お見合いがうまくいきやすい理由
あらゆる婚活の中で最も事前に条件をすり合わせます
なぜ色々なやり方がある婚活の中で「お見合い」がいいのかは、私の以前のコラムを読んでください。
お見合いは事前に「釣書・身上書」といった格式ばった書類の交換を行うため、それそのものが一つの「儀式」になっています。儀式を途中で中断することは難しいので、一度縁談が来るとともかくお見合いをするところまでは行きやすいようです。
縁談を持ってくる仲介人も、事前に双方の親に話をするなどして感触を確かめることもあり、ある種の「外堀」を埋めていくのでお見合いそのものは成立しやすい環境になります。
絶対にうまくいかないであろう組み合わせについては、初めからセッティングしないので、婚活サイトのように「無謀な申し込み」のようなケースも少ないのです。
しかし、お見合い後、交際(仮交際)するかどうかについては当人の意思が反映されます。今の時代、親の言うことを聞いて嫌々結婚するということはまずありません。
何度も何度もお見合いをしてもうまくいかないという場合は、何らかの問題がご自身にあると思ってください。以下ではそのような場合の対処法について考えていきたいと思います。
お見合いがうまくいかない時にしたい7つのこと
1.基本的な身だしなみチェック!
特に男性に言えることですが、おそらくジーンズでお見合いに来る人はいないと思いますが、基本的な身だしなみはOKでしょうか?
会社で働いているときよりもより一層の注意が求められるのがお見合いです。異性はあなたの細かいところまで見ています。減点されるようなポイントがあると、せっかくお見合いしてもうまくいかない結果になってしまいます。
具体的には、スーツの汚れ、シワ、靴の汚れ、持ってくるバッグ(ビジネス鞄でも構いませんが、ショルダーバッグは印象が良くないです)、顔で言うと鼻毛、目やに、爪など減点ポイントはたくさんあります。
とにかく当日は、事前にお風呂に入り、体中を洗い、爪を切り、顔に化粧水を塗るくらいがんばりましょう。
口臭もNG要件になります。しっかり歯を磨いて、マウスウォッシュで口をすすぎ、会う直前には口臭予防のタブレットを食べるようにしてください。もちろん、髪の毛もボサボサはNGですよ。
女性の場合、そこまでダメな人はいませんが、化粧が濃すぎるのも印象が良くないようです。ナチュラメイクに心がけてください。
2.無駄に長く話さない
仲人から指定があれば別ですが、お見合いの場合長時間行うとボロが出ます。初対面の人と2時間、3時間話せるような人はそんなにいません。会話のネタを見つけようとして思わぬ「地雷」を踏んでしまうこともあります。
また、お互いに沈黙が続いてしまうと気まずいですよね。お見合いの場は相手と波長が合うかどうか確認する場所ですので、無理やり話を伸ばす必要はありません。就職活動で言えば「一次面接」のようなもの。
1時間~1時間30分で十分です。「次にまた会いたい」くらいの余韻を残した方がよくて、またお断りの場合も嫌々話に付き合う必要もなくなります。
もしお見合いがうまくいかないという場合、意識的に時間を短くしてみるのも1つの方法だと思います。
3.ネガティブな話題を話さない、聞かない
自分や相手の過去の恋愛話はお見合いではタブーです。例えば「恋人いない歴=年齢」の人であってもその場で「彼女がいたことがなくて・・・」などと自虐的に話すことはありません。
もちろん相手に「最後に付き合ったのはいつですか?」なんてことを聞いてはいけないとは言うまでもありません。
その他「自分は○○は苦手で」「○○を好きな人とは趣味が合わなくて」「給料が思ったほど高くなくて」「○○で失敗して」などネガティブなことを無意識のうちに話してはいませんか?自虐的な話ならば確かに相手は傷つきませんが、いい思いをすることもないでしょう。
お見合いでは自分ができること、自信があることを(自慢げではなく自然と)アピールすることが大切です。
4.マナーを再確認する
お見合い時にちゃんとマナーはできていますでしょうか?絶対的に正しいマナーというのは存在しませんが、仲人によく確認してください。
例えば、女性が上座、男性が下座というのは現在の婚活では常識とされていますが(皆さん大丈夫ですよね)、30年前のお見合いの本によると真逆で男性が上座、女性が下座と書いてあります。
こうしたマナーは地域によっても異なります。どこの方とお見合いをどこでするのかで、マナーが変わる相対的な部分があるものだと思ってください。
お見合いがうまくいかない人は、独りよがりの「俺様ルール」でやっていませんか?今一度、お見合い時の流れを再確認してください。
5.お金の支払い方を事前に確認
婚活で揉めるのがお金の支払い方です。会計で「私が払いますから」「いや割り勘で」と話すのが良くないというのはよく言われますが、「お見合い」では地域によって「男女折半」「男性が全部払う」のどちらかになります。
特に「男性が全部払う」地域で「じゃあここはそれぞれ」と折半していると思わぬお断りの理由になります。そんな1000円くらいの事・・、と思うかもしれませんが、お見合いの場はかなり独特でこうした支払いのことが、相手の親を激怒させる理由になり得ます。
「もったいない人なので」という表面的なお断りの裏には別の理由があるかもしれませんよ。
6.写真を工夫する
外見はやはり重要な要素です。初対面の人はその一瞬でかなりの部分が決まってしまうとも言われています。
お見合いをするくらいなので、写真に気を使っているとは思いますが、気を使いすぎて「奇跡の1枚」や加工、修正をしていると、実際に会った本人とのかい離に驚いてしまう(要は「写真詐欺」)と思う人もいます。
婚活関連の掲示板では「写真と実物が違う、許せない」という意見も散見されます。わざわざ見栄えが悪い写真をお見合い写真にせよということではなく、ナチュラルにあなたの魅力が伝わるようにして見ましょう。
もちろん、お見合い写真そのものが適当というのも良くないですから、その場合しっかりとした写真館で撮影してもらうようにしましょう。
7.仲人にとにかく相談する
上で書いたことを直してもうまくいかない場合は、仲人、仲介人の人に何でも相談してみましょう。他の婚活と違うのはこの人の存在で、お見合いに関する責任を一手に背負います。
結婚させるためにやっているわけですから、うまくいかない責任の一端も仲人になります。だから、なぜうまくいかないのかを相談してください。
相手からのお断りの理由なども聞くことができるかもしれませんし、今後のお見合いに向けたアドバイスを受けられるかもしれません。
せっかくお見合いという方法を取って婚活するのですから、この人を大いに活用しましょう。
仲人と連携してお見合いを勝ち抜く
うまくいかない指摘もしっかりと受け入れる
お見合いがうまくいかない理由は、自分ひとりにあるわけではありませんが、根本的に改める部分があるかもしれません。
仲人から何らかの指摘を受けた場合、素直に従ってください。あなたの思いと違うことを言われるかもしれませんが、お見合いである以上仲人の意見は重要です。それを受け入れられれば結婚に近づきます。
逆に譲れないことがあるならば、婚活サイトや婚活パーティーなど別の婚活を考えるべきです。一定のルールの下で行うからこそ成婚率が高いのがお見合いです。もう一度、ご自身の活動を見直すきっかけにしてみてください。