年収1,000万円以上のハイスペ男子
どこに存在しているのか?
「ハイスペ男子」という言葉をご存知でしょうか。もともとはハイスペックな男子の略称で、年収1,000万円以上、イケメンで仕事ができるといった婚活市場で人気がある男性のことを指します。
その中でも外せないであろう条件はおそらく年収。バブル世代にはありふれたように見えた彼らもリーマン・ショックの後にもなれば高嶺の花。未婚男子のデータを見ると、30代かつ年収1,000万円以上はなんと0%。数字の上では存在すらしていません。(※1)
でも、存在しないからと諦めるんじゃ根性無しってもの?ADDIXの調査(※2)によれば、4人に1人の女性が年収1,000万円以上を結婚相手へ求めています。
繰り返します。4人に1人の女性が、0%の男性を探しています。なんだか難しい数学の問題みたいになってしまいました。ようはとんでもないレアものを、みんなで探しているのです。
しかし人生長く生きてみるものです。これまでに結構な数のハイスペ男子へインタビューさせていただきました。今回はその結果判明した、ハイスペ男子の「リアル」をお届けします。
ハイスペ男子の「リアル」
リアル1 出費が激しいかヨレヨレの外見になる
年収が高い上に独身とあれば、ハイスペ男子が自分へ投資できるお金も多くなります。もともとファッションが好きな男性は、ブランドスーツや時計、バッグに靴と出費も右肩上がりにならざるを得ません。女性だって、年収1,000万あってオシャレが好きなら同じ使い方をするはずです。
研究室でコツコツ努力する理系男子や、ファッションに興味がない堅実な方も多くいます。しかし彼らはそろって激務。安くてシンプルなファッションを探し当てる時間はありません。従って、ヨレヨレのチノパンに大学時代から使い倒したTシャツなど、デートで外見を期待することはできないでしょう。
諦めてください。お金も時間もかける洗練されたファッションは、不労所得で暮らす貴族だけの特権なのです。
リアル2 家庭的な男性はほぼ皆無
ハイスペ男子のほとんどは、激務と引き換えにその暮らしを手に入れています。毎日終電に乗れればラッキーな方で、下手するとタクシー代でせっかくの給与も飛んでいくことに。
あなたと付き合ってからも生活を変えることはできません。ダイヤのネックレスを誕生日に贈れるかもしれませんが、あなたと一緒に家事・育児をする時間はほぼないでしょう。
なお、ハイスペ男子ならぬ女子に話を聞いたところ「年収2,000万を超えたあたりで家事もお手伝いさんへアウトソーシングできる」と言われましたが、それこそ0.001%の男性を探す終わりなき旅です……。
特に寂しがりやの女性とハイスペ男子の相性は最悪。寂しさを埋める時間を彼らは提供できませんので、年収より帰宅時間を条件に結婚相手を探した方がいいでしょう。
リアル3 キャバクラや風俗も仕事で行く
Sean Pavone / Shutterstock.com
広告代理店、投資銀行員、コンサル、商社、外科医……。ハイスペ男子の職業は、ざっとこんなものです。彼らの仕事の大半は、別の会社や偉い人へ「営業すること」。従って仕事で飲みに行く機会も多くなります。時には「キャバクラへ行くぞ!」の号令に喜んで従わねばなりません。
もしあなたがハイスペ男子と付き合うなら、キャバクラや風俗を「仕事の一環」と笑って許せる肝っ玉を持つか、いっそ「知らなければ浮気じゃない」ことにして耳に入れないようお願いする度量が必要です。
「他の女の子に触ったら浮気」と思うような女性はハイスペ男子よりも誠実な男性を探しましょう。世間体より何倍も大切な、自分の幸せを掴めるはずです。
リアル4 年収が良くてもダメ男はダメ
高年収の男性は性格も良い? そんなことはありません。高所得でも貢がせる男性もいれば、暴力を振るう人もいます。年収に何であれいい人はいい人で、クズはクズです。
1つのいい点が見つかると何もかも素敵に見えてしまう現象を専門用語でハロー効果と言います。「医者と結婚したい!」「年収600万円ないとやっぱり……」と足切りを続けてしまうと、どうしてもハイスペ男子を誠実で性格もいいと思い込みたくなるのです。
もしハイスペ男子と出会えても、いきなり恋愛関係へ進めるのはストップ。信頼できる友達や家族に紹介して「彼と付き合っても大丈夫かな?」とアドバイスを求めましょう。ハイスペ男子を求めるあまりに実際はギャンブル中毒・借金だらけの彼と付き合ったら元も子もありません。
おわりに
高年収の男性は犠牲を払って現在の地位を手に入れている
ここまで、ハイスペ男子と付き合いたいなら知っておきたい彼らの基礎知識をお伝えしました。高年収の男性は相応の犠牲を払って現在の地位を手に入れています。手に持ったお金は使いたいし、仕事で風俗も行く。年収が上がったからといって性格が良くなるわけでもありません。
そんな当たり前ともいえる事実に目をそむけたくなったら、あなたはハイスペ男子のまやかしにとりつかれているかも。彼の年収へ本当にこだわるべきか、1度真剣に見つめなおしてみましょう。