恋人に不満があるときにはどうする?
すぐに別れる、別れないの二元論にならないこと
恋人に不満がある方は多いことでしょう。その不満も様々で「付き合っていた時からちょっと気になっており最近我慢ならなくなってきた」と言うものもあれば、「当初は気にならなかったけれども恋愛熱が冷えるにしたがって目につくようになってきた」と言うものもあり、或いは「付き合い始めはそうでもなかったけれども最近不快な言動が増えてきた」と言うものもあります。
しかし、恋人に一つも不満が無ければそれで幸せになれるかと言うのは実は別問題です。そこで今回は、恋人に不満がある時にすべき行動を解説いたします。
別れる、別れないに発展する前にするべきこと
1.まずは相手の言動を「理解すること」
Woman in front of brown tent / JotBePunkt
一番大事なことは、相手の不快な言動がどのように起きるのかを知ることです。例えば恋人が残業ばかりで、あなたのために時間を作ってくれないことが不満だったとします。この時、特に自分に自信が無い方であれば「自分のことをあまり好きだと思ってくれていない」と思ってしまいがちです。
しかし、相手は案外「恋愛とはこういうものだ」と言う考えを持っているのかもしれません。あなたのことを「我慢強い人」だと思っており、「仕事に理解がある人だから言わなくても分かってくれるだろう」と思っているのかもしれません。上司からパワハラを受けており、物理的にも精神的にもあなたに対して時間を割く暇がないのかもしれません。
仮に最後のケースだったとしたら、こちらが「もっと自分を大事にしてほしい」などと主張すれば、確実にその恋は終わってしまいます。その為、相手の気持ちを理解しようとすることがまず大事になります。
2.具体的に不満点を伝える
Discusiones de pareja / srgpicker
次に、不満点については具体的に伝えることが重要です。例えばあなたが恋人から「もっと自分のことを考えてほしい」と言われたり「もっとしっかりしてほしい」と言われたりしても、具体的にどのようなことを改善すれば良いのかは分からないでしょう。
恋人を傷つけることが平気な人などまずいません。相手も、あなたのことが好きであるのならば自分のことを変えたいと思っているはずです。ただ、相手は『こちらが求めていること』が分からないのかもしれません。
そこで「もっと自分のことを考えてほしい」ではなく「毎朝自分で起きるようにしてほしい」「残業になりそうなときには8時までには連絡してほしい」などはっきりとわかりやすい伝え方をすることが大事になります。
3.人格否定は絶対に避ける
Morocco / dominikgolenia
当たり前のことなのですが、人格を否定するような言い方で不満を伝えることは絶対に避けてください。仕事などでも「お前はダメな社員だ」「こんなお前を部下に持った自分がかわいそうだ」などと言われたら立ち直れないほど傷ついてしまうことでしょう。
仮にあなたの恋人が不満となる言動をしたとしても、その相手が「デリカシーが無い人」であるとは限りません。そうではなく「デリカシーの無い行為をしてしまう人」だと捉えるようにすることが大事です。つまり本人の「人格」でなく「言動」に焦点を当てるようにして下さい。
恋人はあなたのために存在する道具ではなく、あなたと同じように気持ちを持っており、考えを持っている一人の人間です。感情的になっているとそのことを忘れてしまいがちになってしまうこともあるため注意が必要です。
4.こちらが出来ることも伝え、してくれたことを褒める
Couple / dragunsk
気を付けないといけないことは「こちらが不満を口にして改善要求をすると言うことは、その分相手から自由を奪うこと』になると言うことです。即ち、あなたが単に「もっと家事を手伝ってよ」としか言わなければ相手は「お前が楽をしたいからだろ?」と思われてしまう可能性もあります。
また、相手にとって「慣れないこと」をやることはあなたが思う以上にストレスになります。経理担当の人に営業をいきなりやらせても良い結果は中々出ませんし、その結果にこちらが怒ったら相手は「頑張ったのに、その対応は何だ」と、へそを曲げてしまうことは想像が出来ると思います。
こちらが相手に不満を伝える際に大事になることは「こちらもその分相手の不満を聴いてあげる」ことです。例えば相手が家事を手伝ってくれるのならば、その分こちらも相手の持つ不満を少し解消してあげることも大事になります。また、相手がそれを聴いてくれたら結果よりもまずは過程をしっかりほめてください。
5.加点法でも考える
A couple, a dog an two bicycles / pedrosimoes7
とかく、人間は相手のことを減点法で考えてしまうものです。しかし、明確な不満点があるからこそ別れる恋人もいる一方で「特に不満はないけれども、なんとなくで別れる恋人」も決して珍しくはありません。つまり不満点が無ければ幸せなカップルになれるわけでは必ずしもないと言うことです。
恋人の不満点は確かに気になることでしょう。しかし、あなたが今までその人と付き合っていたと言うことは、必ず何かしらの「良い点」があったのだと思います。長年付き合っていると、どんなに相手の美点があったとしても知らず知らずのうちにそれが「あたりまえ」になってしまうものです。
不満点はあるけれども、それを補う良い点があれば人間はその人を好きになれるものです。そこで、相手のどんなところが素敵なのかについて考え直してみることも、恋人に不満があった時にするべきでしょう。
6.信頼できる第三者に不満を訴える
go home / boolve
最後に、不満を直接本人に言うことが難しいのであればまずは第三者に打ち明けることも大事です。どうしても爆発寸前の状態で相手に不満を言ってしまうと、パンパンに張り詰めた風船に穴をあけた時のように、今までの感情がドバっと出てしまうことがあります。
まずは感情的な部分については信頼できる第三者に聴いてもらい、そこから生産的な話が出来るように考えることが大事になります。
恋人に不満があるのはお互い様!
どちらも「自分の方が大変」だと思っていると理解する
恋人に対して不満を持っている時には、とにかく「自分には相手を不満に思わせる要素は無い」「相手は今の自分との関係に満足している」と考えてしまいがちです。しかし、相手も不満を持っているものの、あなたのことを気遣って口にしないだけかもしれません。
自分の方が大変だと思わないことや、相手側がなぜこちらを不快にさせる言動を取るのかを考えることが大事になります。「どうすれば今後良くなるか」と言う未来志向で考えれば、きっと相手との関係も良くなることでしょう。