結婚相談所連盟は全国で大小さまざまある
会員、加盟金、サポート体制、ルールが連盟毎に異なります
結婚相談所を開業したいなと考える方も増えています。いろんな連盟があるのでどこに加盟するのがよいのか迷うでしょう。
加盟金、開業支援体制、ルールが連盟毎に異なります。
結婚相談所は開業しても失敗する人が多いのです。SNSなどを使って上手に集客し個人でも年収1000万円を突破する仲人も一部にいるのに対し、開業しても会員0~3人ぐらいで赤字になる相談所も多いのです。
加盟する連盟を間違えると、集客ができるようになるまえに開業費用が底をついて廃業してしまいます。選ぶ際のポイントと各連盟の特徴をお伝えします。
結婚相談所連盟選びのポイント
知名度が高い結婚相談所連盟と言えばIBJやノッツェが有名です。
ただし、一般の独身者はIBJやノッツェなんて知りません。
さらに言えば、結婚相談所連盟のようなものがあって加盟している他の結婚相談所の会員ともお見合いができる仕組みができていることも知りません。
どこの連盟に加盟して開業したからと言ってそれが集客につながるほどの影響力がある訳ではないことを覚えておきましょう。
加盟する連盟選びで押さえたいのはこの3点です。
既に顧客がいるかどうか
例えば婚活パーティー会社のようにすでに独身のお客さんがいてサイドビジネスとして結婚相談所を開業する場合、ある程度の集客がすぐに見込めるかもしれません。使い勝手がいいシステムの連盟を選ぶのがよいでしょう。顧客がいない場合は、加盟金が安い連盟がオススメです。
SNS集客・WEB集客の知見があるかどうか
会員を集める自信がある方であれば、どの連盟で開業してもよいと思います。SNSは低コストで集客できるので広告費がさほどかかりません。SNS集客やWEB集客が苦手であれば研修やサポートがしっかりある連盟で開業したほうがよいでしょう。
お住まいの地域に会員が多いかどうか
各連盟毎に関東に会員が多い、関西に会員が多いなどバラつきがあります。せっかく開業しても地元に会員が少ない所で開業してしまうと入会してもらった会員様のお見合い相手を探すのが大変になってしまいます。また異なる連盟でも提携して会員紹介ができる場合もあるのでその辺も調べましょう。
結婚相談所の12連盟徹底比較
1.IBJ(日本結婚相談所連盟)
会員数が一番会員数が多い結婚相談所連盟です。加盟金や月会費も高いので集客に自信がある方におススメです。
システムは使いやすく、会員向けアプリもあります。
ツヴァイ、サンマリエ等もIBJ加盟の結婚相談所で、直営店がIBJメンバーズです。
結婚相談所の中には複数の連盟に加盟しているところもありますが、IBJは他の連盟に加盟するとコストが高くなり実質複数の連盟加盟が今からは困難です。
2.全国結婚相談所事業者連盟
全国結婚相談事業者連盟は2019年まで仲人ネットコムという名前でした。
西日本に加盟店が多い結婚相談所連盟ですが、2021年に東日本に会員が多いNNR(日本仲人連盟)と合同でSCRUMを設立し、NNRと相互に会員紹介できるようになりました。
西日本に8店舗ある結婚相談所フィオーレが全国結婚相談事業者連盟の直営の結婚相談所になります。西日本特に関西の方にはオススメの連盟で本社は大阪の心斎橋にあります。
3.良縁ネット
良縁ネットの運営本部株式会社ダイナミックスは千葉県船橋市にあるシステム制作会社です。2001年から結婚相談所の会員検索システム運営を始めているので結婚相談所事業でも歴史と実績があります。
特徴は開業にあたっての加盟金が一番安く、月会費も安い点です。加盟店向けセミナーや研修もたくさんあるのでサポートもきちんとしています。連盟によってはこうした研修費が別途必要になることが多いのですが良縁ネットは研修費も加盟金に含まれています。
加盟店で有名なところだとNOZZE、ムスベル、結婚物語。などがあります。
良縁ネットについてまりおねっとで詳しく取材したので詳細はこちらをご覧ください。
4.日本仲人連盟(NNR)
東京渋谷に本社があり昭和49年創業の歴史ある結婚相談所連盟です。
連盟の中にはトラブルが多いため、国際結婚の支援は禁止している場合もありますが、NNRは仲人の活動にあまり制限がなく自由度が高く国際結婚支援も可能です。
コネクトシップという相互会員紹介システムと提携しているためゼクシィ縁結びエージェント、ノッツェ、エン婚活エージェント、パートナーエージェント、JBA加盟店の会員ともお見合いを組むことができます。ただし、こちらはマル適マーク(IMS結婚相手紹介サービス認証)を取得した結婚相談所に限ります。
日本仲人連盟は全国結婚相談事業者連盟と一緒にSCRUMを作り、全国結婚相談事業者連盟とも相互会員紹介ができるようになりました。SCRAM利用に条件はありません。
5.日本ブライダル連盟(BIU)
BIUは本社が新宿にある結婚相談所連盟です。
研修内容が充実していて、男性会員向けファッションアドバイス講座やLINE@やSNS講座も行っています。
一般社団法人日本仲人婚活支援協会(https://konkatsu-shien.com/)も運営しており、婚活の普及や仲人の教育支援も行っております。
最近では地方創生とのコラボ婚活イベントや、LGTB婚活支援も始めており、結婚・婚活を巡る社会変化にも敏感に対応している連盟です。
6.NOZZE
ノッツェは直営結婚相談所も全国にある老舗結婚相談所で本社は新宿にあります。
ノッツェで開業すると、ノッツェ会員の他に良縁ネットとコネクトシップが利用でき紹介可能会員人数が65,000人に広がります。
ノッツェ直営店のサロンを会員のお見合いで使うこともできますし、勉強会もたくさん運営しています。
ノッツェは独自の紹介システムがあり、動画プロフィールやDNAで相性がいい人を紹介するDNAマッチング等のプランもあります。
7.良縁会
東海地区に加盟店が多いのが良縁会です。2019年からJBAという結婚相談所連盟と会員データ共有するようになったので、良縁会で開業すれば自動的にJBA加盟店の結婚相談所ともお見合いが可能です。
良縁会は「6ヶ月のお試し開業」や、加盟金も一括払いでなく44万円を一括で支払い残りの44万円を分割で払うプランもあるようです。
8.JBA(一般社団法人日本結婚相談協会)
JBAに加盟すると、コネクトシップや良縁会の会員ともお見合いを組むことができるようになります。
30人以上会員がいる結婚相談所が追加でJBAに加盟する場合は加盟金49万5千円です。MCSA認証取得支援も行っており、JBAで新規開業もできますが婚活業界未経験者の新規開業支援が得意な連盟というより、婚活業界経験者がさらにサービス充実させたい場合にJBAを活用することが多いようです。
オンライン結婚相談所のスマリッジやnaco-doもJBAに加盟して規模が大きくなりました。
9.日本成婚ネットコム(JMN)
日本成婚ネットは関西に強い結婚相談所連盟です。
会員限定婚活パーティーなども運営しています。日本成婚ネットの代表末吉さんは全国結婚相談事業者連盟(TMS)の代表も兼ねており、TMSと同じグループです。
成婚ネット加盟の結婚相談所で有名なところは関西ブライダルやリーブ、SCブライダル等です。
10.日本仲人協会
日本仲人協会は加盟金が安いのが特徴です。他の結婚相談所と異なり、結婚相談所の会員向けの料金も入会金、月会費があらかじめ決まっています。
会員のお見合いシステムも、自己紹介文が短く、プロフィールには飲んでいる薬を書く欄や宗教を書く欄があったり独特です。会員数はあまり多くはありません。
有名仲人でいうとアメブロで人気の仲人Nさんは日本仲人協会の仲人です。
以前は「カリスマ仲人士100」という資格を発行していました。会社組織で運営している結婚相談所は少なく、仲人に拘る結婚相談所連盟です。
11.全国仲人連合会
昭和45年創業の歴史ある連盟です。
全国仲人連合会も仲人に拘る結婚相談所連盟で、日本仲人協会同様に会員向けの料金(月会費・入会金・成婚料等)があらかじめ決まっています。
コネクトシップとも提携しているため、会員が希望すればコネクトシップ利用コースを設けることもできます。
12.マリッジデザイングループ
街コンジャパンを運営する株式会社リンクバル(東証マザーズ上場)が新たに始めた結婚相談所開業支援事業です。
加盟店舗数など未知数なのですが、イベントポータルサイト街コンジャパンを利用して婚活イベントに参加するユーザーは200万人以上います。
そのユーザーの中には婚活パーティーよりもっと真剣に婚活をしたいと思う人も多いでしょう。そういう結婚相談所利用を検討しそうな街コンジャパンからの送客が見込めそうなのは期待できるポイントかもしれません。