気づいた時点で既に絶体絶命…
アラフォーで婚活スタート時の私
実家暮らし。平日は朝早くから夜遅くまで仕事中心の生活。週末はフットワーク軽く飛び回り、営業職の経験もあれば地方への出張も頻繁にある身にとっては、「お一人様」でゴハンを食べることなど何でもないこと。
結婚願望は20代前半からあったけど、別に理想が特別高いわけでもなく。いいなと思う人もいるけど、今から自分の時間の中に割って入られるのは、ホントのところ結構苦痛で面倒かも…。
30才になってからそんな感じで過ごしてきた私にとって結婚とは、「平均よりは遅くても、いつかは自然にできるもの」程度の認識しかありませんでした。
この時点で既にアウト!なのですが、さすがの私も40才を過ぎたあたりから、「なんでこんなにご縁がないんだろう…」。すれ違う夫婦と思しきカップルを見ては、「あんな人だって結婚出来ているのに、私が結婚出来ないわけがない!」と勝手に憤ってみたり、「多くの人がスルッと結婚しているのに、なんでそんな簡単なことが自分には出来ないんだろう…」「このままずっと一人なのかな…」と落ち込んでみたり…。
仕事は相変わらず忙しかったものの、「ホントにこのままじゃマズイな」と心の底から思って婚活について調べ始めたのが、アラフォーを超えた43才の初夏でした。
そんな私、気づいた時点で既に絶体絶命…。
足かけ4年にわたる婚活で実践した「折れない婚活で成婚」のポイント
必要なこと(その1):予算を組む
婚活にも予算の準備が必要です。
主なところでは、結婚相談所への登録費・活動費、婚活ファッションの準備、写真代、ヘアメイク費用などです。何をどの程度チョイスするか、実行するか、継続するかによって金額は変わってきますが、今まで女友達との交際費や趣味・レジャーに充てていた予算などは、全て婚活予算に振り向けるくらいの選択と集中が必要です。
就職・転職活動にスーツが必要となるように、婚活にも婚活向きのファッション等々のアイテムの準備が必要です。
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必要なこと(その2):エージェントを活用する
Pieta House Press Pack – Joan Freeman, CEO Pieta House – Pieta House (12 of 28) / Joe Houghton
*ポイント1:本気の相手が確実にいるマーケットに参入する
アラフォー女性の婚活で忘れてはならないのは、「残された時間はごくわずか」ということです。女性としての魅力がどうこうではなく、あくまでも「婚活市場」限定の話です。
誕生日を境に、ガクンと状況が悪化します。
結婚に対する気持ちがあやふやな相手に費やしている時間などありません。
だからこそ、結婚をそう遠くない現実的なこととして捉えている「本気の相手」が確実にいるマーケットに参入することが必要になるのです。
そのマーケットはどこか?
結婚に本気な登録者が多いのは結婚相談所です。
*ポイント2:主戦場を間違えない
相談所は敷居も金額も高いと感じる方が選びがちなのは、お見合いパーティーです。
参加者に直接自分をアピールすることが出来るため一見効率的なように見えますが、所詮は一発勝負の場です。お見合いパーティーで勝者になるためには、女優やアイドルタレント並みの魅力が備わっている女性か、営業職や販売職のように日々人と接していてそのコツをマスターしている人に限られます。
上記いずれにも該当しないのならば、1対1で1時間程度自分だけを見てもらえる「お見合い」をアレンジしてくれる結婚相談所での活動を、主戦場に据えることを勧めます。
その上で、婚活パーティーやその他の活動を補完として組み合わせ、バリエーションを持たせた活動をするのが得策です。
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必要なこと(その3):エージェントを味方につける
Free Therapy Picture / joanna.babinska
*ポイント1:期待値調整されることを織り込んでおく
結婚相談所に登録する際に考えるのは、「これだけ資金を投入するのだから、それなりの条件を希望するのは当然」ということだと思います。
もちろん思い描いている条件を伝えるのはOK。
その上で、必ず「期待値調整」されるということを織り込んでおいて下さい。
特に年収,年齢,学歴,身長などの定量的な希望は、必ず低い方に調整されます。
たとえば学歴希望を大卒と伝えた場合は、「大卒で年収400万円の方と、高卒で年収1,000万円の方だったら、どちらを選びますか?」という感じで聞かれます。
エージェント側は二者択一を求めているのではなく、アラフォー女性が成婚するためには極力条件を緩める方がいいということを市場環境からわかっているので、登録者のMust条件が何なのかを整理しつつ再確認しているのです。
*ポイント2:「素直で前向きな私」を伝える
このように期待値調整をされると、たいていの女性はがっくりすると思います。
がっくりを通り越して「カチン!」と来ることもあるでしょう。
でもそんな素振りは見せたら損です。
人材派遣会社や人材紹介会社へ登録したご経験をお持ちの方も多いと思いますが、たとえば条件のいい派遣の新着求人が入ってきたとします。その条件に合致するスキルを持っている登録者が10人いたとして、コーディネーターが最初に電話で連絡しようと思う登録者はどんな人かわかりますか?
答えは仕事に対する前向きさが伝わる人、こちらのアドバイスを受け入れる素直な人です。
スキルや経験の適合度が高い人から順に…ではありません。
よい印象を持った人=応援したいと思う人です。
人材サービス業界も結婚情報サービス業界も、そこで働く人の大半は「人のために役立ちたい」「頑張る人を応援したい」という志向が上位にありますので、「気持ちのある人」を応援したくなるのが常なのです。
大きな成果=成婚という目標を達成するためには、味方を作り巻き込んでいくことが重要なのです。
必要なこと(その4):出会うまでの条件は緩く
*ポイント1:お見合いマーケットにおける最大の難関とは
アラフォー女性の婚活はどの世代よりも1番悩みが多いように感じます。
それは「ギリギリだけど、子供を授かることが望めないわけではない」、この1点に尽きるかなと感じます。
ところが。
自由恋愛市場とは異なり、「婚活市場」の中の「お見合いマーケット」に参入している男性の人選ポイントは、「子供が産める年齢か、そうじゃないか」なんです。
よく聞くのは「子供が欲しいので、相手は35才未満希望」。まさに「35才定年説」です。
これに関しては、私も言いたいことは山ほどあります。
でもこれが現実なのです。
この現実を目の当たりにして、決して認めたくはないけれど「自分が選ぶ側」ではなく「選ばれる側」なんだと痛感し、心が折れてしまうことが多いように感じます。
婚活における最大の難関にして最大のターニングポイントはここです。
*ポイント2:会えなければ何も始まらない
アラフォー女性の望む男性の年齢は、出来れば同い年くらいからプラスマイナス2才程度で、もちろん年下だったら大歓迎!というところだと思います。
それなのに、結婚相談所が勧めるのは成婚の可能性が高いといわれる50才以上の男性…。承服できませんよね、絶対。私もそうでした、譲れませんでした。
でもとりあえず前項の通り「エージェントを味方につける」という戦略で、生理的によっぽど難しくなければ、50代中盤くらいまでの方とはお見合いしました。
せっかくお見合いサービスを購入しても、お見合い自体が出来なければ何も始まりません。断る権利すら発生しません。
残念ながらアラフォー女性の場合、お見合い自体の成立そのものがすんなりいかないことが多々あります。現実に、全然お見合いが成立しない女性はいます。ごく少数ではなく、そういった方々がいるのです。
我慢して希望外の年齢の人とお見合いをしたからといって、次からそんな人だけを紹介されるわけではありませんので、その点は安心してください。
*ポイント3:会ってから取捨選択すればいい
先ほど、登録時には必ず期待値調整をされると説明しましたが、定量的な条件(年収,年齢,学歴,身長,体型,毛髪量など)は必ず条件緩和を勧められます。
では定性的な条件(雰囲気や印象,会話のテンポや内容,気配りがどの程度出来るかなど)はどうかというと、これはもう「会わないと分かりませんよね~」となります。
気が進まない相手と会うのは、それだけでマイナス10ポイントからのスタートとなりますが、とにかく「実務経験」をつけることが重要です。
転職活動でも一部の仕事を除き、重要なのは資格よりも実務経験というのと一緒です。
必要なこと(その5):お見合い ~その時に大事なこと
*ポイント1:実戦経験の効用
お見合いは必ず何回か経験して下さい。
回数を重ねるとだんだんと見えてくるものがあるからです。
継続活動のメリットは、真剣に探し出すと、今まで大した価値を感じられなかった人が、「結構いいじゃない!」と思えてくることがある点です。
転職活動も同じです。
在職中になんとなく求人情報を眺める程度だと、「全然いい会社なんてないな~。これならまだ今の会社の方がましだな」と思うことが多々あると思います。
でも1回でも説明会に参加したり、面接を受けてみたりすると現実が見えてくることが多く、求人情報を見る時の観点が明確になります。これと同じです。
*ポイント2:お見合いはお互いに特殊な状況下にいるということを忘れない
お見合いって、お互いに非常に特殊な状況下にいるわけです。
傍から見ても非常に分かりやすいカタチで緊張しているなら分かりやすくて良いのですが、外見では緊張状態であることが分かりにくい方が、男女関わらずいらっしゃいます。やっかいなのは、お見合い時はそれが「この人の人柄だ」と誤解されてしまうことが多いこと。
そうはいっても観察眼に長けている女性の方が、平静に近い状態です。ですので、お見合い時の男性のパフォーマンスには、ある程度の「ゲタ」を履かせて見てあげて下さい。
たいへん失礼ではありますが、アラフォー女性のお見合い相手となり得る男性を例えて言うと、「夢見るおっさん」です。
現実の仕事の場等でのパフォーマンスがどうかはともかく、お見合いマーケットに参入している男性の大半が「夢見るおっさん」なのです。
お見合いという特殊な状況下では、この度合いが大きくなる可能性がとても高いです。
だから笑顔の挨拶はもちろんのこと、男性の話は楽しそうに相槌を打って聞いてあげて下さい。それだけで、「夢見るおっさん」は嬉しくなってしまうようです。
ちなみに経験から感じるに、女性側が自分の仕事を詳しく話すことはあまり好まないようです。なにせ「夢見るおっさん」ですから。
*ポイント3:行き詰まった時には
持ち駒がなくなったり、どうしても担当者と合わないな…。一定期間活動を続けていると、どこかで頭打ちのような状態に入ることがあります。
予算に余裕があるならば、別の相談所に登録するのもいいと思います。
2つ目の相談所に登録したり、または相談所をチェンジする時は、詳細をよく確認して異なる母集団に出会えるところを選んで下さい。
元をたどれば同じデータベースを使っていた…ということがよくありますので、それでは初期投資が無駄になってしまいます。
そして新たに登録する時には、既存の相談所に対するネガティブなことは極力言わない方が得策です。
理由は、転職活動の採用面接で前職のことを悪く言わないという基本マナーと同じことです。
必要なこと(その6):苦行を続ける理由
*ポイント1:全ては自分の目標達成=成婚のため
ここまで読み進まれた方は「なんで女性側ばかり、こんな空しい我慢をしなくちゃいけないの?そこまで我慢しなくちゃならないなら、費用もかさむお見合いなんてしてもメリットなし!」そう思われると思います。
確かに転職活動でなかなか成果があがらない場合、つまり内定が出ない場合も同じように空しくなって、「自分は社会に必要とされていないのでは…」と辛くなってしまいます。
でも、不動産や株などの不労収入があれば別かもしれませんが、就職しなければ生活できません。
応募しなければ、内定は得られません。それと同じです。
出会い続けなければ、「この人!」という人に出会える確率は低いままです。
*ポイント2:会えなければ断る権利も生まれない
就職・転職活動の最大の難所は「面接」です。最大の難所である「面接」をなんとか通過しなければ何も始まりません。
確実に活かせる経験やスキルを持っていても、面接でしっかりとプレゼンし、先方企業に受け入れられなければ内定は得られません。内定しなければ断る権利も生まれない。
「ここの人事は何もわかっちゃいない!」と悔しがっても、それは気持のバランスを保つことにしか役に立ちません。
採用面接をするのはたいていは人事担当者です。人事担当者が会社の社風やレベルを体現していることもありますが、実際に配属される部署は全く違う状況ということが多々あります。いい意味でも悪い意味でも、「求人広告とは違う」ことは、割とあることです。
お見合いもそうです。プロフィールの書きぶりや写真だけで判断すると、大きな魚を逃す場合もあります。男性は女性ほど、それらに神経を使いません。
お見合いでの男性の言っていることやパフォーマンスは、ほんの一瞬の姿だと捉えて下さい。つまり、「これが全てだ」と思わない方が得ということです。
本当に合う会社かどうかは、入ってみなくちゃ分からない。
お見合いマーケットにいる男性も、3回程度会った時点での様子で判断されることをお勧めします。
苦行を強いてでも選ばれて出会わなければ、判断する立場すら立てないのです。
必要なこと(その7):決める時は感覚優先でOK
*ポイント1:成婚するには妥協が必要?答えはNOです
結局、アラフォー女性が成婚する秘訣は妥協に妥協を重ねて、自分を選んでくれるおっさんを受け入れないとだめってこと?あ~、ばかばかしい!
そんなふうに感じられましたか?
出会うまでのプロセスについては、出会いの母数を増やし、なおかつ良い出会いを呼び込んでくれる味方を持つため、そして男性を査定するためには何回か会って観察することが必要で、そのためにはある程度の我慢や柔軟性が必要だとは説きました。
が、選ぶ際に妥協が必要とは決して言いません。妥協は出来ません。
*ポイント2:ここで妥協したら、それこそ一生苦行が続きます
毎日毎日否応なく一つ屋根の下で姿を目にするのが妥協の産物ではやるせなさすぎます。
お見合いでは、一つの目安として3か月程度お付き合いを続けたなら、結婚に進むか辞めるかの判断をする必要がある場合が多いようです。
夫と出会う直前に3か月お付き合いが続いた男性がいて、非常に迷った末、辞める決断をしたという経験があります。
条件的には悪くないその人に決められなかった最大の要因は、「手をつなぎたいと思えなかった」からでした。もっとストレートに言うと、触られて嫌だと感じたからです。
その時に、「ああ、私にとって1番のポイントは、触られて嫌か嫌じゃないかなんだな」ということが、その経験を通して明確になりました。
その直後に出会ったのが、夫です。
*ポイント3:決め手は「嫌じゃなかったから」
夫と出会って2回目のデートで手を差し出されたのですが、スッ相手の腕をつかむことが出来た。
これだ、これだ!「触られても嫌じゃない」だ!
条件については相談所の手前奥に引っ込めていた諸条件をほぼ満たしていたため、「やっと望みのカードが来た!これは逃してなるものか!」と思ったわけです。
婚活サイトでの活動から数えると、30枚近くのカードを引き続けてやっと…のことでした。
その後の経過はどこからどう見ても私の方が押した形なのですが、女性側から申し込んだ結果成婚に至ったとしても、結婚後の立場や力関係に直接の影響はありません。
まとめ:「折れない婚活」に必要なこと
自分の選択の結果に責任を持つ = それは決めるまで続けること
アラフォー女性の婚活での苦しみって、結局のところ、いろいろな意味で脂の乗る30代中盤までに結婚という選択をしなかったことが原因ではないかと感じます。
そこには自分ではコントロール出来かねる要因もあったとは思います。
明らかに誰かのせいだ、ということもあるでしょう。
でもしかし。
理由はどうあれ、あの人も、この人ですら出来ている結婚というものを自分も望むならば、不利な状況であることは理解して、どんどん打って出ないことには解決のしようがありません。「自分の選択の結果が今の状況なんだ」と開き直って行動で解決しなければ。
ちなみに、私の夫はこんな人・・・・
ちなみに夫ですが、2才年上で、MARCHを卒業し、東証1部上場企業のシステム部門に勤務しています。身長は180cmで、学生時代からスポーツをしていたので細マッチョ。
髪の毛の後退はありません。長男ですが、両親との同居はなしです。
アラフォー過ぎてのお見合いマーケット参入で、こんな優良物件はなかなか手に入りません。
それを手に入れたのは、「これだ!」と思うカードを引くまで、心を折らずに婚活を続けたからです。途中仕事が忙しく半年ほど休んでいた時期もありましたが、申し込みを受けてもらえなくてもへこたれず、「はい、次!はい、次!」「行動しなければ何の成果も得られない」
と自分に言い聞かせていたからだと思います。
夫の方の婚活はというと、遅まきながら婚活を始めたもののお見合いしてもお見合いしても、なかなか進展がなく半年ほどで早々に活動を放り投げ、「そろそろ再開してみようかな…」
と思った時に私からの申し込みがあったということでした。
優良物件なのに、お見合いで成果が出せなかった要因の第一は、「女心に疎かった」ことに尽きます。「自分は女心に疎い」という自覚はあるものの、努力でその課題をクリアしようということが出来なかった。女性が喜ぶおしゃれなお店にエスコートするなど、コト・モノ・言葉が提供出来ないから当然の結果です(笑)。
私ももちろん女性を喜ばせようと努力してくれる人がいいに決まっていますが、「欲しいモノやコト,行きたいところは自分でゲットしよう」という志向が勝っていたため、さほど重要事項とは捉えず、そんな部分がうまくかみ合ったのかもしれません。
カードを引き続けるうちに、いい意味で諦めの境地に至ったのかも。
これらの「折れない婚活」のポイントは、全て私自身が実践してきたことです。
アラフォー婚活女性の全員にベスト・ベターな方法とは言い切れませんが、ぜひ1つでも取り入れられるところは活用し、1歩でも前進していただければと思っています。
信頼できる結婚相談所の比較
編集部より
まりおねっと編集部が信頼できる結婚相談所12社を選んで比較してみましたので参考にしてください。