婚活デートでマイナスポイントにならないために
大切な食事のマナー
婚活の初デートなどでは、相手の女性の喜ぶ顔を思って、オシャレなレストランや高級なレストランに連れて行ってくださる男性も沢山いらっしゃいます。
そんなお食事の場でマナーを知らないと、せっかく好印象を持っていただいていたのに、ガッカリさせてしまうような結果になってしまうこともあります。後半では、レストランでの食事中のマナーを確認していきましょう。
レストランに入ってから注文するまでのマナーについては<前編>をご覧ください。
食事中のマナー
<ナプキン>
ナプキンは着席してすぐにとるのではなく、席についてオーダーが済んだあと、食前酒や前菜が運ばれてくる前までのタイミングで膝に置きましょう。
置き方は、二つ折りにして山になった方を自分のお腹に向けて静かに置きます。そして、口や手を拭く際は、二つ折りにした内側で拭きましょう。
もし食事中に中座して席を離れる時は、ナプキンを椅子の上に置いて席を立ちます。
食事を終えたら、ナプキンをテーブルの上に適当に「くしゃっ」と置きましょう。適当にくしゃっとして置くと「美味しかったです」という意味になるからです。逆にキレイに折り畳んで置くと「お料理があまり美味しくなかった」という意味になってしまいます。
<ワイングラス>
ソムリエの方からワインが注がれるとき、ついついビールのようにグラスに手を添えてしまったりしていませんか?ワインの場合はグラスに手を添える必要はありません。ソムリエの方が注ぎ終わってから、グラスを手に取りましょう。
また、乾杯する時にグラスをカチンと合わせている方をよく目かけたりします。ワイングラスは薄くて繊細なものがほとんどですので、割れてしまう危険性があります。ですから乾杯は、グラスを目の高さあたりに持ち上げて、お相手とアイコンタクトをとり、「乾杯」と言うだけで良いのです。
ワイングラスの持ち方ですが、石原裕次郎さんのブランデーグラスようにボウル部を下から手のひらで包むように持つような持ち方はNGです。ブランデーとワインとでは全く違うからです。
ワイングラスはステム(脚)を持つか、ボウル部を持つかのどちらかにしましょう。これはシーンによって使い分ければよいと思うのですが、体温でワインの温度を変えたくない場合や、グラスがかなり繊細なもの、ボウルが卵形のものなどはステムを持った方が良いでしょう。また、女性はやはりステムを持った方が指先がエレガントに見えるのでおすすめです。
他に、外国人が多いレストランに行った時(海外ではボウルを持つ方が多いため)や、グラスがどっしりと重いクラシカルなラッパ型の場合や、飲み口のひらいたカジュアルなグラスの場合はボウルを持っても良いでしょう。
また、グラスをグルグルと何回も回している方もたまに見かけますが、回しすぎるとかえって香りを飛ばしてしまいますし、見栄えもあまりよくありません。そもそも、十分香りが出ていて美味しく感じる場合にはグラスを回さなくても良いのです。香りを確かめてみて回した方が良さそうなら、ステムを持ち、ワインがこぼれないよう静かに反時計回りに(左利きの方は時計回り)3回程度回してみましょう。
<ワイン>
ソムリエの方がワインリストを持って来た時、ワインについて知識がなくて焦ってしまう方もいると思いますが、そんなに構える必要はありません。メインディッシュがお肉料理、またはこってりしたお料理なら赤、お魚料理、またはあっさりとしたお料理なら白を選ぶと無難です。
または、素直にソムリエの方に「お料理に合うものはどれですか?」と聞いてしまっても良いと思います。その時何となくの好みがあるなら、葡萄の品種や、重め、軽めのもの、などと伝えるのが良いでしょう。
また、お酒が沢山飲めないのに無理をしてボトルを頼む必要はありません。グラスで注文し、自分のペースで楽しみましょう。
<ナイフ&フォーク>
ナイフやフォークが何本も並んでいる場合は外側にあるものから順番に使っていきましょう。
また、ナイフやフォークはカチャカチャと音を立てないように静かに使いましょう。
また男性の方にありがちですが、スープを飲むときにスプーンからすすって飲むのはやめましょう。これは意識しないとやってしまいがちですが、ここはマナーを守ってほしいところです。音を立ててスープを口にしている姿を見てガッカリしてしまう女性は実はとても多いのです。
食事の途中で中座したい時やワインを飲んだり、お話をしたりして、少し食べるのを休憩する時などは、ナイフとフォークをお皿の縁にかけて「ハ」の字に置きます。これで「まだ食事の途中です」という意味になります。
料理を食べ終わったら、ナイフとフォークの柄が右斜め下を向くようにお皿の右側にそろえて置きます。これで「もう結構です」という意味になります。
もしもナイフやフォークを誤って落としてしまったら、自分で拾う必要はありません。そんな時は静かにスタッフの方を呼び、新しいものを持ってきてもらいましょう。
<お会計>
基本的にはレストランでのお会計はテーブルで行います。
お会計を男性が持つ場合、気を使いたいところはタイミングです。お相手が席にいるときにお会計をすると、金額が知られてしまう恐れがあり、気を遣わせてしまうかもしれませんので、お会計は女性がお化粧室などに立った時や、自分が席を立った時に、相手に気づかれないように行うのが良いでしょう。支払いはカードが一番スマートですが、現金で支払う場合は、あまり小銭をジャラジャラと出しすぎないように気を付けましょう。
女性は男性を上手に立ててあげるのも大事なマナーです。自分が支払う意思があっても、店内では一旦お支払いは男性にお任せしましょう。そしてお店を出てから「私の分はおいくらですか?」と聞きましょう。男性から「ご馳走します」と言われたら、意地を張らずにそれは素直に受け入れましょう。
また、ご馳走してもらう事を当たり前と思わずに「ありがとうございます、とても素敵なお店でした」などと感謝の言葉をきちんと伝えましょう。
最後に
一番大切なマナーは、常にお相手を思いやる気持ち
いかがでしたでしょうか?
今回は「食事のマナー」について色々とお話させていただきましたが、事細かく気にしてマナーの通りに行動しなくてはいけないというわけではありません。これは一つの知識として知っておくと、いざ当日になってどうすればいいか焦ってしまったりすることを防ぐのに良いということです。
一番大切なマナーは、常にお相手を思いやる気持ちです。それが心遣いとして行動に出てくることが一番です。男性ならレディーファーストや優しさ、女性なら感謝の気持ちや素敵な笑顔。
お互いの思いやりがあれば、どんなデートも必ずうまくいくことでしょう。