『いきなりデート』は、従来のマッチングアプリがオンライン上でのコミュニケーションに重点を置くのに対して、実際の出会いを迅速に実現することに焦点を当てています。
このようなサービスは、時間が限られている忙しい社会人や、オンラインでのやりとりよりも対面でのコミュニケーションを重視する人々に特に人気です。
『いきなりデート』の仕組み
まずは『いきなりデート』の仕組みの紹介です。以下のような流れでデート当日を迎えることになります。
- 1:デートしたい日・時間を選ぶ
- 2:運営が勝手にマッチングしてくれるので、指定された店に行ってデートする
これだけです。とてもシンプル!ただ、これだけではとても不安ですよね。もう少し詳しく紹介しましょうか。
- いきなりデート公式HP https://ikinaridate.com/
デート相手は選べない
まず大前提として、デート相手は選べません。こちらからできるのは、自分がデートしたい日と時間帯の指定だけ。
その後、同じ日・時間帯に「デートしたい」と考えている異性と勝手にマッチングされます。
ちなみにデートの時間帯は「12:00~13:30」「14:30〜16:00」「17:00〜18:30」「19:30〜21:00」の四択です。
マッチングするのは完全に運営側。手作業ではなく、アプリでの自動マッチングのようです。
なお、デート相手が決まると以下の相手の8つの情報がオープンされます。
年齢・会社名・大学名・出身地・身長・タバコを吸うかどうか・職種・興味あること。ちなみに相手の顔や体型はわかりません。
キャンセルタイミングは、相手の情報を知ってから
顔も知らない段階ですが、相手の年齢などの情報を知った時点で、「なんか違う」と思うこともあるでしょう。
その時はキャンセルできます。なお、デート確定前のキャンセルにはお金がかかりません。
最低限の情報しかありませんが、相手の情報を見て「デートしたいな」と双方が思えたらデート成立です。
当日を迎えましょう。
デート場所は勝手に決まっている
デート場所は運営側が勝手に決めてくれます。
運営側で予約をとってくれているので、予約を入れてくれた名前でテーブルにつけば……今日のデート相手とご対面というわけです。
『いきなりデート』の審査基準
『いきなりデート』への参加は誰でも良いわけではありません。男女別に審査基準が設けられています。ざっくり言うとこんな感じです。
男性の審査基準
- 23〜45歳の独身者で彼女なし
- ある程度有名な大学卒業以上の学歴
- ある程度の職に就いている(上場企業・社員100名以上の会社員・士業・公務員・社員数10名以上の経営者または役員など)
- Facebookの友達数15人以上
女性の審査基準
- 20〜39歳の独身者で彼氏なし
- Facebookの友達数15人以上
簡単に言えば、年齢さえ対象ならば女性はほぼフリーパスです。
男性のみ条件が厳しい。また、応募者はFacebookを運営にチェックされ、「楽しいデートができそうか」の判断もされるそうです。
『いきなりデート』の利用料金
男性用プラン
- 12ヶ月プラン:2,483円/月
- 6ヶ月プラン:3,300円/月
- 12ヶ月プラン:3,980円/月
- 12ヶ月プラン:4,800円/月
女性用プラン
- 12ヶ月プラン:1,550円/月
- 6ヶ月プラン:1,980円/月
- 12ヶ月プラン:2,390円/月
- 12ヶ月プラン:2,980円/月
この他に1デート2,336円と、月会費はナシでデート1回毎に料金が発生するプランもあります(金額は全て税込表記です)。
『いきなりデート』のデート代
食事にかかるお金は、もちろん会員持ち。
『いきなりデート』の運営から指定される飲食店でかかる料金は、ランチの目安が1,000円前後。
ディナーの目安が2,000〜3,000円程度だそうです。いきなり高額な店に行くようなことはないので、この点は安心できます。
男性陣には「食事代はおごったほうが良いの?」という疑問が当然湧くでしょう。
相手の女性と「またデートしたいな」と思うのなら、もちろん奢ったほうが良いです。
逆に「二度と会いたくない」と思うのなら割り勘で。
微妙な場合は、とりあえず奢っておきましょう。
『いきなりデート』を使うメリット
『いきなりデート』を使うメリットを紹介します。
会うまでのやりとりはほぼゼロ
続いては、『いきなりデート』を使うメリットの紹介です。
一般的なマッチングアプリの場合、相手に『いいね』を押して、相手からも『いいね』が来ると、一応マッチングという形にはなります。
でも、そこから先が長い。メッセージのやりとりを繰り返して、デートの約束にこぎつけて、それでもドタキャンされてしまうかもしれません。
『いきなりデート』では、それらの過程を全て省略しています。
省略されているのだから、メッセージ交換中に「なんか違う」と思うことも思われることはなく、ほぼ確実にデートできます。
お互いに情報がほぼないため、マイナスイメージを相手に抱きにくいんです。
デートする店を選ばなくて良い
最初に会うのは飲食店です。食事からデートがスタートするわけですが、店は運営側が決めます。
「デートする店を決めるのが大変」と考えている人にはありがたいサービスでしょう。
『いきなりデート』を使うデメリット
『いきなりデート』を使うデメリットを紹介します。
メッセージのやり取りを楽しめない
続いてはデメリットの紹介ですが、『いきなりデート』はアプリの特性上、メリットとデメリットがまさに紙一重です。
「デート前にメッセージのやり取りを重ねてこそ、当日のデートが盛り上がる」と考えている人には、まったく向かないアプリです。
まったく好みではない相手が来ても、いきなりデート
顔もスタイルもわからない。
だからこそ、マッチングが成立しやすいわけですが、裏を返せばまったく好みではない相手と90分もデートをしなくてはならない可能性もあります。
容姿はまだ我慢できると思いますが、性格が我慢できない人との90分は地獄でしかありません。
男性にはおすすめできない場合もある
ハッキリ言って、審査基準が男女で明らかに違うため、「ある程度以上の男性とデートしたい女性向けのアプリかな」というのが素直な感想です。
個人的には、女性には勧めても、男性には勧めたくないですね。
類似デートアプリ『Dine』との違い
メッセージを重ねなくてもすぐにデートできるアプリは『いきなりデート』以外にもあります。
たとえば、『Dine』も人気のアプリです。『いきなりデート』と『Dine』の違いを簡単に紹介しましょう。
いきなりデート
- 会うまで相手の容姿はわからない
- デート先は比較的安い飲食店を運営が決める
- メッセージのやり取りなし
Dine
- お互いがアプリで相手の容姿を確認できる
- デート先は主に高級店を求められがち
- どちらかが有料会員ならメッセージのやり取り可能
あとはだいたい似たような感じですね。顔も知らないで会う分、『いきなり感』は、やはり『いきなりデート』のほうが上です。
『Dine』は即デートを売りにはしているものの、普通のマッチングアプリと『いきなりデート』の中間のような位置づけでしょうか。
『いきなりデート』は婚活よりも恋活向けのアプリ
今回『いきなりデート』について詳しく掘り下げましたが、このアプリは婚活ではなく恋活向けでしょう。
また、メッセージのやりとりを「意義あるもの」と考えるか「めんどくさい」と考えるかで、賛否が分かれそうなアプリだと感じました。