お見合いは、結婚を前提とした相手と出会う伝統的な方法で、特に日本文化において長い歴史を持ちます。
このシステムでは、両者がお互いの基本情報を知った上で、実際に会って直接話をする機会が設けられます。
恋愛結婚が主流の現代でも、お見合いはその明確な意図と慎重なアプローチにより、多くの人々に支持されています。
この記事では、恋愛結婚との違いや、お見合いのメリットとデメリットを掘り下げていきます。
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お見合いとは?
かつての日本は、親同士が決めた相手や勧められた相手とお見合いをして結婚するといったケースが多くありました。
その時代のイメージを持たれている方にとっては、お見合いはあまり良い印象ではないかもしれません。
ただし、現代のお見合いは第三者が仲人となり結婚を前提に出会うことを指します。
第三者とは、かつてのお見合いのように親同士というだけではなく、親族や会社の上司、結婚相談所など様々なケースがあります。
いずれも真剣に結婚を考えている方と出会いやすいため、結婚に発展しやすい傾向にあります。
また、結婚相談所でのお見合いの場合は、婚活アプリのように低価格で利用できるサービスではないため、さらに結婚に本気の方との出会いやすいと言えます。
お見合い結婚と恋愛結婚の違い
お見合い結婚と恋愛結婚は、パートナーと出会い、結婚に至るプロセスにおいて大きな違いがあります。
お見合い結婚は、仲人や相談所など第三者を介して行われる出会いから始まります。
結婚を前提とした関係がスタートするため、最初から相手の経済状況や家族構成、価値観などが明確であることが一般的です。
結婚に向けての条件が合致するかどうかを重視し、その上で感情が育まれていくパターンが多いです。
一方で、恋愛結婚は個人的な感情が先行し、恋愛関係を経て結婚に至ることが多いです。
二人が自然な流れで出会い、互いに感じた愛情に基づいて結婚を選択します。
この場合、結婚の意志や相手のバックグラウンドは、関係が深まるにつれて徐々に明らかになっていくことが通常です。
お見合いのメリット
お見合いのメリットは以下の通りです。
- 結婚までがスムーズ
- 信用できる相手と出会える
- 恋愛結婚よりも離婚率が低い
結婚までがスムーズ
お見合いは男女共に結婚を前提として出会うため結婚までがスムーズな点がメリットです。
恋愛の場合は、交際をしてみないと相手の結婚観がわからないといった可能性も考えられるだけでなく、時間もかかるでしょう。
その点、お見合いはお互いが結婚を前提にしているため出会ってすぐにお互いの結婚観を話し合うことができ、結婚までがスムーズに行きやすいと言えます。
信用できる相手と出会える
お見合いは親や親戚、知り合いからの紹介や結婚相談所からの紹介で出会うことになるため信用できる相手と出会えるといったこともメリットです。
さらに結婚相談所でのお見合い場合は、身分証明書や収入証明書、資格証明書などの提出が義務付けられている場合がほとんどのため信用度も高いと言えます。
恋愛と比べてお見合いの場合、事前に相手のプロフィールを確認してから顔を合わせるため、年齢はもちろん家族構成、趣味など自分の希望する条件の人と出会えることもも特徴的です。
恋愛結婚よりも離婚率が低い
お見合い結婚の場合、恋愛結婚に比べて離婚率が低い点もメリットです。
実際に恋愛結婚での離婚率は約30%超、お見合い結婚の離婚率は約10%と言われています。
お見合い結婚の離婚率が低い理由として、自分だけでなく第三者からの紹介や推薦で出会うため、客観的に自分に会う相手と出会うことができるといった点が挙げられます。
お見合いのデメリット
お見合いのデメリットは以下の通りです。
- 結婚相談所でのお見合いは料金が高い
- 恋愛のようなドキドキ感が少ない
- 条件で相手を見てしまう
結婚相談所でのお見合いは料金が高い
結婚相談所でのお見合いの場合、親や親戚、知り合いからの紹介やイベント、パーティーのお見合いに比べて料金が高い点がデメリットです。
結婚相談所によっても様々ですが、結婚相談所の初期費用は10〜30万円程度必要になります。
それに加えてお見合いの度に料金が発生したり、成婚が決まったら成婚料が発生したりと結婚までに何かと費用がかかります。
最近は料金が低く設定されている結婚相談所も多数ありますが、なるべくお金をかけたくない人にとってはデメリットでしょう。
恋愛のようなドキドキ感が少ない
お見合いは恋愛のようなドキドキ感を味わえる可能性が低い点もデメリットです。
結婚相談所でのお見合いは、顔や年齢、職業、年収などプロフィールを見て相手を探していくためドキドキ感を味わえる可能性が低いと言えます。
もちろん恋愛のようなドキドキ感が全くないわけではありませんが、恋愛のようにドキドキ感を味わいつつ婚活がしたいといった方にはデメリットとなるでしょう。
条件で相手を見てしまう
お見合いは条件で相手を見てしまう点もデメリットです。
上述したようにお見合いは相手のプロフィールを見て自分の条件に合う人を探していきます。
条件ばかりに目がいってしまい、自分と相性が良い相手を見逃してしまったり、逆に条件は良くても自分と相性が合わなかったという恐れも考えられるでしょう。
そのため、お見合いの際には相手の内面もしっかりみることが重要です。
お見合いの注意点
お見合いの注意点は以下の通りです。
- 過去の恋愛を深掘りしすぎない
- 話す・聞くのバランスを考える
- 第三者に話しづらい場合がある
過去の恋愛を深掘りしすぎない
お見合いの際に相手の過去の恋愛を深掘りしすぎないよう注意が必要です。
確かにお見合いの際は、これから交際する可能性がある相手の恋愛歴は気になります。
ただし、過去の恋愛を深掘りしすぎることで相手が不快に感じる可能性もあります。
どうしても気になる場合は、深掘りしすぎない、アドバイザーに聞いてみるなど相手への配慮を忘れないよう注意しましょう。
話す・聞くのバランスを考える
お見合いの際は、話す・聞くのバランスが重要です。
お見合いは時間制限があるため、「自分の話をしすぎて相手のことを知れなかった」「自分の話ができなかった」となってしまう可能性があります。
あくまでお見合いは、自分を知ってもらう、相手を知ることを目的をしているため、話す・聞くのバランスを考えてお見合いをしましょう。
第三者に話しづらい場合がある
結婚相談所や出会い系サイト・アプリを使って恋愛や結婚をする人が増えてきている世の中になっていますが、依然として否定的な価値観を持っている人がいます。
そのため、人によってはお見合いで結婚に至ったことを第三者に話しづらいと感じる場合があります。
しかし、いつか結婚をしたいと考えている人の多くは「いつかいつか」と先延ばしにしてしまい、後になってから今期を逃したと後悔をしてしまうケースが多いです。
また、社会的にもお見合いを通して結婚をする人が増えてきていることから、否定的な価値観を持ち続ける必要はありません。
結婚相談所のお見合いの仕組み
昨今の婚活ブームによって未婚率が大きく減少、あるいは平均結婚年齢が下がっているというデータはありません。婚活ブームがもたらした功績は、婚活と言う言葉が認知されたことで、大手を振って結婚相手を探せるようになったことでしょう。周囲に知られても問題なくなりましたし、一度結婚で失敗したバツイチが再婚相手を探すために結婚相談所に登録しやすくもなりました。
また、結婚相談所やお見合いパーティーや相席居酒屋なども盛んになっています。ただ、パーティーや相席居酒屋などは合コンに近いかもしれません。マッチングから異性との距離を縮めていく流れはあくまで自力。他力本願では前進しません。また、婚活パーティーで出会った相手との結婚も恋愛結婚に近いです。そのため、恋愛偏差値が低いと、ここでもわりと厳しい戦いを強いられがちです。
しかし、結婚相談所の中には1対1の「お見合い」のセッティングまで行ってくれます。「お見合いおばさん」が減少しているので、その代わりにこうした結婚相談所のサービスを利用すると良いと思います。
結婚相談所の仲人さん(コンシェルジュとかアドバイザーとか相談所によって名前が違います)が都合を聞いて、日程や場所を決めてくれます。「デートの誘い方が分からない」人にはピッタリです。会うまでは相手の苗字ぐらいしか知りません。
「会ってみたけれど2回目に会うのはちょっと……でも本人には断りにくい」という場合も、仲人さんに「この人とはもう会いたくありません」と伝えるだけ。2回目のデートをする場合も仲人さんが間をとりもってくれます。
規模が小さな結婚相談所や地域密着の結婚相談所だと、かなり懇切丁寧にお世話をしてくれる傾向があるため、恋愛が苦手な人はそちらを選択すると良いでしょう。
お見合い結婚が少ない理由
結婚相談所は泊まりの旅行や婚前交渉が禁止されているところが多いです。新しい結婚相談所は本人の自由なところもありますが。
また結婚前提でお付き合いしたい方が決まったら「本交際」といって他の人ともお見合いができなくなります。普通の恋愛結婚なら本交際期間が1年でも2年でもいいのですが、結婚相談所は3カ月。つまり、自分のタイミングで恋愛しにくいです。そのため「人生の大事なことなのに3カ月でどんどん決断していくのはムリ!決断を迫られて疲れちゃう」という方もいるようです。
恋愛と違って気持ちが盛り上がるというより、システマチックに結婚まで進むため、合う・合わないは分かれるでしょう。
また、結婚相談所では退会する人を「成婚者」とみなしているため、中には「結婚相談所は向かないからやめよう」という理由で退会する人を「成婚者」にカウントする結婚相談所もあるようです。
実際の成婚率が1桁台の結婚相談所が多いのも、お見合い結婚する人が少ない理由かもしれません。
ネガティブなことも書いてしまいましたが、私の体験談を紹介すると……私は恋愛をするスキルがないことを自覚した上で結婚相談所に入会して半年で結婚しました。個人的には、結婚相談所の利点を活かせたのだと思います。
恋愛結婚とお見合い結婚の間がネット婚活
「システマチックなお見合い結婚はちょっと……。でも恋愛結婚は難しそう」という人にピッタリなのがネット婚活。マッチングサイトも増えています。スマホに慣れ親しんだ20代には、大学生ぐらいからもうネットでの出会いが当たり前です。「出会い系でしょ」っていうのはもう時代遅れなのでしょう。
ネット婚活といっても多く分けて2タイプ。
彼氏・彼女と作るための恋活系……「ペアーズ」「eveeve」「タップル」など
結婚相手と出会うための婚活系……「Omiai」「ゼクシィ縁結び」「マッチ」など
恋活系は20代が多いです。女性無料のため幽霊会員も多くなかなかやり取りが続かないという口コミも2chなどにはありますね。
婚活系はアラサー以上の登録者が多いです。
Omiai
その名も「オミアイ」なので結婚を意識している本気度が高い人が登録しているFacebook連動型アプリです。Facebookをやっていないという方は、このために登録してもいいでしょう。ユーザーは30代以上が多め。
※クリックするとストアアプリが立ち上がります
ゼクシィ縁結び
リクルートが運営するので個人情報管理もばっちり。「ネットで知り合った人とリアルであうのが怖い」という人向けに初デートはコンシェルジュが仲介してくれるサービスもあり。平均年齢29歳。登録時に18の質問に答える価値観診断で価値観に会う人を紹介してくれます。
マッチドットコム
1995年誕生の世界中で使われている老舗マッチングサイト。日本語版も2002年に登場しました。30代以上のユーザーが多く、外資系勤務、留学経験者など世界で活躍する方が登録している割合が高いです。
お見合い以外の婚活の方法
お見合いは婚活を目的としていますが、婚活と言っても、その種類はさまざまあります。
しかし婚活の定義は、すべて「結婚をゴールとしていること」。
最近はお見合い以外にも様々な婚活の方法があります。
- 結婚相談所
- 婚活アプリ
- 婚活イベント
- 婚活パーティー
それぞれを詳しく見ていきましょう。
結婚相談所
結婚相談所は結婚を希望する独身の男女に、異性との出会いから交際までのサポートを一貫して行うサービスのことです。
結婚相手になる気になる相手を見つけることを目的に、アドバイザーの方のサポートを受けつつ婚活ができます。
婚活アプリ
婚活アプリは結婚を希望する独身の男女を対象にした出会いを作るためのサービスのことです。
婚活アプリは結婚相談所と比べて料金が安く、気軽に始めることができることからも最近は婚活アプリの利用者が多くなっています。
アプリにもよりますが、結婚相談所に比べて会員数も多いため出会いの幅が広がると言えるでしょう。
婚活イベント
婚活イベントは、大きな会場や飲食店を貸し切って行われる婚活を目的としたイベントのことです。
婚活イベントでは、アニメ好きのための婚活イベントやスポーツ好きのための婚活イベントなど共通点を見つけやすいイベントが多くあるため、趣味の延長線上で出会いを見つけることができます。
参加者が選べなかったり、1日限定だったりとデメリットもありますが、友人と参加できたり気軽に出会いを探すことができるためカジュアルな気分で参加できるでしょう。
婚活パーティー
基本的に婚活パーティーは、1対1で会話をする時間が設けられているため、自分から声をかけることが苦手な方でも安心です。
会話時間も短く設定されているため、沈黙になることも少なく、気軽に参加できます。
気になるお相手とマッチングしたあとは、婚活パーティー後のデートまでの時間が短くできることも特徴です。
結婚は今動かないと始まりません
かつてのように、恋愛弱者が自動的に結婚できる可能性はやはり減っています。でも、代わりに婚活サイトや結婚相談所が増えているため、自分の意思で婚活のステージに上がるのはそれほど難しくありません。その人によって向き、不向きがありますので、婚活サイトや地域密着の結婚相談所など自分に合った婚活の場を見つけると良いでしょう。
1つ言えるのは、男性も女性も自分から行動を起こさないと、お見合いですら周囲がお膳立てしてくれることはないことです。結婚は1人だけで行うものではありません。「恋愛結婚が難しそう」と自分で思ったら恥ずかしがらずに周囲の人、親や家族に相談してみると良いと思います。お見合い結婚も選択肢の1つに入れると良いでしょう。