街コン・婚活パーティー関係者に匿名で取材してみた
キャンセルが多い・男女比がそろわないからという理由は本当なの?
愛知県在住の久美さん(34歳)からこんな報告がありました。
「30代中心の婚活パーティーに申込したのに、前日になって男性の参加者が集まらないから中止にするという連絡が来ました。当日にアラサー向けパーティーがあるからこちらに参加しないかと打診されて参加したんです。そしたら私が最高齢でした」
こんな報告がありました。
せっかく申込をしたのに中止になったら落ち込みますよね。
こんな風に考えていないでしょうか?婚活パーティーの裏事情を調べてみました。
コロナ前から婚活パーティーは半分中止になっていた!
婚活パーティー・街コン運営会社の方が教えてくれました。
「街コンはコロナ前から半分が中止でした。婚活パーティーが増えすぎ競合が増えたことが原因です。
というのも婚活パーティー事業は始めるのがかんたんです。大きな資金がいるわけでもなく、集客のために街コンジャパン、オミカレ、街コンポータルといった婚活イベントを探せるサイトにイベントを掲載するのも無料なのです」
「街コン」がブームになったのは2011年後半ごろからです。数百人規模のイベントがあちこちで開催され街コン開催企画する会社も増えました。
今も街コンは開催されてますが、規模はずっと縮小してかつてのような複数のお店を巡る食べ歩き×出会いがある企画でもなく、1店舗の中で完結してしまういわゆる婚活パーティーと変わらないのです。
気軽な出会いならやっぱり街コン!machicon JAPANを運営する株式会社リンクバルに取材しました
気軽な出会いがマッチングアプリに奪われている
婚活する場合、いきなり何万円もする結婚相談所に入ってガチな婚活を始める人はあまりおりません。
合コンを企画したり、友達の紹介をお願いしたり、身近にそういうのを頼める人がいなければ次に業者のサービスを使うのです。その手軽な業者サービスはかつて街コンや婚活パーティーでした。
「婚活実態調査2020(リクルートブライダル総研調べ)」によると2016年ごろはまだ婚活パーティー利用経験しゃとマッチングアプリ利用経験者の割合は大差なかったのです。年齢別でみると20代はマッチングアプリを使い、30代40代は婚活パーティー利用者の方が多かったのです。
ところが、2018年ごろから30代40代の利用者も急増します。
婚活パーティーは婚活パーティーの乱立して競争が激しくなったのみならず、マッチングアプリとも競争して集客が難しくなってきているのです。
結婚相談所が見込み客集めのために婚活パーティーを企画している
婚活パーティーを探しているとお気づきになると思いますが
と非常にターゲットを細かく絞っている企画があります。
ここまで絞って集客すると、男女比がそろわず開催できるほど人数が集まらないということも多々あります。でも実はこれは中止になってしまって大丈夫なようにできているのです。
参加者は「男女比がそろわなかったので、同じ日同じ時間に開催されるこちらのパーティーに参加しませんか?」と案内されることが多いでしょう。
こういう狭いターゲットで企画される婚活パーティーを運営している会社は結婚相談所も運営しているケースが多いです。「年収600万円以上男性向け」パーティーに申込をした、独身男性の情報が分かるのです。
婚活パーティー参加者がマッチングしなかった場合、あとで対象者に「結婚相談所の方が向いてますよ」と勧誘できます。
コロナ・天気様々な事情で婚活パーティーは欠席も多い
私もかつて街コンブームの時にイベントの手伝いをしたことがあります。(街コンを開催していた会社はもう今は違う事業をやっています)
開催されたのは秋冬だったと思うのですが、雨が降った寒い日で女性のキャンセルが多かったです。女性の参加費は安く、寒いし雨だし行く気が無くなったのでしょう。その程度でキャンセルすることを大人としてよいとはもちろん思いません。
知り合いが企画する合コンで、無断キャンセルしたら自分の評判が悪くなるわけでもないので業者主催の婚活パーティーはキャンセルする人の割合が割と多いと感じました。
主催者が開催を危ぶむような台風のような災害が近づいているのではなく、「寒い・雨」程度で無断でキャンセルするのです。
いまであれば「職場で濃厚接触者が出た」「予約はしたもののコロナ感染者が増えて繁華街に行くのが不安」こうした事情もあるでしょう。平日夜に開催する婚活パーティーは仕事の用事で行けなくなる方も多いそうです。
まとめ
婚活パーティーは中止が多いものだと思って活用しましょう
婚活パーティーは気軽に参加できる手軽なサービスです。それゆえ、過剰に期待しないで中止も多いものだと思って活用してはいかがでしょうか。