆にワクワクメールは個人で登録している割り切り目的の女性がとても多いです。」
編集部「そういう業者や割り切り目的の女性はどれぐらいいると思いますか?」
Mさん「私の体感では、女性会員の半分ぐらいは割り切り女性か業者のどちらか、残りの半分は本当の素人女性、という感じでした。」
業者からのメールを分類すると・・・
Mさんの話ですと、勧誘目的の業者からのメールは大別すると下記のように3種類のものがあるそうです。
- 男性会員を誘惑して、女性を派遣してお金を貰って売春行為に誘い込むメール
- 男性会員、女性会員を問わずにメールを送って、LINEやカカオのID、メールアドレスをなどの個人情報を入手することを目的としているメール
- 他の出会い系サイトに誘導しようとするメール
メールを打っているのは男性という実態
Mさん「メールを打っているのは多くの場合、打ち子と呼ばれる業者に雇われた男性のメール要員です。」
編集部「サクラですか?誰に雇われているのですか?」
Mさん「彼らはサイト運営者に雇われているわけではありません。サイトに入り込んでいるデ〇ヘルなどの風〇業者が雇っているのです。いわゆる普通のアルバイト情報誌などにはこうした仕事は載っておらず、打ち子は闇バイトとも呼ばれています。
打ち子の彼らは男性会員から出会いたいというメールを受け取ると返事を送り、会うまでの条件をつめていき、自分たちが抱えている風〇嬢の中から空いている子を適当に派遣するだけのことです。」
編集部「男性とメッセージ交換しているんですか・・・」
Mさん「そのため、業者の女性にもう一度会おうと連絡してみても、プロフィール欄に書かれているのは架空の女性なので、次回は全然別の女性が来る、というのも普通のことです。」
編集部「・・・・」
Mさん「よくある誘いの手段として、最初だけ2万円ください。二回目からは無料でいいですという手口があります。これも嘘です。前述の通り、そもそも業者女性は二回以上同じ人と会うこともほとんどありませんから、こんな約束にあまり意味はありません。仮に二回目に会ったとしても、きっちり2万円を要求されます。」
優良出会い系?PCMAXはどうでしょうか
編集部「サイトのトップページに健全な出会い系サイトですとか、優良出会い系サイトと書いている出会い系サイトもありますね。PCMAXなんかそうですが。こちらは売春を斡旋するいわゆる「業者」に関してはどうですか?」
Mさん「健全なとか優良とか書いててもPCMAXにも売春斡旋業者はいますね。ただし、他の出会い系サイトよりは若干少ないような気もします。というのも、PCMAXの運営は監視が厳しく、割り切り、援〇交際、諭吉(1万円)といった出会い系独特の隠語を使っただけで活動停止処分になる可能性もあるくらい、こういった行為には厳しい態度で臨んでいます」
編集部「そういうキーワードを使うと停止処分になるのは婚活サイトと似てますね。PCMAXは監視が厳しいので業者の活動はやりにくいのに、それでもいるんですか?」
Mさん「いますね。たださすがにPCMAXの業者はサイト内ではお金の事とかは露骨に言ってきません。その辺はさすがに研究しているみたいで、LINEや無料メールなどに移行してから条件を出してきます」
編集部「なるほど。他の出会い系サイトとは少し違っていますね。」
Mさん「そうです。だから他の出会い系サイトの業者はわかりやすいんですが、PCMAXの業者は他サイトよりわかりにくいため、素人との判別がつきにくく、うっかり引っかかってしまう可能性があります」
ワクワクメールの業者について
編集部「ワクワクメールも同様に、業者に関しては本当にいるのですか?」
Mさん「います。ただ、ワクワクの運営側はかなり一生懸命、この業者を見つけたら強制退会処分にするなど、厳しい処置を取っています。頻繁にパトロールなどをして、怪しい会員を見つけたら処置をするようにしています」
編集部「なるほど。それでは業者の数はそれほど多くはないのですか」
Mさん「他のサイトに比べれば監視が厳しいので、ワクワクメールは業者の数は少ない方です。でもやはり今でも存在していて、うっかり引っかかってしまう男性会員も未だにいます」
編集部「業者に引っかかるとどうなるんですか?何か怖いことでもあるんですか」
Mさん「今ではトラブルにならない限り、業者が脅してきたりというようなことはありません。ほとんどの場合、本当に女性を派遣してきて一応、本番行為(性交渉)もします。ただ、そのサービスが極端に悪く、2万円ぐらいのお金を要求をしながら、30分程度でささっとサービスを済ませて帰ってしまうことも多いです。そのため、男性会員にとても嫌われています」
編集部「そうですか。暴力を振るわれるような危険はほとんどない。でも極端にサービスが悪い、ということなんですね」
Mさん「私の場合ですがそうですね。」
出会い系サイトと婚活系マッチングアプリはプロフィールも違う
編集部「では、真剣な恋人を探すのならPCMAXよりも恋活・婚活系マッチングアプリの方がおすすめ、という結論になりますか?」
Mさん「はい。真面目な恋人を探すのなら恋活・婚活系のマッチングアプリを利用した方がいいでしょうね。ただ、私自身はPCMAXの淫らな雰囲気が好きなので、PCMAXで活動を続けますけどね
編集部「わかりました。登録している女性はどう違いますか?」
Mさん「婚活アプリとかだと、自然な笑顔の写真とかが多いと思いますが、出会い系サイトだと露出の多い服とか画像を加工している写真を登録しているとか。あと長い付き合いを目的にしていないので、出会い系サイトのプロフィールに学歴や兄弟の有無を書く欄はないです。」
編集部「年収はプロフィール項目にあるのですか?」
Mさん「割り切りの場合は年収を重視する女性もいるので、ハッピーメールとワクワクメールは年収の項目があります。でも、PCMAXは年収を書く欄もありません。
逆に『エッチ度』『活動エリア』『暇な時間帯』などの項目があって、遊び目的な人に使いやすいようにできているんです。割り切った付き合いなので、相手の学歴とか趣味とかどうでもいいですから。」
編集部「そうなんですね。プロフィールも全然違うんですね。今日はありがとうございました。出会い系サイトの知られざる部分について、今日はヘビーユーザーならではの視点から語っていただきました。ありがとうございました」
この実態を知っても出会い系を使いますか?
普通の出会いを探したいなら出会い系を選んではダメ
いかがでしょうか?
出会い系の実態を聞いてきましたが、まじめな出会いを探すのは難しそうです。
編集部はおすすめするのは以下の条件を満たすマッチングアプリや婚活サイトです。
- 大手企業が運営していて個人情報管理もしっかりしている
- 通報システムがある
- 身分証の確認がある
- ポイント制ではなく基本は定額制の料金
- 会員数が多い
- プロフィール項目が真面目な出会い目的の方向けにできている
「まりおねっと」でおすすめするマッチングアプリはこの2つ
デート調整機能付きゼクシィ縁結び
リクルートが運営するゼクシィ縁結びは、初デートの際にコンシェルジュが場所・時間を調整するのを代行する仕組みもあります。知らない人にLINEを教えたくないという方も多いので、とても人気の機能。
24時間365日サイト巡回もしており、安心安全に使えます。アラサーぐらいのユーザーが多いそうです。
監視システムがすごい!イエローカードがつくOmiai
もう一つおススメしたいのがOmiaiというアプリです。 利用者が多く、通報システムがしっかりしているのがOmiaiの特徴。何か通報を受けたユーザーがいた場合に、調べて事実であればそのユーザーにイエローカードが付与されます。
あとは、Pairs(ペアーズ)、with(ウィズ)などは大手が運営しているFacebook連携型のマッチングサービスなので、業者が入り込む余地が少ないと言われています。Pairsとwithについては、現在はSMS認証(電話番号の認証)でも登録できるようになっていますので、Facebookアカウントは必須ではありません。