結婚の不安の受け流し方とは
「らく」に生きる技術ってどういうこと?
例えば、すぐに電池切れになる携帯電話をあなたが持っていたとします。この携帯電話の電池を何度交換しても、携帯の基盤側に問題がある場合、すぐまた「電池切れ」になってしまうことでしょう。
実は人間の心もこれと同じです。ストレスを受けた時に、上手な「受け流し方」を知らないと、どんなにお酒やギャンブルなどで解消しようとしても、すぐにまたストレスを感じるようになってしまいます。
そこで、あなたがもしも今ツラい状況にいるのであれば、まずは携帯でいうところの「基盤の見直しと修理」が必要になります。つまり、「自分にはどんな考え方の癖があるのか」などについて考えていくことや、上手な「リラクゼーション方法」を知ることなどによって少しずつ内面を変えていけば、結婚や婚活の不安やイライラを軽減することが出来ます。
そして、拙著「『らく』に生きる技術」では、その「基盤の見直し方法と修理方法」を読者の皆様にお伝えするために作られたものです。今回は、この「「らく」に生きる技術」に書かれているテクニックを、結婚に不安を抱える皆様だけにちょっと紹介いたします。
結婚の不安やイライラとサヨナラする5つのテクニック
1、「辛い過去だって、変えることができる!」と知ることから
たとえばあなたが今、
「30年以上ずっと異性と付き合っていない。これなら、高校時代もっと頑張ればよかった」
という過去を持っていたとしましょう。確かに、「高校時代に異性の恋人を作る努力をしなかった」という事実は変えられません。しかし、この過去について、
「高校時代は、その分ほかに頑張ってきた。そして、この時に学んだことを婚活に生かせば、きっとすぐに恋人ができる」
と考えるようにしたらどうでしょうか?
きっと、自分の過去を肯定的に感じることが出来るようになると思います。このように、過去は、「今の自分の気持ちの持ちよう」でいくらでも変えられるということをまずは理解することが「らくに生きる」ための第一歩です。
2、自分の内面をしっかりと分析することが大事!
2014 US Open (Tennis) – Tournament – Flavia Pennetta / Steven Pisano
例えばあなたがテニスのコーチで、新しい選手を雇ったとしましょう。そうした時にまずすることは「この選手がどんな人なのかを知ること」だと思います。いきなり走り込みや自分の持つ技術を伝授しようとしてもうまくいかないことは、想像がつくと思います。
これは、婚活などでも同様です。例えば同じ婚活の悩みでも、「自分の好みのタイプとなかなかマッチングできない」という悩みの人もいれば「異性に気に入られるために努力することが、もう面倒になった」というかたもいるはずです。そして、このような悩みは残念ながら我々にはわかりません。
この悩みの深さや重さをわかっているのはあなた自身だけです。そこで、まずはあなたが具体的に「結婚についてどんなことで悩んでいるのか」について知ることが重要です。そのための具体的な方法を、キャリア・カウンセリングなどの技法を用いて本書の第2章で解説を行っております。
3、なりたい自分になれる「認知行動療法」を使ってみる!
例えば、婚活などでなかなかいい相手に巡り合えずに「今回は縁がなかったことで…」という事態を繰り返している時。
「なんで私はモテないんだろう。結婚なんてできるのかな?もしかして、私はそういう呪いが掛けられているのかな?」
と思うと、ますます自分に自信が持てなくなってしまうことでしょう。しかし、
「ああ、今回はダメか。ちょっと早口にしゃべって緊張させちゃったのかもな。けど、この反省を生かせば次はきっとうまくいく!」
と思えればどうでしょうか?きっと、ポジティブに考えることにつながり、また婚活で失敗したとしてもどんどん成長していくことが出来るようになることでしょう。このような「考え方を変える」ことがいわゆる「認知行動療法」と呼ばれる心理療法です。
この「認知行動療法」はうつ病などの治療にも用いられており、
- ネガティブ思考をポジティブ思考に変えられ、生きることが「らく」になる
- 自分の言いたいことをはっきりと言えるようになる
- 自分に対する悪いイメージを払しょくし、自信を持てるようになる
などのメリットがあります。そのため、結婚することについて不安を感じたり「もう嫌だ!」と思った時などであっても、ちょっと試してみるようにしてください(具体的なやり方も、拙著の3章に書いております)。
4、潜在能力を高めたいのであれば、『自律訓練法』がお勧め
人間は、不安だったりすると「ドキドキして、手に汗がにじみ、体が震える」などの生理反応が表れると思います。こういう反応は半ば無意識的に出るので、
しかし、こういう「緊張状態」ではうまくいくものもうまくいかないもの。常に「冷静で落ち着いた状態」で入れれば、婚活もうまくいって結婚相手に巡り会えるのに……と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?このような方にお勧めなのが「自律訓練法」です。
これは、こういう「生理的な反応」を意識的にコントロールするための方法です。そのため、単にイライラの解消以外にも
- 眠りが深くなり快眠できる
- 会議などで緊張しても、すぐにそれを解いて実力を発揮できるようになる
- 疲労を回復することができる
- 集中力が増すため、仕事や勉強の能率が上がる
- 神経の高ぶりによって起きる痛み(特に偏頭痛や生理痛など)が和らぐ
などのメリットがあります。そのため、特に結婚のことでイライラしたり不安になったりすることが多い方は、この「自律訓練法」を使うようにするといいでしょう(具体的なやり方も、拙著の4章に書いております)
5、らくに生きるには「日曜日にしっかりと運動すること」
「結婚しなきゃ!」と婚活ばかりやっていると肉体的にも疲れがたまってしまうもの。そのため、月曜日に会社に行くのが辛くなってしまうことも多いのではと思います。このような時にはズバリ「日曜日に軽い運動をすること」がお勧めです。
人間は、なぜかスポーツというと「土曜日にたっぷりやって日曜日に英気を養う」方を選択してしまいがちです。しかし、これを行うと「日曜は昼過ぎに起きてごろごろしていたせいで、運動量が足りずに眠りが浅くなってしまう」ということにつながりやすいため、逆効果です。
そのため、婚活などで肉体的に疲れている時には、「日曜日にしっかりと運動したうえで早く寝ることによって、質の良い睡眠をとる」ことが重要になります。
まとめ
結婚できないかもという不安感の対処
そもそも、心理学というものは「相手を意のままに操る術」などではなく「相手の気持ちや、苦しさを理解すること」や「自分自身の内面を知って、より理想に向けて成長していくこと」「辛い気持ちを楽にするためのもの」だと私は考えています。
結婚や婚活というのは、人との付き合いです。そのため、「自分のいやな面や辛い面」も見えてしまったりするものです。それに加えて、なかなか自分の希望するような異性と付き合えないという状況が続くと、無力感や「自分は一生結婚できないんじゃないか?」という不安や焦燥感が表れてくると思います。
ですが、今回下記に紹介しております「『らく』にいきる技術」は、あなたが辛い状況に陥っている時に、単に「気晴らしを行うための方法」を教えることを目的とした本ではありません。そうではなく、「自分の内面と向き合って、そういうストレスを上手にコントロールする方法」を身に着けるために作成したものです。
つまり、RPGで例えるなら「『MPを回復するための道具』ではなく、『MPの消費量を抑えるための道具』」とでもいえばいいでしょうか。本書に書かれた方法によって、自分の「考え方の癖」を治し、「イライラなどで生じる反応」をうまくコントロールできるようになれば、あなたが今後の人生で多少辛いことがあったりした時でも、今までよりもしっかりと、耐えられるようになると思います。
興味のある方は、一度読んでいただければ嬉しく思います。