「カウンセリング」の理論を応用して彼女を作ろう!
例えば、恐らくあなたが「カポエイラの教則本」を読んだとしても、すぐにカポエイラに習熟することは出来ないでしょう。これは、「基本的なやり方」が十分に身に付いていないからと言えます。
確かにある程度基本が出来てくればこのような教則本も役に立つと思いますが、少なくとも全くの初学者が読んでも理解することすら難しいことでしょう。恋愛もこれと同じで「基本的なやり方」を身に着けなければテクニックを覚えても意味がありません。
私の本職は「恋愛アドバイサー」ではなく「心理的な相談業務」です。そこで今回は、カウンセリング的な観点から5ステップに分けて「彼女を作る方法」を解説いたします。
誰でも実践できる彼女の作り方
1、自分の「しゃべり方のクセ」を考える
Merlin Mann – The Talk Show WWDC 2013 / Randy Stewart
まず、最初のステップで重要なのは「自己課題に取り組むこと」です。私は拙著「『ブラックジャックによろしく』から読み解く 面倒くさい人と上手につきあう心理学」などで何度も主張しておりますが、まずは「自分の短所をしっかりと理解すること」が他者との付き合いではまず重要だと言っております。
「自称しゃべり上手」は最悪
例えば、意外に……と言うより非常に多いのが「卓上ジゴロ」と言うタイプです。これは、「フット・インザ・ドア」とか「Yesセット」とかテクニックばかり覚えている割には、実践では「えっと、あの、その……」と、まともに女性としゃべることが出来ないタイプです。他にも多いのが「自称しゃべり上手」です。これは、とにかくお喋りで自分のことをまくしたてる癖に、相手がそれに退屈しているのに気付かなかったりするタイプです。
意外とこういう癖を持っている人は多いものです。他にも、自分に自信が無いせいか「異性の目をまともに見て話せない」とか「相手の話を否定ばかりする」と言うタイプの男性は本当に多いものです。こう言った「しゃべり方のクセ」と言うのは、今この場で考えても中々気が付かないものです。
「しゃべり方のクセ」がないか客観的に見る
そこで、合コンでなくても良いので、何かプライベートの飲み会を開催し、或いは参加してみてください。そこで、自分がどんなしゃべり方をしているのかについて、じっくり考えるようにすると、「ああ、俺のしゃべり方は少し変だな」と気が付くことでしょう。特に、普段「いじられキャラ」になっている方は偏ったしゃべり方のクセを持っていることが多いので注意が必要です。
2、情報を集める
54/365 – Yet more study / threefingeredlord
さて、それが終わったら次は「方針の決定と準備」が必要になります。ここでは自分がどのような形で「彼女を作っていくのか」の方針や、そのために必要な準備を行う段階になります。
方法について
例えば、あなたが人づきあいの多いタイプであれば「知り合いに頼んで合コンを開催してもらう」などの方法が良いと思いますし、逆に人づきあいが少ないタイプであれば「街コンなどに参加する」などの方法がおススメと言えるでしょう。
地域性も考慮
また、この「方針の決定」を行う時には自分が住んでいる町の「地域性」などについても着目してください。例えば都心部であったら比較的若い男女が集まりやすい、都下であるなら「お持ち帰り」は期待できないなどが当たるでしょう。
目標は大切
更に、この際には「目標の策定」を行うのも重要です。ここで言う目標とは「いつまでに彼女を作るか」と言えるでしょう。今まで何年も女性に相手にされていなかったのであれば、当然準備には時間がかかると思いますし、無理な計画を立ててしまうと計画が上手くいかなかった時に失敗してしまうでしょう。そこでこの計画は慎重に立てるようにすると良いでしょう。
情報収集が肝心
そして、「自分がどのようなやり方で彼女を作るのか」を考えたら次は情報収集です。例えば「合コンで彼女を作る」と決めたら「どんな友人が合コンを開いてくれそうか」などについて考えるようにすることが重要になります。他にも「どんな話題が良いか」や「どんなところにデートに誘うと良いか」について考えていくことも重要になることでしょう。
もちろんですが「当日の服装」についても準備してください。自分のセンスに自信がないならスーツが一番ですが、その際にも「清潔感」のある服を着るようにすると良いでしょう。
3、目の前の女性を「査定」する
さて、準備が終わったらさっそく実践です。ここで女性に会って気になる人が居たとします。そのような女性に対しては、「査定」を行うことが重要です。ただ、ここで言う「査定」とは、女性を値踏みすることではなく「目の前にいる女性は、どのような性格特性を持っているのか」について理解することです。
薄っぺらな査定はNG
恋愛下手な男性に結構多いのが「薄っぺらな査定しかできない男性」です。「可愛いか否か」「若いか否か」だけで女性を判断して、「この年代の女性ならばこういうアプローチが受けるはずだ」と考えても、基本的には上手くいかないものです。
他にも、インチキくさい恋愛本をうのみにして「ネコが好きな子は寂しがり屋だって聞いたな。なら、毎日メールしてあげよう」などと解釈する方も多いものです。ですがこれは本当は「自分が毎日メールをしたいから、理由を付けているだけ」です。相手が本当に望んでいるかも知らないまま、このような身勝手なアプローチを行った場合……行きつく先は裁判所になってしまいます。
「中身」を見るようにすることが大事
そこで、その女性がどんな性格・価値観・恋愛観を持っているのかなどの「中身」を見るようにすることが大事です。相手と話すだけでなく、身に付けている服装や仕草などについても注意深く見ながら考えていくことが重要です。これについては簡単な方法(手を握りしめている女性は、緊張している可能性が高いなど)から少しずつ身に着けていくと良いでしょう。
4、女性を「解釈」し、デートに誘ってみる
Cruise versus Sun | 110308-1778-jikatu / jikatu
どうすれば女性は喜ぶのか?
さあ、これで女性の「査定」が終わったら次は「解釈」をしてみましょう。相手の女性のことを理解した後に「どんなアプローチを行えば、女性は喜ぶのか」について考えていくようにしてみてください。また、この際には「自分がどんなアプローチが出来るのか」を考えることも大事です。
例えば、先の段階で「理想のデートなら、やっぱりロマンチックなシチュエーションが好きだな」と言う情報を得られていたとしましょう。このような時に、お金持ちな人であれば「東京スカイツリーが見える高級なレストランで食事」に誘うなどのアプローチが出来るものです。場合によってはヘリコプターをチャーターして一緒に見るという方法もありでしょう(一人2万円くらいするのですが……)。
手の届く範囲で相手の「一番望む行動」を
しかし、恐らくほとんどの人はこんなことは出来ないはず。であれば、自分の手の届く範囲で相手の「一番望む行動」をとるようにして下さい。例えば、「サンセットクルーズ(夕方~夜にかけてのクルーズ)ならそんなに高くないから、良いかな」など、自分なりにできる範囲で相手が喜びそうなデートに誘ってみることが大事です。
ただ、勿論ここでは「十分な信頼関係」が築かれていることが重要です。いきなりディナーに誘うよりはまずおしゃれなお店にランチにエスコートするなど、相手との距離感に応じたデートを行うことが重要です。
5、1番に戻ってやり直しをする
さて、行動力の高い男性にありがちなのは「初デートで玉砕するタイプ」です。即ち、持ち前の行動力の高さから初デートにこぎつけるまでは上手くいくのですが、そこから先の展開に繋がらないというタイプです。このような男性は「実戦こそが一番」と感じているから上手くいかないのでしょう。
実は心理学的には「フィードバックの無い練習は、どんなに繰り返しても意味がない」と言うことが知られています。即ち、失敗した時には「どういう点がダメだったのか」と「どういう点はしっかりと出来ていたのか」について考えることが重要と言えるでしょう。
その為には、デートなどで失敗した場合でも成功した場合でも、一度1に戻って「自分の課題」について考えるようにして下さい。こうすれば、恋愛だけでなく仕事などにもいい影響を与えることに繋がることでしょう。また、そうして少しずつ成長していけば、きっと彼女もできることと思います。
まとめ
自分の課題や欠点をきちんと顧みること
恋愛マニュアルと言うのは、どうしても「目を引く内容」であることが必要とされるため、どうしても「テクニック論」に偏ってしまいます。これはサッカーの教則本で例えるなら、「オーバーヘッドキックやヒールリフトなどのやり方ばかりが書かれている書籍」と言えます。
こう言った恋愛マニュアルは「かなりの下地が出来ている人」にとっては効果があると思いますが、「下地が十分にできていない人」にとってはほとんど効果はなく、いつまで経っても彼女は作れません。
その為、地味で面倒くさい基礎練習である「自分の課題や欠点をきちんと顧みること」そして「情報収集をきちんとすること」を心がけるようにして下さい。
また、今回は「彼女を作る方法」と言うタイトルで書きましたが、これは女性が「彼氏を作る方法」にも応用できます。ですので、上手に活用してくださればと思います。