幸せな結婚がしたい。でも相手の条件がわからない。
あなたはなぜ婚活するの?
先日、「そろそろ婚活を始めようかな」という、32歳の女性、恵理さん(仮名)にお会いしました。身長165㎝のスラッとした体型、ちょっとオリエンタルな顔立ちのクールビューティー。お仕事は、大手企業の派遣社員。
学生時代からおつき合いしていた彼と、29歳のときに破局して以来、彼氏ナシの生活だという。
「何が何でも結婚したいわけじゃないんです。独身の友人がたくさんいるから、遊ぶのには困らないし、さびしくもない。でも、派遣社員には将来性がないし、親も心配しているみたいだから、私もそろそろ婚活してみようかなって」
そうですか。今、婚活をしている人の中で、こういう考えの女性、ものすごく多いんです。何とな~くまわりに流されて生きているうちに、何とな~く婚活を始めてますって人。
「何となく婚活」している人は、求める結婚の条件も「何となく」
「結婚相手の条件? うーんそうだな~。年収は400万円以上とか、そこそこでいいかな、何となく高望みすると難しそうだし。安定した仕事があって、いい人であれば」
え?これだけ?
結婚相手の条件ですよ。将来、あなたの人生をともに歩む相手ですよ。
あのね、ここは声を大にして言いますが、
あなたは、だれのために人生を過ごしているのでしょう?
あなたの人生の主役は、あなたです。それなら、「何となく婚活」はすぐにやめましょう。
ある結婚相談所のコンサルタントさんは、新規で相談に訪れた方に、初めに必ずこう聞きます。
「あなたは、本気で結婚したいのですか?」
そう聞かれて、「みんなが婚活しているから」とか「親がうるさいから」とあいまいな返事をする相談者には、「あなたには婚活する資格がまだありません。本気で結婚を考えてから、また来てください」とピシャッと断ることもあるそう。
本気で結婚を考える人は、本気で自分の人生を考える人。本気で自分の人生を考えるなら、自分が求める結婚相手の条件は、明確に出てくるはず。
あなたが本当に求めている結婚の条件は、どんなものですか?
あなたが幸せになるため条件を見つけましょう!
女性にとって譲れないものとは?今や「学歴」「大企業」は関係ない!
バブル期にもてはやされた、女性が男性に望む結婚の条件は、「高学歴・高収入・高身長」の「3高」。当時流行していたトレンディードラマ(死語です)にも、よくそんな3高を絵に描いたような男性が登場していました。
しかし、これはもう過去の神話。
現代の女性は、どんなタイプの男性を結婚相手として選ぶのか、傾向をみてみましょう。
「PRESIDENT」2013年9月30日号に掲載されている、大手企業の秘書100人を対象にした「私が結婚相手に選ぶタイプ」のアンケートをもとに、結婚相手として選ばれる男性の条件をまとめてみました。
結婚相手としてOKの男性タイプ
- 年収のボーダーラインは300万以上。
- 正社員であれば、規模の大きさは問わない。小さな会社でもOK。
- 学歴よりも、安定した収入があるかどうかが重要。
- 太り過ぎは健康的に問題だが、小太りは気にならない。背が低い人(160㎝台)も問題なし。
- 安物ばかり着ていても、ファッションセンスがなくても、清潔感があればOK。
- 陰気でブサイクはNGだが、明るいブサイクはOK。
そうなんです!「学歴」「大企業」などのブランドなんて、いまの女性たちは特に気にしていません。彼女たちが最優先する条件は「安定した収入を稼ぐ正社員」であること。逆に、非正規や小規模の自営業、フリーターなどは、どんなに高い学歴を持っていても敬遠されます。
また、容姿についても、男性が気にしそうな「チビ・デブ・ブサイク・ダサい」は、結婚相手としてOK。
むしろ、高級ブランドに身を包んだり、不自然に気合の入った髪型をしているよりも、明るく爽やかで、清潔なイメージさえあれば、女性たちの結婚相手として何の問題もないのです。
ステップ1:「将来、どんな人生を歩みたい?」結婚相手の条件探しは、この答えから始まる
現代女性の結婚観や相手選びの傾向が大まかに理解できたところで、個々の求める条件について考えていきましょう。
「婚活は、自分の生き方を見直すチャンス」といいます。自分だけの結婚相手の条件がはっきりとわからない人は、自分の求めている生き方さえもわかっていないのです。
そんなあなたに、最初に考えてほしいのは、
「将来、どんな人生を歩みたいのか」。
理想とする生き方は、人によってさまざまです。たとえば、
- 東京で新築マンションを購入。ダンナさん、子ども2人とともに暮らす。自分は趣味のフラワーアレンジメントの教室を自宅で開きたい。
- 夫婦で必ず休日には、ペットを連れてアウトドアレジャーにでかけたい。いずれは近くに住んでいる両親と同居したいと考えている。
- いま、職場でチーフマネージャーを任され、遅くまでの残業や休日出勤も多い。家事や育児を夫婦で助け合えるような家庭にしたい。
どうですか?
どの人生も根底にあるのは「幸せになること」です。でも、幸せになるための方法や暮らし方は人によって違います。
さっそく紙とペンを用意して、あなたの理想の人生を書き出してみましょう!
ステップ2:「あなたの人生に、結婚は必要ですか?」何となく婚活はもうやめましょう!
さあ、あなたの求めている人生のイメージが、だんだんはっきりしてきましたね。
では次に、
「理想の人生を実現するために、結婚は必要かどうか」を考えましょう。
きっと、男女ともにいろいろな意見が出てくると思います。
たとえば、
- ここ1~2年で結婚しなければ、私の理想の人生は実現できない。
- 今はまだ自分のキャリアを磨くことが最優先。結婚は30代になってからでいい。
- 何となく婚活していたけれど、よく考えてみると、自分の人生に結婚はあまり必要ない。
結婚が必要だ!と気がついてしまったら、もう、前に進む以外、道ははありません。これまで「何となく婚活」をしていたあなたは、積極的かつ戦略的に、婚活道を邁進しましょう!
ステップ3:「では、あなたが幸せになるためには、どのような相手と結婚するといいでしょう?」
ステップ2のところで、「結婚は必要」と答えた人へ、続いて質問です。
「理想の人生を実現するためには、結婚が必要だというあなた。では、あなたが幸せになるためには、どのような相手と結婚するといいでしょう?」
この答えは、できるだけ細かく、詳しく説明してください。それが、あなただけの「結婚相手の条件」なのです。
先ほど登場した「何となく婚活」の恵理さんにも、自分と向き合い、理想の人生をしっかりと考えてもらいました。すると……
「私、走るのが趣味で、いつかホノルルマラソンに出場するのが夢なんです。だから、私といっしょにマラソンやスポーツを楽しんでくれる、アクティブな男性と結婚したいです。私はわりと男っぽい性格なので、あまり神経が細やかなタイプの人は無理ですね。小さいことは気にしない、大らかな人が理想です。子どもが大好きだから、2人か3人はほしい。家族みんなでマラソンしたり、休日はバーベキューなんていいですね。スポーツやレジャーにはお金がけっこうかかるので、私は派遣社員の仕事をできる限り続けたい。ダンナさんと合わせて世帯年収は……」
恵理さんの話は尽きません。彼女だけの「結婚相手の条件」がしっかりと明確に伝わってきます。
最初に、「結婚の条件? う~ん、とりあえず安定した仕事をしていて、いい人であれば~」なんて、あいまいな話をしていたのが、ウソのようですね。自分の人生に本気で向き合い、本気で幸せになろうと考えた証拠です。
彼女はいま、真剣に婚活に取り組み始めています。
まとめ:「結婚相手の条件」を見つける3ステップ
あなたの理想の人生を、一緒に歩んでいきたい人とは?
- あなたの求める、理想の人生はどんなものですか? 自分の心と向き合って、紙に書き出してみましょう。
- 1で明らかになった、理想の人生を実現するために、結婚は必要ですか?
- 2で「結婚は必要」と答えた人へ。では、あなたが幸せになるためには、どのような相手と結婚するといいでしょう? その答えが、あなたの結婚相手の条件です。
自分の歩みたい人生が明らかになれば、その人生を一緒に歩んでいきたい結婚相手の条件も明確になり、心に迷いやブレがなくなります。きっと婚活が以前より楽しくなるでしょう。
素敵な出会いがありますように!